庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

南高校の特別講座「楽しい自然観察」 アイアスカイノデなど

2015年11月21日 | 野草を訪ねて
今年の南高校の特別講座も残すところあとわずかになりました。昨日の講座は「顕微鏡下の世界」で顕微鏡の取り扱いの実習です。
例によって最初は持ち寄った植物の観察です。
私はシダはさっぱりわからないのですが、今回は聞き流さないでしっかりと先生のお話を聞きました。
アイアスカイノデ。比較的大きなシダです。
アイアスカイノデ511200034アイアスカイノデ511200034 posted by (C)雑草
写真の中央の赤い札がついたのがアイアスカイノデ、手で持っているのがアスカイノデです。小葉のついていない部分がアイアスカイノデのほうがアスカイノデよりも長めだそうです。鱗片のつき方はアスカイノデのほうがもじゃもじゃしています。
アイアスカイノデの特徴は鱗片の色だそうです。鱗片の中央部分がこげ茶色(熟した栗の実の色)です。
アイアスカイノデ511200025アイアスカイノデ511200025 posted by (C)雑草
アスカイノデの鱗片にはこの栗色がありません。
アスカイノデ511200035アスカイノデ511200035 posted by (C)雑草
このアイアスカイノデとアスカイノデによく似たツヤナシイノデというのがありました。
ツヤナシイノデ511200038ツヤナシイノデ511200038 posted by (C)雑草
右側のやや黄緑色のほうがツヤナシイノデです。なんとなく葉にツヤがないようですが区別困難です。小葉を拡大して詳しく見るとツヤナシイノデは毛が多いそうです。
ツヤナシイノデ511200042ツヤナシイノデ511200042 posted by (C)雑草
アイアスカイノデとアスカイノデの小葉はよく似ています。毛がまばらで、葉体の表面に艶があります。
アイアスカイノデ511200041アイアスカイノデ511200041 posted by (C)雑草
アスカイノデ511200040アスカイノデ511200040 posted by (C)雑草

ナンゴクナライシダというのがありました。ナライシダによく似て区別がつきません。
ナンゴクナライシダ511200031ナンゴクナライシダ511200031 posted by (C)雑草
ナンゴクナライシダの特徴は毛がいっぱいあることだそうです。
ナンゴクナライシダ511200032ナンゴクナライシダ511200032 posted by (C)雑草

先生がアカハナワラビらしいのを持ってきてくださいました。葉の形からアカハナワラビとフユノハナワラビの中間くらいだとのことでした。
アカハナワラビ511200068アカハナワラビ511200068 posted by (C)雑草
胞子を顕微鏡で観察すると、丸い胞子ばかりではなく、角張っているものも交じっている。これは雑種のためではないかとのことでした。この画像を拡大してご覧いただくには、この画像をクリックしてください。フォト蔵の画面に変わります。さらに画像をクリックすると拡大画面になります。さらに拡大するには画面右上の「元画像」をクリックしてください。
アカハナワラビ胞子511200064アカハナワラビ胞子511200064 posted by (C)雑草
この写真は資料として提出します。

ハマハナヤスリの見本を見せていただきました。かなり珍しいそうです。
13ハマハナヤスリ51120007113ハマハナヤスリ511200071 posted by (C)雑草
少しこれに似たものにヒロハハナヤスリというのがあります。偕楽園内に自生しています。
ヒロハハナヤスリ自生地ヒロハハナヤスリ自生地 posted by (C)雑草
もうひとつ、コヒロハハナヤスリといって、ヒロハハナヤスリによく似ているが、こちらはかなりめずらしいとか。これが、市街地の駐車場と歩道のわずかな隙間にあるのを先生が見つけられました。絶滅危惧種が市街地にあるなんて驚きです。
コヒロハハナヤスリコヒロハハナヤスリ posted by (C)雑草
昨年この駐車場の半分にはビルが建設されましたが、さいわい自生していた場所は残されました。とは言っても風前の灯です。安全な場所に移したほうがよいのでしょうか。それともこのままにして手を加えないのがよいのでしょうか。悩ましいです。

カングミはナワシログミとツルグミの雑種とのことです。
カングミ511200016カングミ511200016 posted by (C)雑草
カングミ511200017カングミ511200017 posted by (C)雑草
グミの葉の裏側が白いのは星状毛があるからだそうです。
カングミ511200045カングミ511200045 posted by (C)雑草
星状毛を顕微鏡で拡大してみました。
カングミ511200067カングミ511200067 posted by (C)雑草

アシズリノジギクだそうです。
アシズリノジギク511200013アシズリノジギク511200013 posted by (C)雑草
アシズリノジギク511200015アシズリノジギク511200015 posted by (C)雑草

サツマノジギクとのことです。白花が一般的と思いますがピンク色もあるようです。
サツマノジギク511200018サツマノジギク511200018 posted by (C)雑草
サツマノジギク511200021サツマノジギク511200021 posted by (C)雑草

アワコガネギクです。これは茨城にも自生しているそうです。
アワコガネギク511200022アワコガネギク511200022 posted by (C)雑草
これらの野菊はいただいて挿し木をしました。これから冬に向かう時に草本の挿し木は難しいです。冬は根があっても地上部は枯れてしまいます。それで、冬が来たことを刺し穂が気がつかないで過ごさせて発根させます。

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2 コメント

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特別講座 (とんちゃん)
2015-11-22 09:38:13
面白そうなこといっぱいですね
シダのことは全くよく分からないです。
第一にシダの専門用語にはクラクラ~
鱗片とか葉の付き方とか・・・
先生から聞くことができれば頭にも入りやすそう・・・
そのときはなるほど~なんて思っていても後が・・・
実物を見ながらの学習はいいですね!
カングミというのあったんですね
今はアキグミの実がきれいになっている頃でしょうか・・・
星状毛がきれい!見とれました~
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とんちゃんへ (雑草)
2015-11-24 19:50:52
こんばんは
私もシダは分からないのですが、今回は分かりやすいお話でした。しかし覚えていられるかどうかといえば、やっぱりその場限りばかりです。それにもかかわらず何べんでも教えていただけるのです。
ほとんど実物のある物のおはなしですから、その時期に庭にあるものを持っていったりもします。
カングミは私も初めてでした。それで、教材の枝をいただいて挿し木しました。これはおもに盆栽に使用されているようです。
星状毛の写真は顕微鏡のうえにデジカメを載せて撮りました。
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