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「森と川と海を繋ぐサクラマス復活プロジェクト」第一回放流会は無事に終了いたしました。

2018年11月27日 | 森と川と海を繋ぐサクラマス復活プロジェクト
先週末25日に相模川で開催されました「森と川と海を繋ぐサクラマス復活プロジェクト」第一回サクラマス幼魚放流会は晴天のもと、84名の参加者さん、来賓を加えると90名を越える来場者をもって無事に終了いたしました。

Catch&Cleanお知らせページでも簡単に掲載いたしましたが、こちらでも写真を中心にざっとご報告したいと思います。
Catch&Cleanページはこちらからどうぞ
https://catchandclean.naturum.ne.jp/



まず皆さんの間でも持ちきりでした、当活動を当日25日朝に発売された神奈川新聞一面に掲載いただきました。大きく写っている魚の写真がレインボーに見えると少し話題になったようですね。私もパッと見た瞬間はあれと思いましたが、写真提供した相模原市の水族館`相模川ふれあい科学館`さんや、サクラマスを研究してきた識者によるとサクラマスで間違いないそうです。こういうよく似た個体はさほど珍しくないそうですよ。







受付を終え開会式です。

まず相模川漁業協同組合連合会 木藤照雄代表理事会長、相模川第二漁業協同組合 栗原信二代表理事組合長、相模川漁業協同組合連合会 横塚鴻一理事など組合の皆様から。続いて神奈川県内水面試験場からは遠藤健斗研究員に、1990年代から18年間に渡り相模川のサクラマス回帰運動に取り組んでこられた「回帰マス連絡会」伊藤公雄代表にもご挨拶をいただきました。

青いジャンパーを着ている方が木藤代表理事会長です。





放流車も現地着。サクラマス発眼卵を取り寄せてもらい、忍野にある養魚場の専用池でここまで育てられた幼魚たち。加えてヤマメの中でも降海しやすいと推測される、ビリと呼ばれるある時期まで大きくなれなかったヤマメを選別して持ってきてもらいました。

サイスは14~15cm、体重約40gのサクラマス幼魚を約2.500~3.000匹、もう少し小さなビリヤマメが約500~1.000匹の計3.500匹ほどが今回の放流魚です。もちろん、皆さんから寄せていただいた募金で育てられた魚たちです。



あっという間に皆さんに取り囲まれて、幼魚たちもきっとまんざらでは無かったことでしょう。



体重などの測定後、標識魚を選別しアブラビレカットの準備です。回帰マス連絡会の伊藤さんにやり方をレクチャーいただきました。

知人の若手ヤマメ研究者から、DNA解析をした上で保存しておいてくれるとの申し出をいただいていたので、カットしたアブラビレの一部を預ける予定です。



さあ放流。地元のパームス飯田さんです。回帰マス連絡会のころから活動に参加してこられた飯田さんも嬉しそうです。







お子さんたちも放流に参加してくれました。きっと無事に帰って来いよ、皆さんの熱い願いを知ってか知らずか、盛んにライズを繰り返す幼魚たちでした。





無事に放流も終了。皆さんまだ余韻に浸っている様子でしたが、さあパイプ椅子を持ち出しての野外講座です。

講師は神奈川県内水面試験場から来場いただいた、勝呂尚之専門研究員にお願いしました。勝呂尚之専門研究員はご存じのとおり、当活動の正式名称「森と川と海を繋ぐサクラマス復活プロジェクト」の名付け親でもあります。



パネルもご用意いただき、丹沢や相模川の生態についてはもちろん、当活動が最終的な目標としている`放流に頼らない自然回帰`に向けてこれからの課題を話していただきました。産卵場の選定、整備、保護は現在の相模川水系ではなかなか困難ですが、解決しなければならない問題です。

いくつものダムや堰堤を抱えた相模川水系、簡単ではないがこれらの撤去が世界的潮流であること。まずは改良が必要な魚道のこと。実は誰もが知っているこれらの諸問題。問題の解決には多くの困難が予想され、多くの時間も必要でしょう。またたくさんの理解とたくさんの情熱が、知恵が必要とされることでしょう。

けれどもちろん希望はあります。例えば勝呂氏からはすぐのダム撤去が難しければ迂回水路を作ってはどうか。そんな次善策提案もありました。



質疑応答では勝呂氏に向けて多くの質問がありました。やはり皆さんこれから具体的に何をしていったらよいのか、そこに興味が集まっていたようです。







資金集めに尽力してくれた「丹沢大反省会」チームが温かい豚汁を作ってくれました。

主催者の力不足を参加者さんが補ってくれた、手前味噌ですが手作り感溢れるよいイベントだったと思います。





どこかで諦めてきたたくさんのこと。便利さと引き換えに失ってきた環境のこと。この日が神奈川の現状とこれからを考えるひとつの機会になってくれたのなら、望外の喜びです。

我々はもともと太公望の集まりです。素晴らしい魚が釣りたい、そんな釣り場をより良くしていきたいという原点を大切にしつつ、ただ放流に頼るだけではない力強い自然をいつか取り戻せたら。

試験場など研究者の皆さんには、かつては相模川サクラマスの種となってきた丹沢ヤマメの正体をぜひとも解明いただき、努力あってそれらが増え、ふたたび丹沢や水系に放たれる日が来ますように。それらが生存競争の結果、降海し、大きくなって再び相模川に戻ってきてくれる、そんなかつては当たり前だった光景が少しでも戻ってきますように。その時こそ、これこそが相模サクラと胸を張って言えるのでしょう。

今回皆さんの尽力があって放たれた幼魚から、一匹でも多くのサクラマスが戻ってきてくれ、たくさんの歓声が相模川河川敷に響くようになったら、まずは最高ですね。


2012年でしたか、Catch&Clean総会でサクラマス復活運動に取り組んでみないか。そんな提案をしてから6年以上が経ってしまいました。けれどその間に、特に表立って活動をスタートさせたこの一年間は多くの方に力添えをいただきました。

資金集めに尽力いただいた「丹沢大反省会」の皆さん。開催告知チラシを作っては釣具屋さんなどを回ってくれたKさん。いつも私が仕事のイベントで置かせてもらう募金箱にチャリンとお小遣いを入れてくれる釣り人の皆さん。準備活動の掲載を申し出てくれた釣り雑誌、取材申し込みをいただいたいくつものメディア。積み重ねた経験が心強い、伊藤さんをはじめ回帰マス連絡会の皆さん、前向きでいてくださる漁協の方々、いつもアドバイスいただく内水面試験場の皆さん。

心から御礼申し上げます。

みなで無事の回帰を祈りましょう。そして各々が出来ることを継続してやっていきましょう。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。


「森と川と海を繋ぐサクラマス復活プロジェクト」発起人 小平

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