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北大西洋の海底アート:トランペット風図形: ディテール篇3 「海底考古学33」

2019-10-25 21:22:08 | 歴史、考古学

北大西洋の海底アート: トランペット風図形: ディテール篇3 「海底考古学33」

 

このディテール篇3は、トランペット風図形の “周辺篇” である。

右上に “トランペット風図形” が斜めに見えるが、この画像のフレーム自体は南北を垂直にしてある

周辺と言っても、A と B の海域だけである。

 

この記事では、 を見ていこう。

 数字1,2,3を付したクローラー軌跡をよくご覧いただきたい。

どう見ても時系列的に言って 1,2,3 の順にこの海底をクローラーが通過したとしか思えないのだが、いかがであろうか?

まず、ほぼ水平の 1 のクローラー痕が生じ、それからほぼ垂直の 2 のクローラー痕が 1 を “乗り上げて” 交差した と考えられる。そして次に、斜めの 3 のクローラー痕が 2 と 1 のクローラー痕の両方の上を順に通過している。

新しさ、古さに関しては、3つの中で、クローラー痕 1 がいちばん古く、クローラー痕 3 がいちばん新しいと、ほぼ確信をもって言えるのではなかろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 “断面1”

 

  

 3本のクローラー痕が交差しているのを斜めから見ている。順序として “1” のクローラー痕がいちばん最初に発生したことは明白であろう。“交差の乗り上げの痕跡” と、ブランケット効果による “ぼやけ具合” からして、“1” がいちばん古く、“3” がいちばん新しいと考えられる。ここまでで何か異論があるだろうか?あれば、ぜひコメント欄にお願いしたい。

 

 

この “1” のクローラー痕の幅は、7.74 km であり、“山手線メジャー” で換算すると、新宿駅と日暮里駅とを結ぶ直線距離にほぼ相当する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 “断面2”

 

クローラー痕 “2” は、クローラー痕 “1” にほぼ直角に乗り上げて交差している。クローラー痕 “2” のぼやけ具合は、“1” ほどではないが、クローラー痕 “3” に比べれば、かなりの経年のブランケット効果を反映している。

 

 

クローラー痕 “2” の幅 12.9 km は、かなりの幅である。クローラー痕の中でも、幅 10 km  を超えるものは決して多くはない。

 

この 12.9 km は、山手線メジャーでは西日暮里駅と大崎駅とを結ぶ直線距離にほぼ相当する。

 

山手線のほぼ南北の直径に相当する長さの幅を持った “何かしら” が、この海域の海底を這い回っていた ということになろう。

以下の画像中の “a” は山手線のサイズで、クローラー痕 “2” の幅を示す。

 言うまでもなく、山手線の形をしたものが動いたと言っているのではない。クローラー痕 “2” を海底表面に残したクローラーの “幅” の目安として日本人に比較的馴染みのある 山手線という卑近な例 を使っているだけである。ここを通ったクローラーの幅が、少なくとも 山手線の縦の長さに匹敵するくらいの長さ があったに違いないということである。

“b” の図形 は、1つの可能性として クローラーのだいたいの大きさ を想定してみたものである。水中を移動する物体としては、水の抵抗を最小にする必然性から進行方向に沿っての長さの方が幅よりも長い傾向がある、という一般的な観察(魚、クジラ、ナマコ、潜水艦、魚雷等)に基づいている。実際の具体的な形状に関しては何一つわからないので、ここでは工学的に言って最も単純な “矩形” にしておいた。

このくらいの大きさのものが活動したために、このくらいの幅のクローラー痕が残ったというイメージの提供を意図したものである。いかがであろうか?

   

 

 

 

 

 

 

 

 “断面3”

 

 

 このクローラー痕 “3” は、今まで見てきた “1” や “2” よりもはるかに鮮明で、比較的新しくできたものであるかのように思える。

 

 

クローラー痕 “1,2” と比べてはもちろん、 5.49 km という幅は、一般的なクローラー痕の中でも比較的狭い方ではある。“山手線メジャー” による換算では、新橋駅と五反田駅とを結ぶ直線距離にほぼ相当する。

しかし、以下の画像をよく見て頂きたい。

 

 


  

このクローラー痕 “3” は、トランペット風図形につながっている。

そして、下の画像の2つの円が示すように、トランペット風図形を構成している、もっと幅が狭く、もっと凹凸の浅いクローラー痕によって “乗り上げ” られている。


つまり、クローラー痕 “3” は非常に鮮明に見えて、この海域では非常に新しく見えるが、トランペット風図形を構成するクローラー痕に比べれば、それでも古いということだ。凹凸が深いほど新しいというわけではないのだ。

以下の画像は 大西洋の海底アート 1: 異世界のトランペット風クローラー図形  ですでに見てきたものである。

 

なお、このクローラー痕 “3” の幅は、場所によって多少の差を示しているが、こうした多少の “ブレ” はクローラー痕では普通のことである。以下に続く画像を見ると、この幅はさらに広くなっている。

「海底考古学」 ではクローラー痕の幅をできる限り正確に表示しているが、それはあくまでもその場所での幅である。同じクローラー痕であれば普通はどこでもだいたい同じ幅に見える。しかし、厳密には多少の “ブレ” があり、同じクローラー痕でも別の場所での幅は通例多少異なる。例外的には倍以上の差を見せる場合もある。

 

以下の画像は 大西洋の海底アート 1: トランペット風図形: ディテール篇1  ですでに見てきたものである。 幅は 6.83 km である。

“断面1”    

 

 再び今回の画像(幅5.49 km)に戻って、詳細に比較して頂きたい。

 

 今回、より見やすくするために真ん中の色を変えなかった部分が “中央分離帯” のように見える部分に相当することがわかるだろう。そして、その両側には、幅6.83 km のほうでも 幅5.49 km のほうでも同様に、“” のかたちの断面がそれぞれに一貫して認められる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 “断面4”

 

 

 今見てきたばかりのクローラー痕 “3” と並べてクローラー痕 “4” をフレーミングしているが、両者の相違点がいくつかある。

まず、幅が違う。“3” では 5 km 台、6 km台であったが、“4” では、ゆうに 10 km台 である。

次にクローラー痕の模様のパターンがはっきり違う。“3” の最大の特徴であった、幅の広い “中央分離帯” のようなものが “4” には見当たらない。

“4” で見られるのは平行な横線が連続した、典型的な “キャタピラ痕” である。

 

 クローラー痕には “中央分離帯” のようなものが一般的に見られるが、“4” のようにそれがなく、ほとんど横線だけというケースはむしろ例外である。

 

 

 

 

 

 

 

 “断面5”

 

 

 “キャタピラ痕” タイプのクローラー痕の表面は “波板トタン” のようなものである。

 

 クローラー痕 “4” のキャタピラ痕の断面 “5” を見ると、波の頭から谷底までの高低差は 25 m ある。

 

 

なお、このかなり規則的なストライプは、大西洋の海底アート 1: トランペット風図形: ディテール篇2 で見てきた “経線ストライプ” とは全く違うものである。

下の画面右上の、方位を示す “N” は真上を指しているが、このキャタピラ痕のストライプはクローラー痕の軌跡自体が左に傾いているのに従って左斜めに傾いている。

  

 

 

 

 

 

 

 “断面6”

 

 

 このクローラー痕も例外的なタイプである。ごらんのように、手前の “切断線” の箇所では “キャタピラ痕” もなければ、“中央分離帯” のようなものもない。しかし、奥の方ではクローラー痕の幅自体が狭くなり、うっすらとキャタピラ痕のような横線も見える。さらに進行方向にほぼ沿った複数の線も見える。

実はこのクローラー痕 “6” はかなりの曲者(くせもの)である。以下の画像をご覧いただきたい。

 これは “南北” の向きを横に倒した画像である。こうして見ると、まず、クローラー痕の幅が中央から左にかけて尻尾のように細くなっているのが目を引く。

3本の黄色い平行の補助線は正確に(ここでは横ではあるが)南北に走る経線である。クローラー痕じたいは右の末端では、画面上ではやや下に曲がっている。反対の左側では幅が狭くなっているのだが、両側から均等にテーパーがついて細くなっているのではなく、画面上で言えば上側から幅が急速に狭くなっているのだ。下側は手付かずで、クローラー痕の中を走っている複数の直線に対する影響も最少である。

このややイレギュラーなクローラー痕の形状と、その中を走るほぼ正確に南北にまっすぐ走る直線との不整合な取り合わせ には何か “トリッキー” なものを感じざるを得ない。

もしクローラー痕 “6” の軌跡が直線とは呼び難い、多少なりともカーブのある形状であるならば、なぜクローラー痕の内側を走る線もそのイレギュラーな形状に沿った線(非直線)にならないのか?

どうして頑固にも “まっすぐな直線” なのか?どうして以下の画像の赤線のようにならないのか?

もうはっきり言おう。 この クローラー痕 “6” の中の直線は、“経線ストライプ” である可能性がある。この場所をクローラーが通過したことによってその “経線ストライプ” が クローラー痕の内側にだけ “露出” したと考えることも可能であると。

しかし、クローラー痕 “6” の内側に、上下に垂直に立っている “横線” が見えるが、これは何なのか?これも 仮想の “赤線” に従ってカーブしてはおらず、“黄色の経線ストライプ” に一貫して直角に従っているかのようだ。

この問題が、次の 北大西洋の海底アート 1: トランペット風図形: ディテール篇4 のメインテーマとなる。

 

北大西洋の海底アート:異世界のトランペット風クローラー図形

北大西洋の海底アート:トランペット風図形: ディテール篇1

北大西洋の海底アート:トランペット風図形: ディテール篇2

北大西洋の海底アート:トランペット風図形: ディテール篇3

北大西洋の海底アート:トランペット風図形: ディテール篇4

 

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