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「先制攻撃」まで口にし始めた安倍首相=オリンピック中の国会

2018年02月15日 | 政治・社会
 前回「愚かな開戦」(半藤氏)の話を書きましたが、戦争志向の政治家は今も共通点があるようです。それは、「勝つ」という妄想のもと、国民の犠牲などは歯牙にもかけないうえ、それを主張するに雄弁なことです。ヒトラーをもちだすまでもなく、眼前に核兵器の使用を選択肢にしたトランプ大統領と同じように、安倍首相が「国家の危機」を口にし、「専守防衛」から「先制攻撃」の可能性を言いだし始めている事は大きな転換点です。

 それは国会でのことです。自民党の質問?時間が長くなった分、首相への賛辞がちりばめられ、自らが関わって作成した政策を更に質問して答弁させている茶番に辟易しながら見ていました。14日の衆議院予算委員会では、江渡という自民党議員が北朝鮮の脅威を持ち出し、日米同盟との関わりや我が国の防衛について質問した時です。

 首相は、専守防衛を堅持すると言いながらもすぐに、「専守防衛は防衛戦略としては大変厳しい。相手からの第一撃を甘受し、国土が戦場になりかねない。」と答弁したのです。続けて「ひとたび攻撃を受ければ、回避することは難しく、先に攻撃した方が圧倒的に有利になっているのが現実だ。」などと述べたのです。これによって敵を攻撃する長距離ミサイルの設置を合理化しました。これは挑発に挑発でこたえ、国民を恐怖に陥れ、戦争準備を合理化する論理です。

 所で、この言葉どこかで聞きましたね。日米開戦の真珠湾攻撃に際しての論理と同じです。この論理がこれから広く引用されて、あの開戦前の「戦争やむなし」とか「先制攻撃しか手がない」などという熱気がつくられないことを!

 この答弁を聞いた時には、とうとうここまで言うようになったかという思いでしたが、TVはそのことを報道していません。文字通り、今までの戦争を開始する時の論理であり、まやかしではないでしょうか。

 今までの政府の答弁は「日本の自衛隊は専守防衛のためだから軍隊ではない」「専守防衛だから他国の脅威にはならない」でした。しかも9条は座して戦争放棄ではなく、外交による最大限の努力を政府に課しているのに、このような扇動による戦争準備が当たり前という雰囲気作りは許せません。

 この答弁を引き出したのは、当日の質問者の自民党議員江渡議員です。自身がこの防衛計画に関わったというので、どういう人物かをネットで見ると、
 自民党副幹事長、安全保障法制整備本部長、憲法改正推進副本部長、元防衛大臣、みんなで靖国を参拝する国会議員の会、神道政治連盟会員、日本会議会員などなるほどと思わせる肩書でした。
 また、緊急事態法の必要性を訴え、国際情勢により核武装も検討すべきとアンケートに答えていました。夫婦別姓に反対する一方、特定秘密保護法などの策定にも関わっていました。なるほど、ご本人の考えと策定した政策を答弁させているのですね。

 安倍首相には、大臣として憲法を守らねばならない99条の規定や、戦争放棄の9条などが念頭にはないようです。憲法を無視(立憲主義を破壊)する首相が改憲を唱える構図を許してしまっている現状!。

 *憲法では、「政府の行為によって戦争の惨禍が再び起こらないことを決意」とあります。こうして政府が雰囲気を作り、戦争へ導くのですから、このような暴発をゆるさない国民の「普段の努力」が大切と・・・。
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4 コメント

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Unknown (木漏れ日)
2018-02-16 09:49:51
73年前、全ての日本人がもう戦争はこりごりだ2度と起こしてはいけないと思ったはず。
何よりも優先して考え、避けるべき戦争への道が現政権によって蘇ってくると感じるのは私一人だろうか?  自民党の中にも憲法9条の改定には慎重だった政治家が政界を去り垣根が無くなって、ついに暴走が始まった。
金儲けよりも、経済成長よりも、もっと大事なものは「平和」です。戦争が始まると金儲けも経済成長も失います。そして「命」までも!




今こそ (ケセラセラ)
2018-02-16 21:28:31
それにしても、日本人は日頃政治の話をしないですね?
自分には関係ないと思っているのかも。かく言う私も、身内には政治の話をしても、友人たちには反応を意識してしまいます。
こちらでは、まもなく市議会選挙があり、そして何より日本の宝の憲法九条が危ない・・
今、話さないで、いつ話すときがあるの?
政権にだまされない情報を (ma-tyan)
2018-02-19 10:32:20
木漏れ日さんケセラセラさんありがとうございます。元気が出ます。このブログも毎日かなりの方に閲覧されており関心の高さを実感しています。
私もまわりの人に発信の必要さを話しています。戦争というのはその兆候が見られたらすぐ反応しないと手遅れになってしまうものなんですね。
2020年オリンピック、現天皇退位に合わせて改憲を計画し、それに合わせるべく逆算して国民を追い込む作戦とは恐ろしい策謀です。本当にあちこちで政治の話を!
Unknown (sica)
2018-03-31 18:51:09
>憲法を無視(立憲主義を破壊)する首相が改憲を唱える構図を許してしまっている現状!

「先制的自衛(preemptive self‐defense)」の敵地攻撃は「自衛」だと30年も前から言ってきた

「わが国に対し急迫不正の侵害が行われ、侵害の手段として誘導弾等による攻撃が行われた場合、座して自滅を待つべしというのが、憲法の趣旨とするところだというふうには、どうしても考えられない。攻撃を防御するのに、他に手段がないと認められる限り、誘導弾等の基地をたたくことは自衛の範囲内に含まれ、可能であるというべき」(1956年・船田中防衛庁長官)


「武力攻撃が発生した場合とは、侵害の恐れがある時ではなく、わが国が現実に被害を受けた時でもなく、侵略国が武力攻撃に着手した時である」(1999年・野呂田防衛庁長官)
ttp://www.riabou.net/entry/20090601/1243840974

先制的自衛攻撃での憲法解釈は、安倍政権も過去の政権と大差ないんですけどね
憲法で禁止しているのは予防的先制攻撃であり、安倍政権でも予防的先制攻撃はできないと解釈されています
そもそも予防的先制攻撃は国際法違反ですし

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