たまにはぼそっと

ふと思いついたことをボソッと書いてみます。

iPS 細胞についていろいろと調べてます

2009-08-02 13:21:27 | 生物
6月23日、24日とES細胞、そしてntES 細胞について調べ始めたら
どんどんおもしろくなって、何冊か本を読み、ホ-ムページもいろいろと
見てきました。
私は、このことについては、まったくの素人ですけど、開発の手順や、考え方
開発された方たちの、情熱、未来への夢がとても興味深く感じられました。
これから、数回に分けて支離滅裂な文章になると思いますけど、おもしろそうと
思われたら、お付き合いください。

いろいろと調べていって、最終的には、iPS細胞という、京都大学山中伸弥教授が手がけられた、
人の、皮膚などの体細胞(線維芽細胞)に、少数の遺伝子を
導入し、数週間培養することによって得られる新しい多能
性幹細胞(iPS細胞)というものに行き着きました。

これは、自分の細胞を使うので、免疫の拒否反応もなく、倫理的にも問題がないものです。

日本の方が開発されたため、資料が豊富で、さらに、今現在も開発中ということにより、時間的な位置がごちゃごちゃになり、しかも、分からない事柄を調べていくうちにかなり時間がかかりました

現在は、京都大学 物質-細胞統合システム拠点iPS細胞研究センター[CiRA]というところで
開発が進められているそうです。詳しくは、こちらをご覧ください。


この、iPS細胞を調べていくうちに、そのすばらしさと、かつ、新しい技術開発
の手法にも驚きます。そして、夢があります。


まず、iPS細胞に入る前に、幹細胞について理解しなければいけないです。
詳しくは、[CiRA]にある、「幹細胞ハンドブック」http://www.icems.kyoto-u.ac.jp/cira/doc/stemcellhandbook_revised1_090527.pdf
を見てください。

以下引用です

* *************************

ES 細胞やiPS 細胞は、からだの中のどんな細
胞にでも分化することができます。この、能力のことを多能性といい、ES 細胞やiPS 細
胞はまとめて多能性幹細胞と呼ばれています。

、はヒトの皮膚などの体細胞(線維芽細胞)から作ります。私たちの皮膚などの細胞に4つの因子(Oct3/4、Sox2、Klf4、c-Myc という名前の遺伝子※)を導入して作ります。
* ***********************

細胞は、ある程度分化すると、決まった細胞にしかなれなくなります。
マウスの受精卵を例に取ると、2回分裂した、4個の細胞をばらばらにしても、それぞれがひとつの個体になるそうですけど、もう一回分裂して出来た8個の細胞は、個体にはなれないそうです。

なぜかというと、「ヒストン修飾」「DNAのメチル化」という事柄が
分化の時間を戻らないようにしているとのことです。
ヒストンとは、核の中にあるDNAを巻き付けておくタンパク質で、
それが、メチル化とアセチル化によりDNAを巻きつけ読み取れないようにすることで、それを「ヒストン修飾」というそうです。
「DNAのメチル化」とは、塩基であるATCGのうちのC(シトシン)にメチル基が、付加され、DNAの機能を失うことだそうです

そうして、分化は後戻りせずに必要な情報だけを読み取り個体を作っていくようです。

山中伸弥教授は、そうして出来た皮膚の細胞を、いわば、初期化してどのような細胞にも
分化可能な多能性幹細胞を作り出そうとされたのですけど、この発想がすごいですね。

しかも、採取が比較的易しいところの細胞をつかったそうです。
そこの所については、図書館で読んだ本なので、確かではないのですが、白人の36歳の女性のどこだっけ?
とにかく採取しやすいところの細胞だったと記憶してます。違ってたらごめんね・・・。

さて、この次は、その、初期化に携わる4つの因子(Oct3/4、Sox2、Klf4、c-Myc という名前の遺伝子※)
について、書いてみたいと思います。
コメント
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