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パキスタン最高裁、首相に有罪判決…確定で失職
イスラマバードの最高裁判所に姿を見せた
ギラニ首相＝ロイター 【イスラマバード＝横堀裕也】パキスタン最高裁は２６日、ザルダリ大統領が絡む汚職事件の捜査再開を求めた判決に従わなかったとして法廷侮辱罪に問われたギラニ首相に対し、有罪判決を言い渡した。
パキスタンで現職首相に有罪判決が下るのは１９４７年の建国以来初めて。有罪が確定すれば首相は失職する。
判決で最高裁は「首相は最高裁の命令に従わず意図的に法廷を侮辱した」と断罪した。だが、量刑は言い渡さず、事実上の免除とした。首相の弁護士は判決後、最高裁に異議申し立てを行うと表明した。申し立て却下なら有罪判決が確定する。
最高裁は２００９年１２月、ムシャラフ前政権下の０７年に出されていた国民和解令を違憲、無効とする判決を下した。国民和解令は、０７年当時汚職容疑などに問われていた現大統領ザルダリ氏らを免責としていた。
０９年の判決後、最高裁は政府に対し、ザルダリ大統領（０８年就任）への捜査再開を一貫して求めてきたが、政府は大統領には免責特権があるとして拒んできた。このため最高裁は今年２月、ギラニ首相が判決の履行を怠っているとして法廷侮辱罪で起訴した。
首相は「大統領は捜査対象となり得ない。判決不履行ではない」と主張してきた。２６日の判決後招集した緊急閣議でも、閣僚を前に「法廷を侮辱した覚えはない」と強調した。
（2012年4月27日00時02分 読売新聞）
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120426-OYT1T00952.htm
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