ザウルスでござる

真実は受け容れられる者にはすがすがしい。
しかし、受け容れられない者には不快である。
ザウルスの法則

北大西洋の海底アート:トランペット風図形: ディテール篇1 「海底考古学33」

2019-10-22 18:56:36 | 歴史、考古学

北大西洋の海底アート: トランペット風図形: ディテール篇1 「海底考古学33」

 

 

“断面1”    

 まるで耕運機で耕したような軌跡である。細い横線も微かにあるようなのだが、軌跡に沿った “畝のような隆起” のほうが大きくずっと目立つ。

“畝” と言っても、もちろん “たとえ” にすぎず、高さ 10 m  や 20 m に及ぶ隆起である。この隆起が果たして耕運機によるような力学的な作用によってできたものかどうかはわからない。そういった人類の工学的発想がそのまま当てはまるかどうかは疑問である。

 

 

“断面2”    

  


こちらも “畝タイプ” のクローラー痕である。ただ、こちらでは畝のストライプの外側に余白のマージンがあり、そのマージンごと “帯状軌跡” が隆起している。“長い畑” ごと持ち上がっているようなものだ。その高さは 16 m にもなる。

ここまでの “1” と “2” の2本のクローラー痕のそれぞれの幅の計測値を、例によって山手線の物差しで見てみよう。

 

右側の赤の “上野駅ー浜松町駅” の間の直線距離 が、 “断面1” の 6.8 km に相当する。

側の青の “巣鴨駅ー原宿駅” を結ぶ直線距離が、 “断面2” の 7.8 km に相当する。

 

 

  

 

“断面3”    

 

  

 “3” のクローラー痕は、“1” と “2” よりも ずっと “古く” 見える。

  

表面の規則的なパターンがかなりぼやけているのは、以前にも触れた “ブランケット効果” のためと思われる。枯れた海藻や海洋生物の排せつ物や死骸の絶え間ない沈殿や、海流による海底の汚泥の攪拌などによって海底表面に堆積物が降り積もるという当たり前の現象である。

上にスクロールして、“1”、“2” と比べて頂きたい。“3” に比べると、特に “1” のクローラー痕が非常に新しく見えるはずだ。

この “断面3” は、クローラーがかなり傾いて通過したことを示している。こういった傾斜は今までの調査でも見てきたものだが、当のクローラーの通過前の海底の起伏をそのまま反映しているわけではないのが、不思議なところだ。

なお、このクローラー痕を残したと想定されるクローラーの幅は、少なくとも 8.15 km はあったであろう。この計測は、以下の通りである。 

     11.6 km - 3.76 km = 7.84 km

    7.84 km + 0.31 km = 8.15 km

 

 

8.15 km という長さについては、右の “山手線メジャー” を参照して頂きたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“断面4”    

   

 この “断面4” では、鮮明なクローラー痕が2本並んで走っているところ輪切りにしているが、その両端で帯状の “ネクタイストライプ” の起伏の断面も明らかにしている。この “ネクタイストライプ” はかなりの凹凸を示している。黄色の矢印では、 43m の高低差であり、並んだクローラー痕より深い溝のように見える。

並んだクローラー痕だが、表面画像では単なる深めの溝にしか見えない中央の濃い線が、断面図では大きな段差であることがわかる。そもそもその段差は2つのクローラー痕がほぼ同じ角度に傾いているためにできたものである。クローラー痕の幅と断面の起伏からすると、別のクローラーが通ってできたように思えるが、同一のクローラーの可能性もある。

 

さて、異なるクローラーの通過だとした場合のそれらのクローラーの幅は、それぞれ 4.5 km と 3.7 km と想定される。“山手線メジャー” によれば右のようになる。

 

このくらいの幅のクローラーがこの海底で “活動” していたと考えていいだろう。

 

 

 

 

“断面5”    

  

ここでは “断面4” で見た “ネクタイストライプ” の断面に対して直角に切り落とした断面を見ている。“断面4” ではストライプを 45度 の角度の断面で見ていたが、“断面5” で 90度 回転しても、やはり ストライプを 45度 の角度で見る結果となっている。いずれにしても大きな凹凸を示している。しかし、この “ネクタイストライプ” はどうもクローラー痕とは違うようだ。発生のメカニズムが根本的に異なるようだ。

 

 

 この “ネクタイストライプ” の幅はおよそ 3.2 km である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北大西洋の海底アート:異世界のトランペット風クローラー図形

北大西洋の海底アート:トランペット風図形: ディテール篇1

北大西洋の海底アート:トランペット風図形: ディテール篇2

北大西洋の海底アート:トランペット風図形: ディテール篇3

北大西洋の海底アート:トランペット風図形: ディテール篇4

 

 

 

コメント   この記事についてブログを書く
« 北大西洋の海底アート:異世... | トップ | 北大西洋の海底アート:トラ... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

歴史、考古学」カテゴリの最新記事