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Hanshin Tigers Series 2024

「野村ノート」を読む(其の八)

2006-12-30 12:47:01 | Stove League
 第8章は「人間学のない者に指導者の資格なし」。誰のことかと思ったら、江本孟紀、江夏豊、門田博光、この3氏の名前が挙げられていた。現役時代、一匹狼で通した3氏。現役を引退したら、指導者として声が掛かることは「絶対」にない3人だ。江本氏や江夏氏は兎も角(!)門田氏はTV(ABC)の解説を聴いていると、語り口もソフトだし、技術論も的確だから、指導者に向いていそうに見えるが、そうではないらしい。

 それにしても、江本、江夏の両氏を指導した著者。江本氏は(当時)東映フライヤーズの敗戦投手に過ぎなかったが、著者がその素質を見抜き、トレードで獲得し、南海ホークスのエースに仕立て上げた。江本氏は今でも著者を「恩人」と慕っているようだ。江本氏はそういう理想の指導者像を見ていたが為に、阪神タイガース移籍後にああいう首脳陣批判の問題を起こして、引退してしまったのだろう。

 江夏氏には有名な「革命を起こせ」の言葉で、渋る江夏氏をストッパーに転向させ、見事に成功した。血行障害で50球程度全力投球したら、子供並みの握力になってしまう江夏氏。それでもプライドで「先発完投」に拘った江夏氏を説き伏せた著者。江夏氏にとっても「恩人」なのだろう。その後の西武ライオンズで広岡達朗(当時)監督と衝突したとき、彼が見ていたのも著者の幻影だったのだろう。

岡田監督明言「“バッター中田”獲る」 (デイリースポーツ)


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