処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

武士道的一日一言

2017-09-13 22:42:43 | 

著    者 新渡戸稲造

出版社  朝日新聞出版

      新書版 294頁 842円

 

   

新渡戸稲造のイメージは、屹立した思想家、峻厳な求道者、謹厳実直な教育者。と勝手に思い描いていた。

しかしこれが、世界的ベストセラーの『武士道』から直結したいい加減な像であることを思い知った。

古今の名言・格言・寸言が366日に分けて取り上げられている。

明治天皇の歌を多く見受けるのは、著者の時代のスタンスと言えるか。キリストの文言も所収されているとは意外。

引用断りの無い和歌は自作のものか。

改めて、自身の生き方、心の持ち方、他者への思いなどを顧みるに格好のテキストである。

 

 

 

内容紹介

 

読むと背筋が伸びる、大正時代の知的大ベストセラー。
100年ほど前の日本の読者は、どんなものを読んでいたのか。

欧米知識人顔負けの格調高い英語で記し、世界的ベストセラーとなった『武士道』。
その後新渡戸は、日本人に向け何を綴ったのか。

「手にとれば一目瞭然だが、珠玉の名言に込められたメッセージは現代の読者に
とってみじんも色褪せていない。ここに日本精神の精髄がある」
(解釈者・山本史郎「おわりに」より)

本書は366日分、新渡戸本人の、
または先人たちの滋味ある言葉、格言、歌が編まれています。