残念で無念な日々

グダグダと小説を書き綴る、そんなブログです。「小説家になろう」にも連載しています。

ただひたすら走って逃げ回るお話 第一四九話 もくもく作戦なお話

2020-01-27 00:00:00 | ただひたすら走って逃げ回るお話
「いたぞ、あそこだ!」



 怒声と共に、銃弾が飛んできた。少年は手近な錆びたトラックの陰に隠れ、手にした散弾銃を撃ち返す。

 同胞団員を二人倒した後、案の定すぐに少年は発見されてしまった。団員たちもなりふり構っていられないのか、消音器の付いていない銃ですら構わずに発砲している。拠点内のあちこちで発生していた火災は大方消し止められたようで、同胞団も混乱から立ち直りつつあるようだった。



「追い詰めろ! 奴を包囲するんだ!」



 そんな声も聞こえてきたので、少年は常に動き続けている必要があった。立ち止まっていては、たちまち包囲されてしまい、数の暴力で押し潰されてしまうだろう。感染者と違って、団員たちには考える頭と武器を使うだけの知能はある。



 二発発砲した散弾銃にショットシェルを装填しようとした少年は、団員が持っていた散弾銃の弾倉には2発以上シェルを押し込むことで出来ることに気付いた。日本では銃刀法の問題で、散弾銃は弾倉に二発までしか装填することが出来ないように改造されている。おそらく同胞団のエンジニアたちがさらに改造を加えて、元々の装弾数になるように戻したのかもしれない。

 その技術力を皆が生き延びるために使っていればよかったのだが、彼らは同胞団に加わり自分たちが好き勝手やる方にその才能を活かした。それが非常に残念だと少年は感じた。



 少年は散弾銃をスリングで肩に吊り、代わりに短機関銃を手に取った。セレクターを連射の「レ」に合わせ、同胞団員たちが盾にする金属製コンテナに向けて短く引き金を引く。コンテナから顔を出して接近する機会を伺っていた団員たちが慌てて顔を引っ込める。コンテナに火花が散り、金属と金属がぶつかる激しい着弾音が鳴り響く。

 少年は短連射を繰り返しながら、今まで隠れていたトラックから飛び出した。少年の短機関銃が弾切れになった瞬間に団員たちが再び顔を出し、銃撃を始めたが、その頃には既に少年は彼らの見えないところへと逃げていた。



 走りながら空になった短機関銃の弾倉を外し、ズボンのベルトに挟んでおいた予備の弾倉に交換し、ボルトハンドルを引く。倒した同胞団員らから奪ったとはいえ、気軽に弾をばら撒けるほど銃弾があるわけでもなかった。

 それに真冬の寒さが少年から体力を奪い続けていた。コロシアムで感染者と戦った時の格好のまま逃げてきたので、上半身は半袖のTシャツ一枚しか身に付けていない。強くなってきた真冬の風は、寒いの段階を超えてもはや痛みすら感じさせる。



 体力が十分残っている内に、亜樹たちを見つけてここから逃げ出さなければならない。だが彼女たちがどこにいるか、そこから把握しなければならないのだ。

 先ほど首筋を食い千切って殺害した団員に、当初投降を促したのは、亜樹たちの居場所を吐かせるためでもあった。それが失敗した今、自力でどうにかして探すしかない。少年の脱走を知った団員たちが続々と集まりつつある今、誰かをとっ捕まえて尋問する、なんてことは不可能に近いだろう。



 少年は何度か建物内に隠れてやり過ごそうとしたが、少年が内部への侵入を試みた全ての建物の出入り口は閉め切られており、扉やシャッターには鍵がかけられていた。

 使われていないと見られる建物も多いことから、保安上の関係で人がいない建物は全て封鎖してあるのだろう。少年は窓を破ろうとも試みたが、内側から鉄板のようなものが貼り付けてあったため、徒労に終わった。

 おそらく使われていない建物の扉は、全て侵入できないような措置が取られているのだろう。窓を叩き割って腕を突っ込み、鍵を開けるという手段は取れない。背後から足音が聞こえてきたので、少年は仕方なくその場を離れた。



「いたぞ!」



 少年が走り出した直後、背後からその声と共に銃弾が飛んできた。流れ弾で窓が割れ、壁に火花が散ってコンクリート片が飛び散った。

 そのまま走って逃げていた少年だが、いつの間にか駐車場のような場所に追い詰められてしまっていた。元は中古車のモータープールだったらしく、ナンバーの付いていない錆び付いた車が、だだっ広い駐車場のような場所に放置されている。



 少年が逃げようとしていた方向からも団員がやってきており、少年はモータープールに釘付けとなってしまった。二台並んだ車の隙間に飛び込み、車を盾に団員たちの様子を伺う。団員たちは互いの射線に入らないように展開し、少年を包囲する形となった。

 投降勧告もなく、団員たちは少年の隠れる車に向けて発砲を始めた。塩で白く濁っていた窓ガラスが粉々に砕け散り、車体に無数の火花が散る。何人かライフル銃を持っているようで、少年の目の前で車のドアを銃弾が貫通し、反対の車のドアに突き刺さった。



 とりあえず分厚いエンジンのある車両前方部分に移動し、吹き飛んだサイドミラーを拾い上げて団員たちの様子を伺う。団員たちは散発的な発砲を繰り返しながら互いに前進を繰り返し、徐々に少年の隠れる車に近づいてきている。少年は反撃を試みたが、飛んでくる銃弾が彼を車の陰に押しとどめている。



 銃撃戦となれば、勝つのは単純に銃口の数が多い方だ。じりじりと近づいてくる団員らに向けて、少年は車の陰から手だけを突き出し、短機関銃をフルオートで発砲した。ろくに狙いも定めず、不安定な姿勢で発砲したために銃口が上下左右に揺れたが、それでも威嚇にはなった。接近しつつあった団員たちの動きが一瞬止まり、手近な物陰に隠れようとするのが鏡越しに見えた。



 25発装填の弾倉は一瞬で空になった。少年が銃口を引っ込めると、途端に団員たちも動き出す。再び銃撃が始まり、車体に銃弾が突き刺さる金属音がドラムのように鳴り響く。少年は自分が太鼓の中にいて思い切り叩かれている気分になった。



 突然、鏡越しに見える団員の一人が、頭から血と肉片を撒き散らしてその場に倒れた。隣の仲間は無我夢中で銃を撃っているせいか、隣の仲間が死んだことに気付いていないらしい。そいつも同様に頭から血を流して倒れ、鳴り響く銃声の数が減った。



 ようやく団員らも、自分たちがどこかから攻撃を受けていることに気付いたらしい。彼らの前進が止まったその時、「こっちだ!」という声が聞こえた。

 その声がした方向を見ると、暗闇の中で小さな銃火が音もなく瞬いていた。消音器付の銃を撃っているらしい。発砲する人影が手招きしているのを見た少年は、団員たちの動きが止まっている間に隠れていた車の陰から飛び出した。



 人影が何かを放り投げた。地面の上を何度かバウンドしたそれは、先端から白煙を噴出し、周囲はたちまち霧に包まれたかのように視界が遮られる。発煙手榴弾だった。



「おい、大丈夫か?」

「佐藤さん! あんたなんでここに・・・」



 発煙手榴弾を投げたのは、顔をドーランで真っ黒に染めた佐藤だった。佐藤がこの場にいたことに、少年は驚きを隠せなかった。何せ少年が同胞団に捕まった原因の一つが、佐藤が少年をぶん殴って同胞団の前に置き去りにしたことだからだ。

 そのこともあって顔を見るなり殴りたい衝動に駆られたが、今はそんなことをしている暇はない。まだ煙幕は晴れていないものの、同胞団も態勢を立て直しつつある。煙幕の向こうから銃弾が飛んでくるのを見て、「とりあえずここを離れるぞ」との佐藤の言葉に少年は素直に従った。



 佐藤がさらに発煙手榴弾を投げ、目隠しの煙幕を展開しなおしてから移動を開始する。少年も同胞団から分捕った散弾銃を構え、彼の後についていく。

 佐藤の後についていった先には、別の人影が彼らを待ち構えていた。それは同胞団の幹部たちに連れていかれたはずの亜樹たちの姿だった。



「血まみれじゃない! あんた大丈夫なの?」

「僕の血じゃない、大丈夫だ。いや、大丈夫じゃないかも」



 身体中が真っ赤に染まった少年を見て、亜樹が叫ぶ。少年自身も怪我をしているが、口回りやシャツを赤く染めているのは敵の返り血だ。ボコボコに痛めつけられてはいるが、致命傷は食らっていない。



「お前ら、佐藤さんに助けてもらったのか?」

「いえ、連れていかれる途中で礼が見張りを殴り飛ばして・・・そこをあの人に助けてもらったの」



 見れば亜樹たちは手に銃を持っていた。コロシアムでは武器を取り上げられていたようだから、彼女たちを連行していた同胞団の者たちから奪ったのかもしれない。一方で連行途中で反抗したという礼は、顔に痣を作って地面にしゃがみこんでいた。脱走を図った際に、団員の一人に殴られたのだという。



「あんたのこと、信じなくてごめん。あんたの言ってたことをもっとしっかり聞いていればこんなことにはならなかったかもしれない」

「いや、悪いのは僕の方だ。今まで頭に血が上ってた。先生のことだってもっと僕が冷静になっていれば避けられたことだ」



 少年は素直に謝罪した。



「先生は? いないのか?」

「わからない。あの男たちの話だと先生は医務室にいるって話だったけど・・・」



 亜樹が顔を曇らせる。裕子が医務室にいるという同胞団の話は、頭に「生きていれば」という言葉が付くだろう。現状、裕子の生死はおろか行方すらわからない。



「それで佐藤さん、この後はどうするんです? ここから逃げるんですか?」

「お前たちはここを離れて、俺の用意したセーフハウスへ行け。俺はここで同胞団を潰す」



 銃声が轟いたので、少年は思わずその方を向いた。亜樹も怯えたような顔を見せたが、どうやら少年たちを狙っての発砲ではないらしい。感染者が拠点までやってきたのでそれを同胞団が迎撃しているのかとも思ったが、何やら様子がおかしい。銃声を聞いている限り、人間同士で撃ち合っているかのようだ。



「あいつら、何と戦っているんです?」

「俺の仲間だ。正確に言うなら、今のところ俺と手を組んでいる同胞団内の反乱勢力だな」



 佐藤は少年と行動を共にする以前から、同胞団に対して接触を図っていたらしい。パトロール中の団員などを拉致しては、同胞団に反旗を翻すように説得していたとのことだ。



「説得には苦労した。パトロールから戻ってくるのが遅かったら不審に思われるから、拘束は短時間で済ませなきゃならない。もっとも、『協力しないならスパイだと同胞団に伝える』と言えば大人しくしてくれたが」

「その人たちは佐藤さんの仲間になってくれたと?」

「いや、一時的に手を組んでいるだけだ。利害の一致、敵の敵は味方ってところか」



 元々同胞団内部でも、現在の状況に不満を持つ人間は一定程度いたらしい。同胞団に入れば何でも自由だと思っていたのに、結局ルールや義務に縛られることに嫌気がさしたり、あるいは少年を見張っていた元佐藤の仲間である看守のように、人を傷つけなければならないことに嫌悪感を抱いている奴もいた。だがそういった不満分子はいずれ害になると同胞団の幹部たちも見抜いていたので、同胞団に対して行動を起こそうとした者たちは粛清されていた。

 それに外で感染者や無法者に怯えながら息を潜めて逃げ回る生活よりも、多少不満があっても同胞団に所属して、弱い人々に暴力で言うことを聞かせる生活の方が楽しいし安全だと感じる奴らが大多数だったから、実際に反乱などは今まで起こったことはなかったという。



「お前が捕まった後にも接触は続けて、ようやくそれが実ったってことだ」

「じゃあこの攻撃は佐藤さんがやったんですか?」

「そうだ。今拠点内で暴れまわっているのは、同胞団内の反乱部隊だ。といってもせいぜい10人からそこらしかいないから、どこまで期待できるかはわからんが。暴れるだけ暴れて、不利になったら逃げる、なんてことも考えられる。だから同胞団が混乱しているこの隙に、団長たちを倒して同胞団を壊滅させる」



 そこで佐藤は少年に対して頭を下げた。



「あの時お前を置いていったのは、このチャンスを作るためだった。すまない」



 少年を捕えれば、同胞団は必ず拠点に連れて帰って情報を吐かせる。情報を吐かせた後はコロシアムで感染者との殺し合いをさせる。そして同胞団は佐藤が少年を見捨てて逃げたと考えているため、彼を助けに戻ってきたり、もう一度襲撃をかけてくるなんて考えもしない。侵入者への警戒は怠らなくとも、佐藤が実際に攻撃を仕掛けてて来るとは団員達は夢にも見ていなかっただろう。



 同胞団を油断させ、なおかつコロシアムに団員たちを集めて隙を作るためには、少年が同胞団に捕まる必要があった。それに少年と佐藤がセーフハウスから逃げる時、少年は足を負傷していた。二人とも捕まる事態を避けるため、そして同胞団への攻撃の機会を作るため、佐藤は少年を殴り倒してその場に置いていくしかなかったのだ。



「お前には酷いことをしたと思っている。すまなかった。謝っても許してもらえることではないとわかっているが・・・」



 佐藤が同胞団を潰すためにあのようなことをしたのだということは理解できた。それに敵に追われている中で、足を負傷した少年と一緒にいたら二人とも殺されるか捕まってしまっていたであろうこともわかっている。佐藤がなぜあのような行動を取ったのか少年は理解することができたが、だからといって同胞団に捕まってからの仕打ちを考えると、素直に許すことはできないと思った。



「ここから出たら一発ぶん殴ります」

「何発でも殴っていい、そのためにはまずここから脱出するんだ」



 そう言うと佐藤は北を指さした。



「北に向かって進め。北門は封鎖されているが、いくつかある通用門のカギは外しておいた。鍵がかかっていたら壊してでもここを出るんだ。北門の先にはコンビニがある、店内にセーフハウスへの地図が置いてあるからをそれを見てセーフハウスに向かえ」

「佐藤さんはどうするんですか?」

「俺はここに残って同胞団の団長を倒す。またとない機会だからな、ここで逃がしたら次のチャンスがいつ来るかわからない」



 団長を取り逃がせば、あるいは拠点の再建を許してしまえば、彼を倒すチャンスは二度とないかもしれない。団長は逃げた先で新しい同胞団を作るだろうし、拠点が再建されてしまえばさらに警備が厳重となり、襲撃を行うのがますます困難になるだろう。



「じゃあ僕も一緒に行きますよ。あいつにはさんざん酷いことをされたし、あいつらのやったことも見てきた。同胞団を許すことはできない、僕にそんなことを言う資格はないかもしてないけど」



 感染者と生存者を戦わせるコロシアムほど悪趣味なものはなかった。しかもそこで生存者と戦わせる感染者も、自分たちが捕えた人間をわざと感染させたものだった。少年が言えたことではないが、下衆な連中でしかない。

 「今更ヒーロー気取りか」と、頭の中で誰かが言ったような気がした。だが少年はその声を無視した。ここで同胞団を叩き潰しておかなければ、さらなる被害が出るだろう。それを見て見ぬふりは、今更できなかった。



「お前、その身体で大丈夫なのか? 戦えるのか?」

「あんたさっき何度も死にかけてたじゃない、ここは佐藤さんに任せて逃げよう?」



 佐藤と亜樹がそれぞれ言ったが、少年の決意は揺るがなかった。元々同胞団とドンパチしてでも亜樹たちを助けるつもりだったのだ。佐藤が亜樹たちを助け出してくれた今、体力的にも気持ち的にも余裕ができた。さすがに体調は万全とは言えないが、それでもまだまだ戦える。

 そう伝えると、佐藤は「仕方ないな」というような顔をした。



「わかった。ただし俺が指示するまで、決して俺の前に出ようとするな。俺の後をついてこい」

「あんたが行くなら私も戦う。あいつらは許せないし、先生も探したい」



 亜樹がそう言ったが、少年と佐藤は首を横に振った。



「お前には無理だ。お前、今まで人を殺したことはあるのか? ないだろ? 誰かと戦った経験もないだろ?」

「そうだ、残念だがこれは殺し合いだ。たとえ相手が誰であろうと躊躇なく殺せる人間じゃないと足手まといだ。お前に人を殺せるのか?」



 亜樹は何も答えなかった。彼女たちは今まで、本格的に自分以外の生存者たちと殺しあった経験がない。自分と同じ人間に対して引き金を引き、殺した経験はない。

 かつて誤解から少年と銃撃戦に陥った経験はあるものの、少年たちは一切怪我をすることなく、死ぬこともなかった。もしもあの場で亜樹たちが少年たちを殺していれば、彼女たちは誰かを殺す覚悟を身に着けることができていたかもしれない。あるいは逆に誰かを殺したことで精神的に不安定な状態に陥っていたか。

 だから少年と佐藤はすでに始まってしまった殺し合いに、亜樹たちを連れて行っても足手まといにしかならないと判断した。それに少年と佐藤はしばらくの間同胞団相手に二人で戦っていたので、互いの動きがわかるしそれなりに戦闘技術も身についている。



 何より、亜樹たちには殺人者となってほしくなかった。誰かを殺さずに生きていけるのであれば、それが一番なのだ。既に少年と佐藤は両手では数えきれないほど人を殺してきたが、亜樹たちはまだ誰も殺した経験がない。その経験がない人間は、今生き残っている中ではとても少ないだろう。

 誰もが生き延びるために、自分以外の誰かを殺す。今の世の中では仕方のないこととはいえ、少年はそれが正しいことだとは今やこれっぽっちも思えなかった。



 だから亜樹たちには、これからも誰かを殺すことなく生きていてほしいと思う。誰かの命を奪い、そのことにずっと苦しめられるような人生を味わう人間は、これ以上増えなくていい。

 同胞団を野放しにしておけば、さらに多くの人たちが死んでいくだろう。それを阻止するためには、ここで彼らを殺すしかない。これ以上他の誰かが死んでいくことを阻止するために、誰かを殺す。矛盾しているようだし、少年自身納得はできていない。

 だが既に始まってしまった戦いは止まらない。少年たちが殺されるか、同胞団の連中を殺すか。その二択しか用意されていない。亜樹たちにはその矛盾に悩んでほしくはない。



「・・・わかった。でも死んだら許さないから」



 議論している時間はないと理解してはいたのか、亜樹は素直に従った。他の女子も同様で、唯一礼は戦う意思を見せていたが、怪我をしているようなので亜樹たちと一緒になんとか同胞団の拠点から脱出してもらうよう頼みこんだ。

 亜樹たちには先ほど佐藤が指示したセーフハウスに避難してもらうことになっている。時間を指定し、それまでに少年たちが戻らなければこの町から脱出する予定だ。



 これでもう心配事はなくなった。少年はようやく一息つくことができた。もっとも、ゆっくり休んでいる暇はなかったが。

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