ぼちぼちいこか。一緒に歩こう!

LDとアスペルガーのボーダーの息子と共に歩いている母の日記

視点を変えただけ

2010年10月14日 | 子供のこと
今日は友達と、とあるところへドライブ。その話は後日として・・・
その友達とは息子の事を含めて、お互いかなり深いところまで話しをしている
今回はそんな流れで息子のこの先のことを考えてちょっと出掛けた
ドライブする事1時間半。話題はいろいろ・・・
いつもは私の悩みがほとんどなんだけど、彼女も実は子供の頃の出来事を
今も引きずり苦しんでいる。と言うより封印したのだ。
子供だった彼女は、多分無意識にその事に蓋をして
ずっと、蓋をしたまま、自分を偽りつつ生きて来た。
今では、ホントの自分が何なのか、分からない・・・でも
でも、自分は自分の事が好きだし、このままでいいんだと言う。
この先、何かで区切りがついた時、自分がどうなるのか、何を語り出すのか・・・
分からないけど恐い。このままでいる方が楽!でも、勝手に気持ちがあふれ出したらどうしよう・・・

みんな、いろんな事を抱えて生きているのだ。抱えていくしかないから
何だか切ない

そんなこんなも宿命なのだよ、って話になった。
私が息子の事を、自分の宿命なのか!!と悟った日の事を思い出し、
どうして、悟れたのか?って話になった。
どうしてか・・・?ん~・・・
たぶん、子育ての指南書とかマニュアル本とか、読むといろいろ当たり前に良い事が書いてある
でも、素晴らしけどできない!できないし、身に付かない・・・
できないまま、結局きれいごとじゃん!!って思って終わってしまう。
指南書もマニュアルも、結局人を動かすことしかできない
自分の物にならない。心が動かないってことかな~?

やっぱり、苦しんで苦しんで、それでも投げ出さないであれこれ試行錯誤し続け
それでも駄目で、駄目って分かっててもそれでも投げ出さなくて
果てしないほどそれを繰り返し続けて、やっとたどり着いた、と言うか
その時、ひらめいたのが「自分の宿命なんだ」って事。=「修行と悟り」と私は表現している
マニュアル見て、簡単に自分の物になんかならない
マニュアル見て、その通り実行して、できたように錯覚しているだけ。
身に付かない!
身につけるって事は、職人さんが長い年月、同じ事を繰り返し続け
たどり着く職人技のようなものなんじゃないかな~
ただマニュアル読んで真似しても、それは所詮借り物の洋服で着飾って
その気になってるのと同じ!
頑張っても頑張っても解決できない事がある
でも、ずっと抱えて生きてると、ふっと気付く事がある
それは知恵の輪が解けるみたいにすっきり解決なんて事ではなく
問題はたぶんそのまま、ドカンとあり続ける
ふっと気付くってことは、ただ視点を変えただけなんだよって事。
でも、これが大事なんじゃないかな~。
こういう事の気付きが、自分を変えていくような気がする
その、自分を変えるって事が、実はすんごい難しい事だから!!
結局「自分を変える」って事が、人がこの世に生まれるって事の
共通の宿題なのかも知れない!!

果てしなく禅問答のように答えがなく、二人の会話もいつの間にか
世間話に変わっていた。まだまだ修行は続くって事ね!