やよい

菜の花香る河川敷を
僕は一人自転車で急ぐ
何十キロも先のあの町へ
春の光はまぶしすぎて
夜風に揺れる木の葉でさえも
鮮やかな緑に照らされていた

透き通る空の朧月に照らされた
空の涙にぬれた街並み自転車で駆け抜けてゆく

キリンより首を長くして
待ち望んだこの季節がやってくる
君は色あせないままでいてほしい
はぐれた記憶の狭間から
やっと出会えたそんな懐かしい春の幻
もう二度とは消えないで　消えないで


午後の木陰にたたずんでる
花を二人でじっと眺めたり
四葉のクローバーを探したりしてた

心地よい春の夜風にあおられた
青白く光る月の下自転車で駆け抜けてゆく

退屈な時間を刻みながら
待ち望んだこの季節がやってくる
君は色あせないままでいてほしい
はぐれた記憶の狭間から
やっと出会えたそんな懐かしい春の幻
もう二度とは消えないで　消えないで


繰り返されてく日常を指でなぞる毎日
ずっと君の事を待っていた

キリンより首を長くして
待ち望んだこの季節がやってくる
君は変わらないでいてほしい
退屈な時間を刻みながら
待ち望んだこの季節がやってくる
君は色あせないままでいてほしい
はぐれた記憶の狭間から
やっと出会えたそんな懐かしい春の幻
もう二度とは消えないで　消えないで


菜の花香る河川敷を
僕は一人自転車で急ぐ
何十キロも先のあの街へ