蛇口屋

リフォーム業界のあれこれ

養生シートの話です。

2009-06-08 21:34:54 | Weblog
うちの会社の日常を書きますね。
主に無駄とかダメな話ですので、偶然通りかかった工事関係者の方は参考にしてくださいね。

うちの会社のダメな所って、養生費を掛けないところです。
今もキッチンの仕事をしているのですが、養生は汚い毛布を敷いているだけで、後はほとんど無し。
通常なら養生費として掛ける費用をけちっているために養生シートが買えません。
だから耐火ボードの絡む工事なんてしたら家の中は真っ白だし、外で丸鋸を使えば木粉は舞いっぱなし。お風呂の工事にいたっては、もうどこもかしこも粉を吹いている始末です。

一応、養生はしないのか? って蛇口屋が聞くと、この状態に慣れてしまったうちの営業連中は、「後で掃除すればいいんだよ」って信じられない事を言います。
この前も、うちの抱く崩れのおじさんが丸鋸を使っている横で、新車のインサイトが真っ白になっていました。

なんか工事をする物として、あるまじき態度ですよね。その根本には、社長曰く、「結局捨てる養生費なんて、無駄だ無駄」があります。

確かに経費節減はこの不景気な昨今、と言うか景気が良くても避けたい物です。
でも、だからといって、必要な物まで取り去ってしまうのはどうかと思うのですよ。
魚屋さんで言えば、土間のコンクリート床の上で高級魚をさばいているような物です。
うちの営業と言い、社長と言い、まるで自分の家じゃないから関係ないや、って態度で、こういう工事をさせているんですよ。

それで、この前の窓の工事は、窓枠を傷つけて、お客さんに怒られて、あげく一万円値引いていました。

毎月平均して、3~4回、はこんな事があります。養生シートって、紙の物で、確か50Mで3000円くらいの物ですよ。
ホント、どっちが無駄なんだか。

まあ、これらは目に見えて判る反応だから良いけど、目に見えない反応はもっと恐いですね。つまりは、お客さんが、もう二度とうちの会社に頼まない、そして、それが、被害に遭われたお客さんから発信されて、うわさ話で多くの方に知られてしまう。

確かに工事は安いけど、後の掃除が大変だった、みたいな話になってしまうんですよね。
良い噂より、こういった批判中傷の噂の方が瞬く間に広がりますからね。
これで工事が少なくなったらって思うと、多分、社長は社員の所為にしますけどね。
おまえらがしっかり工事をしないからだ。なんて言い放って。

まあ、その時は自業自得なんですがね。

あ、もちろん、蛇口屋は、社長の命令は無地して、養生シートは買っていますよ。
誰彼の為じゃなくて、こんなうちに工事を発注してくれたお客さんの為ですから、社長の言い分なんて全く無視です。

工事が終わって養生シートを剥がす時って、気持ちの良い瞬間ではないでしょうか?
お客さんも喜んでくれるしね。

そんな事を考えているのは蛇口屋だけかもしれませんけどね。
だから明日も蛇口屋は養生シートを買う訳ですよ。