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国は国民に嘘をつく!昔も今も! 映画「望郷の鐘」-満蒙開拓団の落日―から。

2015年05月30日 | 日記・思い出
 今日5月29日、ハーモニカ仲間と一緒に映画「望郷の鐘」-満蒙開拓団の落日―をみました。
 中国残留孤児の父と言われた山本慈昭、満州での過酷な体験で、妻子を亡くしながらも、阿智村長岳寺の住職をつとめながら、残留孤児たちの肉親探しを進め、孤児たちを献身的に支えた生涯を描いた作品でした。

 この作品の中で、満州は天国みたいなところで広い土地もある(王道楽土)と国策として推進したこと、やがて、各県や市町村に割り当てられ、半ば強制的に送られたことがわかりました。

 しかもこの映画の舞台長野県(阿智村)では、終戦間近の昭和20年5月1日に満州に行くことになったのです。着いてみると現地では、住まいなどは戦禍で焼け、関東軍の主力は南方に行き、その家族たちもすでに日本へ帰っているということが判明します。

 三か月後の8日にはソ連軍が南下してきても、関東軍は既にいないので開拓団は自力で逃げるように指示され、逃げ惑うことになります。

 こうして27万人(そのうち長野は3万3千人で突出)もの満州各地の開拓団は集団自決させられたり、殺されたり、傷病死したりする数8万3千人以上と言います。阿智村では、昭和22年現在で阿智郷開拓団の団員全215人のうち、帰国できた者は山本を含めわずか13人でした。多くの人々が中国人にせめて子どもだけはと預かってもらい、それが終戦後残留孤児ということで明るみに出たのでした。

 シベリア抑留の果てにかろうじて帰ってきた山本慈昭は各省庁をたらい回しされながらも訴えつづけ、ようやく新聞やテレビでも機会あるごとに孤児たちの存在が報道され始め、昭和56年より国でも取り組み始めました。

 この映画で、すでに満州では関東軍も南方へ移動し、その家族も帰国しているのに開拓団を送るという大ウソを国家が国策として進めてきたということが分かります
 
 もちろん、満蒙開拓団の開始そのものも、発案は関東軍で「王道楽土」などの掛け声とは違い、兵站、つまり迫りくるソ連や中国軍に対する「人の盾」としてのものだったと言われます。
 
 また、「国家はウソをつく」ものであるということ。そのウソにだまされないように「ウソを見抜く力」を子どもたちにはつけなくてはという思いも伝わってきます。

 この映画を見て、安倍政権が危険な戦争法策定を平気で「平和」という言葉を使い、国民の生活と安全を守ると嘘をつきながら「戦争する国」目指していることを前にして、一人でも多くの人に戦争の実態を知ってもらいたいという思いが強くなりました。
 誰かの言葉ではないですが、「戦争の怖さを知らない人、戦地には絶対行かない人が戦争を計画している」のが実態です。「そして知らなかった」ではすまされないことが今進んでいるということです。


上記では大切な視点ー被害者ではあるけれど加害者でもあったーが欠落していることがわかりました。

 それは、満州は「王道楽土」と国に騙されて嘘をつかれて参加したのでしたが、その土地は誰のものでしょうか。中国の人々を追い出し、土地を取り上げて開拓団に与えるというのですから、まさに略奪です。日本人の悲惨さが語られましたが、中国人にとっても土地を取り上げられ殺されたりで、それは悲惨なことだったのでした。騙された人は他方では加害者になっていたのです。映画ではその点も軽くですがふれていました。

 私も、感想の中に、この加害という視点が不足していました。一緒に行った仲間に教えられました。受けた苦しみは積もり、いつまでも忘れないのでしょうが、相手に苦しみを与えたことは忘れてしまう人々の感情の理不尽さと一緒だと反省しました。
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3 コメント

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Unknown (木漏れ日)
2015-05-31 07:58:47
満蒙開拓団、身じかに感じる言葉です。我が家の次兄は、測量士として満蒙開拓団へ、敗戦当時本土への引き上げの苦労話を何度もしていました。また、ここ相模原市大野台地区には、以前満州部落と呼ばれていた地域があり、信州から満州へ満蒙開拓団として行かれた人たちが、敗戦後、国からの斡旋(多分)により、この地域に集団で居住した。
武蔵野の林野を開拓して再出発を始めた。今では開墾地の殆どが住宅と駐車場に変わっています。
当時の記念碑が今も残っています。
開拓団 (ねこ)
2015-06-01 17:41:45
国民をだますことは今も変わりありませんね。
声高に叫んでいる人が戦争に行くのなら止めませんが・・・
身近なところに (マーちゃん)
2015-06-04 00:03:33
身近なところに戦争の跡があるのですね。帰っても故郷がない人になってしまったのですからね。大野台の事調べてみたいですね。

戦争に行かない制服を着た人たちが戦争を決め、犠牲者は庶民ばかり。その庶民も騙され続けて・・・・。

本来は一本一本が時間をかけて論議するところを、この際と11本の法案を一本にして通してしまえという独裁者張りの国民、国会無視ぶり。本当に腹が立ちます。

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