ガッツ藤本(藤本正人)のきょうのつぶやき

活動日記ほど堅くなく、日々の思いをつぶやきます

『人間にとって寿命とは何か』 を読む

2018-09-30 00:34:10 | 本・映画など


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やはり、面白い本だった。そして、考えさせられる本だった。

人間にとって寿命とは何か という題名であるが、

むしろ ナマコの生き方、ゾウやネズミの寿命や生活の様子から

人間は如何に生きるべきか を考察した本 と思う。 

 


以下備忘録として

生き物とは「生き残るもの」のことである私が生き残るとは子を産むこと。子も私である。 

・私とは何か? 私とは私と繋がり、私と慣れ親しんだ環境も私の一部である。 

・現代日本は好き好き至上主義。好きなものだけ選んでつながり、薄っぺらな生き方だ。 境界、グレーゾーンがあったほうが多様性があって私にとっても良い。縁側が果たした機能も似たようなもの。

どんな生き物も心臓が15億回打つと寿命となる。 腸が動くのに11回、血液が1循環で80回打つのも生物みな同じ。

・心臓一回うつのに2ジュール(エネルギー)必要なのも同じ。

・心臓が1拍するのにかかる時間はネズミが0,1秒、ヒト1は秒、ゾウは3秒、クジラは9秒。 体重や容積が大きいほど寿命は長い。

・細胞はゾウもネズミも同じ大きさ。大きな生き物ほど一つ一つの細胞はエネルギー消費が少ない。(抑制している)
(同じようにエネルギーを使ったら体温が上昇して死んでしまう)

・体重重いほど1つ1つの細胞はエネルギーを抑制する。大組織は1人1人はサボりがちに。そういう時は組織を分割すべし。

・ 同じ生き物でも、エネルギーを抑制して、長生きする時代もある。例えば冬眠。冬眠するリスはしないリスより寿命は長い。
 蛹、幼虫も同じ。エネルギー消費の抑制。
 種子の時代は抑制しきっていて、芽が出てから消費開始。種子は長生き。

・人のエネルギー消費量(基礎代謝)も、赤ちゃんが高く、その後低下し、20歳で安定する。 とすれば、子供の頃は心臓の拍動も速く、時間も密度が濃いはず。子供の頃はいろんな思い出があって、1年間が長く感じられたのは、密度が濃かったからか?

エネルギーを使うほど、時間が速く進む。 密度の濃い過ごし方となる。人はエネルギーを使って時間を加速させてきた。
 車もコンピュータも、言ってみれば時間を加速する装置である。 しかし、その分地球環境は壊れ、エネルギーは枯渇し、
 速さに人間自身もついていけなくなっている。

・ビジネスとは忙しい(時間を速く進める)こと。business=busy ness ビジネスはエネルギーを使って速さを競うものだが、ビジネス以外の時まで人間は速さを競っていないか? 

・沖縄時間、柳瀬時間、富岡時間というものも、つい20年前まではあった。そもそも江戸の頃には日の出日暮れにより時が意識されただけ。大雑把な時間感覚だった。それが、機械が入り込んで(機械には時刻が必要)正確さを求めるようになった。最初は海軍。今は車電車コンピュータ、みんな時計で動く。家にあるすべての機械も時計内蔵だ。 自然の感覚とは違う生き方である。

 

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