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Hanshin Tigers Series 2024

<オープン戦>阪神vs.巨人(13日・甲子園)

2005-03-16 12:52:07 | Pre-Season Game
 読売ジャイアンツの1番は、仁志敏久。シーズンオフにメジャーリーグ移籍を志願していたことを、今では誰もが「忘却の彼方」へ押し去っている。タイガースの先発は「ジャイアンツ・キラー」福原忍。初球(134㎞)ストライク。2球目カーヴ(115㎞)が外れて、3球目(133㎞)をファウル。4球目のフォークがワンバウンドになるが、5球目もフォーク(125㎞)を続けて、空振り三振! 2番「同級生」二岡智宏には、144㎞の速球を続けて、「1-1」。3球目(137㎞)で追い込んで、4球目(138㎞)5球目(146㎞)はボール。7球目、外角・速球(147㎞)で空振り! 連続三振!! 

 3番・高橋由伸には初球フォークで入って、ワンバウンド。2球目(146㎞)ボール。3球目(146㎞)でストライクを取り、4球目、5球目、この日のMAX「148㎞」で連続ファウル。6球目にカーヴ(114㎞)を打たせて、ボテボテのファーストゴロ。これを一塁手アンディー・シーツがダッシュして、捕球しようとして、弾いてしまう。「ショート(遊撃手)の癖が抜けていない」とは、放送席の解説者・川藤幸三氏の指摘、だ。2アウト一塁。4番・清原和博には、初球(145㎞)ファウル。2球目(127㎞)シュート気味にボール。3球目、内角高め(144㎞)を振らせて、空振り。4球目146㎞でウェストして、二盗を試みた高橋を刺して、3アウト。

【1回裏】藤本敦士のタイムリーでタイガースが先制点。【2回表】仕切り直しの4番・清原には「0-3」になるが、4球目(143㎞)を清原が打って出て、サードゴロ。PL学園の後輩・片岡篤史が3塁ベース後方から遠投、捌いて見せた。5番・タフィ・ローズには初球(143㎞)が外角にボール。2球目(144㎞)で内角を突いて、空振りを奪う。3球目にカーヴ(116㎞)を配し、4球目は146㎞で内角を続け、「1-3」。5球目、同じく内角高めの速球(145㎞)で空振りを奪い、6球目も同じ球、今度は147㎞で空振り三振! 球が走っている!!

 6番・小久保裕紀には一転、初球カーヴ(116㎞)で入るが、2球目のスライダー(136㎞)を叩かれ、レフト前ヒット。7番「新外国人」ゲーブ・キャプラーには初球(142㎞)内角を突いて、2球目も同じ球(141㎞)で2ストライク先行。3球目も同じ球、キャッチャー野口寿浩が要求するが、これが逆球(142㎞)になって、外のボールになって、これにキャプラーが手を出して、ファウル。4球目(145㎞)でウェストして、5球目も野口が内角に構えるが、球は真ん中高めに来て、これを打ち上げて、ファーストフライ。危機の「兆候」はあった。

 甲子園球場に「雪」が降りしきる中、【3回表】の福原。8番・清水隆行に2球続けたカーヴ(114㎞)を捉えられ、ライト前ヒット。9番・阿部慎之助には「2-0」と追い込むが、何故か、3球勝負に行って、内角の速球(141㎞)を叩かれ、「ライト前の」ツーベース!! ライトのシェーン・スペンサーがモタモタしていた。公式戦では、やはり「ライト」は桧山進次郎に任せるべきだろう。ノーアウト、二塁・三塁で1番・仁志を迎える。

 初球に内(140㎞)を突いて、2球目、外のフォーク(124㎞)で空振り。3球目(147㎞)が外に大きく外れて、カウントを苦しくして、4球目、ストライクを取りにいった高めの棒球(142㎞)を狙われた。レフト金本知憲の頭上を越えて、フェンスに当たる、ツーベース!! 2者が還って、「1対2」ジャイアンツに逆転を許す。2番・二岡にはカーヴを2球続けて、センターフライに打ち取り、3番・高橋、4番・清原には、同じカウント「2-2」から、フォークを振らせて、連続三振! 後続を遮断した。

【4回裏】1アウト満塁から、7番・桧山の走者一掃のツーベースが出て、「4対2」と逆転。8番・野口も左中間を破って、「5対2」。【5回表】からは、ルーキー橋本健太郎が2番手で登板。2番・二岡が初球(141㎞)を打ち上げて、キャッチャーファウルフライ。3番・高橋もチェンジアップ(122㎞)を打たせて、セカンドゴロ。4番・清原も同じくチェンジアップ(128㎞)で、サードゴロ。同じ「PL学園」同士、呼び合っているのか? 今度も後輩・片岡が難なく捌いて、3アウトチェンジ。【5回裏】には「執念の男」関本健太郎にタイムリーが出て、「6対2」。

【6回裏】先頭のローズに初球の速球(141㎞)を叩かれ、痛烈なライト前ヒット。6番・小久保にも速球(140㎞)を叩かれ、センターに飛ばされるが、センター赤星憲広がフェンス手前でキャッチ。事なきを得る。しかし、この小久保が「6番」に入っている、この打線は何なんだ? 7番・キャプラーもセンターフライに打ち取り、2アウトを取ったが、8番にいる清水に「得意の」チェンジアップ(120㎞)を流し打たれ、9番にいる阿部に「2-3」。2アウト、一・二塁のピンチ。しかし、ここで“魔球”チェンジアップ(124㎞)が冴え、空振り三振! ピンチを脱した。

【7回表】から、橋本に続く秘密兵器、左腕・中村泰広が上がるが、2失点を喫する。先頭の仁志を得意のスライダー(132㎞)で、ショートゴロに打ち取ったが、ショート鳥谷敬が悪送球! これをきっかけに、二岡にもスライダー(131㎞)をライトに流し打たれ、3番・高橋を歩かせ、ノーアウト満塁。4番・途中出場の後藤をセカンドゴロに打ち取ったものの、ダブルプレー不成立! 1点を献上し、続く矢野謙次にも悪い癖が出て、フォアボール。川中基嗣はスライダー(117㎞)で(見送り)三振に打ち取るが、ルーキー亀井義行に押し出しフォアボール!! 「6対3」。

 オープン戦の途中から“彗星”のように現れて、一躍「秘密兵器」と化した、中村泰だったが、この日の登板(結果)で総ては無に帰したか? それほどタイガース投手陣の「開幕一軍」争いは激しい。こんなときに<インフルエンザ>を発症している場合ではないぞ、江草仁貴と桟原将司! ライヴァルは脱落した(?)。果たして、中村泰の「運命」は……まだチャンスは与えられるか? 

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