ガッツ藤本(藤本正人)のきょうのつぶやき

活動日記ほど堅くなく、日々の思いをつぶやきます

『明日への遺言』をみたが・・・

2008-03-23 23:45:00 | 本・映画など

はじめの15分くらいを見逃したからなのか・・・
なんかすっきりしませんでした。

名古屋空襲のとき、
撃ち落とされパラシュートで降りてきた米兵を斬った。
その命令を出したことを問われ、
責任を負ってB級戦犯として処刑された岡田資中将の裁判を追う映画。

部下に責任が及ばないよう自分が全責任を負って
刑に処せられた。

映画を見て僕がすっきりしないのは
こういうことだと思う。
つまり、まったくといってよいほど、アメリカへの非難とか
日本の正当性を主張する行為、
などがなかったということ。

「米兵を切り殺すのは(無差別攻撃をしたアメリカへの)当然の報い
である」
というようなことを言わないなんて、ありえるのだろうか。
また、
中将はアメリカの価値観に相当の理解を示している
ようにも描かれていたが、本当にそうなのか。
そういう心持ちになれるものなんだろうか。

自分はそういうところが引っかかって
「本当にそうだったんだろうか。今の価値観によって装飾されて
いるんではないだろうか?」
と思い、すっきりしなかったのだった。

偶然、映画館をでたら、知り合いがいた。
聞くと、大岡昇平の本通りの映画だったそうだ。
彼は、自分は部下をそのように守れるのだろうか、
ということを考えたそうだ。

家に帰って、母に聞くと、岡田中将のことは知っていた。
当時の日本人は皆気にしていたらしい。

自分の考えが浅いのだろうか・・・・?
映画はもうすぐ公開終了である。
『明日への遺言』
http://ashitahenoyuigon.jp/index2.html


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