養老孟司さんの公演、聞いてきました。
前から6列目を陣取ってのこと。
思った以上に、カッコいい。
それと、少し太っていらっしゃる。まあ、いらぬお世話ですけど。
さて、内容ですけど、やはり、脳の話です。
「バカの壁」は、ほとんど読んでないので分からなかったのですが、
今調べたら、そのことに触れていらっしゃるようです。
「意識について」
メモも録音もしてないので、まとめることは出来ませんけど、
面白い話だけ御紹介しましょう。
「絶対音感」について、動物は、ほとんどそうなのだそうです。
人も、本来はそうだということに驚きました。
今までは、特殊な能力だと思ってた。
ほんとは、誰でも持ってるのですけど、退化するのだそうです。
原因は、言葉とか。
音を、音階で認識することが必要でなくなってしまうので、そうなるとか。
動物と人との違いは、言葉とお金を使わないことだそうです。
動物は、物々交換をしない。
なぜかと言うと、「=」イコールの意味が分からないからと。
a=b これが、aとbは違うものなんで、なぜ、同じなんだ、と
それを、人は理解できるけど、動物は出来ないことから起きるのだそうです。
あとは、脳は、すごく糖分を使う。作家の人などは、休憩時間には甘いものを食べてる。
昔の人は、あまりの重労働のせいで、背中が曲がった人が多く居たが、労働がきついと
体が、糖分を使ってしまうので、脳のほうにいきわたらない。
結果、物を考える余裕がなくなり、そうして、肉体労働者と、精神?労働者が区別されるようになったとか。
それから、以前ここでも紹介しましたけど、今の人はあまりにも平坦なところで生活をしているということ。
凸凹のところを、歩くということは脳の刺激に非常にいい。
階段は、高さ、長さをばらばらにしたらいいと。
これ面白いですよね。
とまあ、いろいろな話が出て充実した時間をすごしました。
養老先生、拙僧も何度かお話を聞いたことがありますが、解剖のお話しがとても興味深かったですね。仕事によって、身体のつくりが全く違うことなどをお話ししておられました。
段差や、凹凸を歩く方が良いという話しですが、建築家の荒川修作氏も、同様のことを仰っておられまして、そういう家を三鷹に造っていますね。
脳への刺激と言うことで、凸凹がいいということですけど、山歩きなんかいいでしょうね。
マンネリを防ぐと言うことと同じだと思いますけど、自分もなるべくそうしたいです。