はじめの15分くらいを見逃したからなのか・・・
なんかすっきりしませんでした。
名古屋空襲のとき、
撃ち落とされパラシュートで降りてきた米兵を斬った。
その命令を出したことを問われ、
責任を負ってB級戦犯として処刑された岡田資中将の裁判を追う映画。
部下に責任が及ばないよう自分が全責任を負って
刑に処せられた。
映画を見て僕がすっきりしないのは
こういうことだと思う。
つまり、まったくといってよいほど、アメリカへの非難とか
日本の正当性を主張する行為、
などがなかったということ。
「米兵を切り殺すのは(無差別攻撃をしたアメリカへの)当然の報い
である」
というようなことを言わないなんて、ありえるのだろうか。
また、
中将はアメリカの価値観に相当の理解を示している
ようにも描かれていたが、本当にそうなのか。
そういう心持ちになれるものなんだろうか。
自分はそういうところが引っかかって
「本当にそうだったんだろうか。今の価値観によって装飾されて
いるんではないだろうか?」
と思い、すっきりしなかったのだった。
偶然、映画館をでたら、知り合いがいた。
聞くと、大岡昇平の本通りの映画だったそうだ。
彼は、自分は部下をそのように守れるのだろうか、
ということを考えたそうだ。
家に帰って、母に聞くと、岡田中将のことは知っていた。
当時の日本人は皆気にしていたらしい。
自分の考えが浅いのだろうか・・・・?
映画はもうすぐ公開終了である。
『明日への遺言』
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