写真ざんまい!デジタルざんまい!

写真やカメラ、そしてパソコンやデジタル機器などについて勝手気儘に綴るページです。

AEB撮影の活用

2008年03月30日 | 写真
『数少ないチャンスを逃さないために』



AEBとは、Auto Exposure Blacketing(オート・エクスポージャー・ブラッケッティング)を略したものです。
メーカー・機種による相違はあっても、1/3EVステップ±2EVの範囲で露出を自動的に変えながら3枚の画像を撮影することが出来る機能です。
つまり、カメラ側でシャッタースピード、もしくは絞りの値を自動的に変更している訳ですね。




これはEOS40Dの設定画面ですが、ここでは-0.3EV・0.0EV・+0.3EVの設定としています。
デフォルトでは0.0EV→-0.3EV→+0.3EVの順で撮影されます。
ここに二つの落とし穴があります。

と言うのは、絞り優先AEやマニュアル露出の場合、シャッタースピードを変更して撮影がなされます。
つまり、最後のカットが一番シャッタースピードが遅くなる訳です。
三脚にカメラをセットする撮影ならばさほど問題はありませんが、手持ちの場合はぶれやすくなります。
この場合は、設定が可能ならば、+0.3EV→0.0EV→-0.3EVの順で撮影する方がいいでしょう。

二つ目の落とし穴は、シャッタースピードが変わると動感に変化が現れることです。
例えば、スローシャッターで川の流れなどを撮影すると、水の流れ方に違いが出てしまいます。
私は動きを優先する場合は、シャッタースピード優先AEを使います。
これは何もAEB撮影だけではなく、露出補正を行いながら撮影する場合も一緒ですね。

では、実際に作例でその違いを見ることにしましょう。


(作例1)+0.3EV




(作例2)0.0EV



(作例3)-0.3EV


上から順に+0.3EV→0.0EV→-0.3EVで撮影していますが、僅かに0.3EVずつでもかなりの差があります。
デリケートな撮影や一瞬のチャンスを逃したくない場合は、このAEB撮影を活用しない手はありません。
撮影意図によっては1/2EVステップ、もしくは大胆に1EV、あるいは2EVステップというのもアリです。

カメラが持っている機能を遊ばせておくのは勿体無い話です。
買うときには、その機能まで含めてお支払いを済ませているわけですから・・・
それでは、良いフォトライフを♪