オトナの秋休み 番外編 ～衝撃！～

帰りの双葉SAで、鳥もつと、コーンバターラーメン食べながら
オットが言った。

「実はさ・・・19日におふくろが入院したんだ・・・。」


えっ？！


ゼ「何で？」
オ「よくわかんないけど。サブロー（弟）からメールがきてた」
ゼ「何で言ってくれなかったの？」
オ「だって言ったら、旅行中止にするかもしれないでしょ？
　　そんなことしたくなかったし、
　　ゼリちゃん、気にするでしょ？
　　気にさせて、楽しい気持ち、壊したくなかったし・・・。」
ゼ「・・・。」

ありがとう。

その言葉しか出てこなかったよ。
オット、ありがとう。

どんな様子か、京都に単身赴任してる弟じゃわからないらしい。
元々心臓がちょっと悪いヒットラー様。急に心配になって、忘れてた発作がおきそう。
とにかく家に戻る前に
病院へ直行。
もうサイクリングウエアで帰ってきちゃったけど、
そんなの関係ねー！

ウチの隣町の病院。
病室を訪ねると・・・

ヒットラー「あら？来たの？」

顔色はまだそんなによくないけど、全然フツーのヒットラー様。

オ「何、どうしたの？」
ヒ「それがねー・・・」

何でも夜中に気分が悪くて、トイレに行ったら大量に下血。
こりゃ可笑しいと思い、義父は救急車を呼ぼうと言い張ったらしいが、
古い静かな住宅街の夜更けにサイレンの音や色は
皆が群がって来て大騒ぎになる可能性大。
それにとにかく主治医に見てもらいたくて
朝になるのを待って、タクシーでかかりつけ医へ。
そこから先生もあわてて紹介状を書いてくれて
再びタクシーでデカイ病院へ。そして即入院。輸血。

ヒ「輸血って聞いた時、ゼリちゃんの顔が思い浮かんだんだけど、
　　アナタ、今、薬飲んでるからダメなのよねー。全く！」
（ヒットラー様とゼリーは同じ血液型）

スイマセン。しかもコチラに居ませんでした

なーんて冗談も言えるくらいだから、大丈夫だろう。
月曜日に検査だから、今からヤキモキしても仕方ない。
けど
オットはさぞかし気になって、心配だっただろうな・・
本当にありがとう・・・。
オットの思いやりに涙が出そうだった。

＊＊＊＊＊

月曜日、ママンが今度は快く（笑）「行ってらっしゃい！」
って言ってくれたので、
検査終わった頃を見計らって、さんごちゃんと様子を見に行く。
とりあえず、心配してた病気ではなかったらしい。
ホッとした！！！

原因は・・・
私より年季の入ったお便秘のヒットラー様、
そのうちに腸にポッケのようなものが、いくつか出来ていて、
そこに○こさんがひっかかって、ポッケが耐えられなくなって出血したらしい。

なるほど・・・。

ヒ「昨日の夜から何も食べてないのよぅ！お腹すいた～～～！！
　　プッチンプリンが食べたい～～！ビッグなヤツ!ビッグよっ！」

ハイル・ヒットラー！（￣＾￣ゞ

近くのコンビニで購入。
ついでに、ヒットラー様の好きな、ダックワーズもひとつふたつ。

病室に戻ると、すっごい勢いで喰ってたよ、ビッグ・プッチンプリン。
途中看護師さんが点滴取替えに来たけれど、
終わってから、またパクパクパク。

ヒ「あー美味しかった！これで晩ご飯まで大丈夫」

そうっスか。よかったでやんす。

火曜日。
私の病院の受診が終わってから、再び様子を見に。
そしたら義父も来ていて
「明日退院だって～♪」

あ、そうなの？

義父が帰った後、

ヒ「それがね、昨日の夜も絶食だったのよぉ！ホント、プッチン食べておいて
　　よかったわ。夜中にダックワーズも食べちゃった。
　　でも、今朝、ヘンな○こさん出たらどうしよう！って心配だったけど
　　久しぶりにフツーの、見たわ」

途中で点滴替えに来た看護師さん、見て見ぬフリ、してくれてたんだね。

ヒ「ゼリちゃん、ちょっとパジャマ着替えたいから、背中拭いてくれない？」

ハイル・ヒットラー！（￣＾￣ゞ
ってか、毎日こんなことやってるし・・・

なんか、水を使わないシャンプーとか、化粧水付きコットンとか、
結構お役立ちグッズ持ち込んで
「なんか私、入院慣れしてるなー・・・」
なんて思ってしまったよん。

＊＊＊＊＊

はぁ・・・
よかった。
今回はそんなこんなで終わったけれど、
義父もヒットラー様ももう80歳近い。
同居してる義妹もお仕事してるし、チビッ子が２人もいるし、
義弟は単身赴任中だし・・・。

お父さん、お母さん、
まだまだまだまだ、元気で居てください
あ！今日はヒットラー様の78歳の誕生日だ！
今年はプレゼント、何の因果か、無印○品のガーゼパジャマにしたんだよな～。

オトナの秋休み 4日目 ～サイクリング・ブルース～

今日は最終日。
チェックアウトを済ませ、とりあえず雨は降っていないので
午前中は自転車であそぼ！と、
ロッジから比較的近くにある
【観音平】へ。
激坂だぁぁ！
と言っても、最大斜度、14％らしいんですけど・・・
ゼリーにとってはもう１級クラスの山岳なのだ！

まー転ぶ、転ぶ
急坂なので、まっすぐ登りながら、ペダルをはめるなんて、
絶対ムリムリムリなので、
道を蛇行運転しながら（車なんてほとんど通らない）
右足のペダルをキャッチ。
逆に進んで、左足を・・と思うとはまらず、右足側にコテン。
蛇行しきれず、左側にコテン。
ハンドルはまたまたクワガタ状態になるし、
ウエアには血とかついてるし、
まだまだ坂はキツイし、ペダルははまらないし・・・
ゴクローちゃん、私。
ふと前を見るとオットもコロコロ転んでた～

でも、カイゴでは根性ナシだが、自転車では頑張るっ
クワガタハンドルは「うおぉぉぉ！！！」と力づくで直し、
コロン、ステンと転びながらもなんとか両足はめて、

途中から斜度も緩やかになってきて



もうちょっとで山頂！

着きました！今回の最高地点。

（なんか口裂け女みたいだー）

登りに苦労した分、下りの速いこと速いこと！
最高時速、60キロ出てて、我ながらビックリ
標高が高いところはもう紅葉が始まっていて、
その中を自転車で駆け抜けるのは、なんて気持ちのいいこと！
（登りでも出来たら、もっと気持ちいいかもしれないけど）
まあ、それもこれも自転車のブルース。確かに聴いたよ～！キヨシロー



お世話になったロッジの前で。
温泉もだし、スタッフさんも適当に放っておいてくれるし、
ゴハンもだし
地元のおっちゃんおススメだけのことはオオアリでした。
ホテルとかより、コストパフォーマンスや、居心地いいかも。
来年もココ、来たいね。

帰りのSAで食べた鳥もつ

しょっぱくって、私的にはイマイチ。美味しかったは美味しかったけどね。

＊＊＊＊＊

今回は、ママンが退院して同居を始めてちょうど５年、
初めての泊まりの旅でした。
快く休みを下さった、オットの会社の方々、
渋々ながら「行って来なさい」って言ってくれたママン、
ステイ先に様子を見に行ってくださった、ケアマネよん様、リュー先生、
ママンのお友達、
その他、沢山沢山の方々に
心から感謝いたします。

『ゼリーの心を今一度洗濯いたし申し候』

ピッカピカになりました。

清泉寮で気に入って衝動買いした一輪（も入らない）挿し。
観音平でママンへのお土産に拾った
もみじを挿して。

オトナの秋休み 3日目 ～大人の工場見学＆体験学習～

3日目は、生憎の空模様。
小雨がポツリ、ポツリ。
うーん、止むか、本降りになるか・・・
朝食食べてたら、だんだん酷くなってきた気がしたので、
とりあえず自転車断念。
ネチネチ、グズグズ、ピイピイ言う私に
「午後から晴れたら乗ろうよ」
のオットの言葉にようやく納得。

近くにサントリーの工場があるので、
見学に行くことに。

ウイスキーコースと、南アルプスの天然水コースがあって
両方申し込み。
まずウイスキーコース。








あ、私達が結婚した年の樽だー

一通りガイドさんについて説明聞いて、
レストランで試飲体験。

『白州（はくしゅう）』というウイスキーをハイボールで出してくれたよ。
ひっさしぶりぶりのハイボール。美味しかったぁ
お代わりもしてしまいましたしかも一番最初に！

次は南アルプスの天然水コース。

こっちの方は南アルプスからくみ上げてるけど、
あと、鳥取の大山と、九州の阿蘇があって、
ラベルがビミョーに違うらしい。
機会があったら、じっくり見比べてみてね。

こっちはウイスキーより更に短くて、見学するところもあまりなく、
ガイドのお姉さんの説明と、スライドとで
あっという間におしまい。
そして再び試飲。

今度は『白州』の天然水割り（笑）

合計３杯も飲んで、ちょっといい気分のワタクシ

もちろんハンドルキーパーさんは入り口でワッペン渡され、
オットは「なっちゃん」で我慢（笑）
せめて昔のバーを再現したカウンターで、エア飲み。



ちょうどお昼近かったので、
有名なほうとうのお店まで行って、昼食。
うーん。美味しかったけど、まあねー・・言うほどじゃないわね。

きのこほうとうだよ。

雨が朝よりどんどんひどくなってきたので
午後も自転車諦め
ロッジに戻り、何か面白いことないか聞いてみたら、
近くの道の駅に、体験工房があるということで
行ってみた。
いくつかメニューがあったんだけど、
ちょっとやってみたかった『銀細工』をチョイス。


こんなんできました。

左がオットが作ったリング。
右が私が作ったペンダントヘッド。
両方『LOVE & PEACE』と彫ってあります。


『＆』の文字が上手くできなかったので
二人とも石で誤魔化し
石の分の厚さを出さないといけないので、
なんか私の方はおっ○いみたいになってしまった・・・

雨でも充分楽しい一日だったよ。

オトナの秋休み 2日目 ～合宿かよっ！？～

次の朝。
快晴とまではいかないけれど、まあまあ自転車日和。

坂の途中にあるロッジ、いきなり登り坂。やだー
でも仕方ない
案の定、左のペダルがはまらず、
出発早々300メートルも行かないうちに、コテン

その後もコテン。ぐちゃん。あやや。およよ。と転びながらも、
八ヶ岳高原ラインをひたすら上り、
なんとか【まきば公園】に到着。

景色はよくないけど、（アルプスのアの字も見えませーん）
空気の美味しいこと！
頑張って登ってきた甲斐アリアリ

そこからはまた頑張って登り、
途中、【清泉寮】でお決まりのソフトクリームを食べ
（味は・・うーん・・イイ牧の方が美味しいかも・・・）

ぐわーーーんと下って、清里駅に到着。



うーん。何もナイ。ナ～イナイナ～イ♪
私達が若かりし頃は、結構憧れの街だったのに、
季節はずれの平日（ことに水曜日）の清里の街は、半分ゴーストタウン。
オットが楽しみにしていたグラタンのお店もクローズ。
やっと探した開いてるお店でランチ。
まあもっと本気で探せば、こじゃれたお店もあるんだろうけど、
オットが頼んだほうとうは、結構美味しかったようなのでヨシとするか。

帰りはレインボーラインという田園風景の広がる道を通り、

なんかさ、「いい旅○気分」（ママンが好きな番組）とか見てるとさ、
「あら？あそこにガラス工房があるじゃない。寄ってみない？」
とか
「まあ、美味しそうなパン屋さんね。ちょっと入ってみようよ」
感、全然ナシ。
とりあえず「次は○○が目標ね！」と決めたが最後、
ひたすら走る走る。
合宿かよっ？！

でも帰り道、ちょっと時間があったので
【八ヶ岳リゾートアウトレット】なんかに寄り道したりしてみた。
大好きなAVIREXもあったんだけど、一目惚れナシ。
自転車用の靴だったので、あまりフラフラせずに、帰途に。

いやいやいやいや、
そこからロッジまでの坂のキツイことキツイこと！！！
最初に見えた看板を、泊まってるロッジと勘違いして
全力だしたら、全然違うじゃーん
ガッカリしながら
夕暮れの登り坂をえっちらおっちら、半泣き状態で休み休み登って、
ようやく宿に到着。

あ～
思いっきり遊んだ後に、お風呂の支度も、ゴハンの支度も
何もしないでいいって、なんて素敵なのっ

この日はロッジ併設のレストランで夕食。
煮込みハンバーグ、絶品

オトナの秋休み １日目 ～あの方に会いに・・・～

オットの会社は１年に１回、４連休が戴ける（ことになったらしい）。
何ヶ月も前から、日にちを決めて、
ママンに二人でお願いして、
ケアマネヨン様にも「絶対忘れないでねっ！」と、半分脅し
５日間のショート、ゲット

10月19日（火）
渋々顔のママンが一応「気をつけて行きなさいよっ！」
と（捨て台詞の様にも聞こえたような・・）優しい言葉をかけてくれて、
出かけた直後から、行動開始！
車に自転車２台、積み込んで、
目指すは・・・

八ヶ岳

の前に・・・

ど～～～～～～～～～～～しても行きたい、
いや、行かなければいけない所があるのだ！
静かな山を登っていって、緑豊かな清々しい所。

「ううっ・・・とうとう来たよ、キヨシロー！」





ドウシタンダ、ヘ、ヘイベイベー♪





フェンスにも、こんな飾りが・・・



キヨシローのお墓目線の風景。
四季のうつろいを見ながら、どんなブルース、作ってるんだろうな・・・。



約束は　要らないさぁ♪
また　きっと　会えるから・・・♪

キヨシローに胸張って再会できるように、私、頑張るよっ

今度は自転車で・・・来れたら・・・来るね



キヨシローに会えた喜びに浸りながら、
車に戻り、彼女に。

お墓から20分位かな～。彼女のお家に到着！
出てきてくれたのは～

madeline♪ちゃん

ハンサムなmadeline♪パパにもご挨拶。
「上がってお茶でも・・」
とか
「ムスメちゃんの写真でも・・」
とか歓待してくださる気持ちが、とっても嬉しかったなぁ！
でもこれからお昼寝なさるというので、madeline♪ちゃんに先導してもらって
近くのファミレスへ。
そんなに長時間じゃなかったけど、
あー、やっぱりカイゴ・ガールズトークは楽しい時間だね！
オットはその横で、ランチをガツガツ食ってました

madeline♪ちゃんと別れた後の車の中でオットが
「素敵な女性だねぇ。お会いできて光栄でしたって言っておいて。」
でしょでしょ？
madeline♪ちゃんは、
ス・テ・キという言葉がピッタリの女性なのよー

流石平日、中央フリーウェイの車はスイスイ流れ、
近く在住のおっちゃんおススメ一押しのロッジに到着。
チェックインだけ済ませ、その日の夜は、おっちゃんと晩ご飯を一緒に食べる
約束をしていたので、車で10分くらいかな？のおっちゃんち↓へ。



但馬牛を、おなかがギュウギュウになるほど、
たらふくゴチになりました。

その日の宿泊者は私達だけだった様で、
気持ちいい温泉にゆっくりつかり、温かい毛布にくるまって、
何にも邪魔されずに就寝