【半休中】Beyond talk to oneself

子どもや日常、スポーツ回顧、時事の疑問に世の声の1人として触れていきます。競馬予想はあくまで履歴と仲間向けです。

FIFA Women's WORLD CUP GERMANY 2011【FINAL】JAPAN vs USA 2

2011年07月20日 23時56分58秒 | サッカー日本代表
昨日の続き

PK戦に突入して監督の佐々木は円陣の中で笑っていた。
ポジティヴなことは解っていたが、何でだかあの時は解らなかった。
後に聞けば、負け試合を拾って、相手は既にガッカリだが、
こっちはめっけもんだ。だから拾ったこの機会を気楽に挑もう。
このような感じだったという。
これは究極のポジティヴで一番長生きできるタイプ。
他人こともまず恨まない理想的な人間の心理状況だ。

そう思うと佐々木はコーチ時代を経て指揮している当事者なのに
この精神状態。逆にこっちはただのマニアックなサポとして
独断の個人的監督的目線で鋭くバサバサ切っている勝手な素人。
その素人は鞭ばっかり振るって、辛らつで厳しいことばかり。
一方直接指揮する正式な監督は、厳しいことも特になく、
選手らの自主性に任せ、持っている力を信じてやらすのみ。
常にプレッシャーを取っ払う裏方のようなものに終始。

大昔から女性は打たれ強く、実際はかなり鈍感なので
(だから子どもを生める。男は敏感でその痛みで死んでしまう)
その鈍感なものに回りくどく言っても優しく言っても伝わらず、
だから男子以上にスパルタというか、虐待に近い状況で指導する。
これが常套手段だった。特に東洋の魔女での成功もあり、
バレーボール界などがその顕著な例。
それが正しい指導法とされてきて、ついにその指導法に違うという
白羽の矢を刺して、真逆の指導法で成功を収めた最初の男性監督かも?

そう思うと、怒らずに愛称で呼ばせても何も言わない監督は
馬鹿にされがちだ。特に女性は見下した男性には徹底的。
でもそうならずに、フレンドリーだが一線をしっかり引いて、
この人は監督なんだとしっかり理解できているメンバー。
或いはそういうものをメンバーに持たせない澤や山郷ら。
そういう存在がきちんと線引きを作り上げているからこそで、
誰もがまねしてうまくいくことではない。普通失敗する。
そう思うと、その部分も監督も選手も凄いと思わされた。

そんな今の日本のスローガンである「絆」がもっとも出来上がった
なでしこJAPANという存在が、あやまんJAPANなんてカス中のカスとして
比べること自体してはいけないと感じさせるほど神々しい存在だった。
私的には勝って欲しい思いが強く、勝ちきれなかったこと、
ひいてはこの程度のサッカーしか出来ない相手に
一度もリードを奪えなかったことに腹立たしさも隠し切れないが、
そんな彼女たちが満身創痍で必死に得た、結果的に勝つというチャンス。
公式記録はドローが確定した中でも、無理やり勝ち負けを決めるPKで
買ったか負けたかとは、サッカー式のAKB選抜じゃんけん大会なのだ。
もうそこには運しかない。GKが飛ぶ方向と蹴る方向。
蹴る場合の枠に行くか行かないか。それはメンタルが左右するが、
ファクターの80%程度は運で構成されているものだと思う。
まして直前にCBの中核、被災地岩手出身で、やや内陸も祖父母が
そこに住んでいる岩清水が、ダーティーなレッド退場の役割を担い
失点を防ぎ、その岩清水の気持ちを汲んで、米国のFKに近賀と岩渕が
身を投げ出して防ぎ、キャプテン澤は無理も承知でそのこぼれ球が
ゴールラインを割ればCKになることから、必死でサイドライン方向に
何とか間に合えと最後の最後に詰めて蹴りだす。
その姿にはもはや応援以外の言葉は何も相応しくなかった。
相手有利のワンプレーの全てが少しでも大きな有利にならないための
そこだけに徹して必死になっている行動の現われだった。
それが実を結んで、2-2のドローという形で敗戦をしなかった。
勝つことは記録として残せなかったが負けなかった。4回目のドロー。
そしてここからは切り替えて、雌雄を決するGKとのタイマン勝負。



先行を米国が取った。1番手はボックスだった。
私はテレビに向かってもう日も昇った時間でもあるし、
全く遠慮せずに「ポリ~~!!!止めろぉっ!!出来るっっ!!」と
大声で叫んでいた。あ、私の中では海堀は「カイポリ」と呼んでる。
そしてボックスが蹴った。ポリの反応がいい!!…良すぎ!?



角度を変えたらこんな感じ。
↑だと完全に体がボールのコースよりも飛びすぎてる!!
これがどこに当たるのか!?吸い込まれるのか!?



ポリは必死に足を上げて、脛でセーブした。
テレビはフジを見ていたのだが、青島アナが「ポストだ!」と言ったし
私もその弾かれた勢いがそうだと思った。
でもそれならあまり上には行かないのに変だという違和感があった。
そうしたらすぐにそれが足だとわかった。
青島アナも、こういうセーブは見たことあるだろうに、
それでも改めて「足でセーブ・・・・・・・・・足・・・・・・」と
感慨深げな実況をしていた。確かにその感情は凄く良くわかった。

なんにしてもこれで大きく勝利を手繰り寄せたのは間違いない。
何故だ?止めたからか?そりゃ1本分有利になったよな?
そう思うのは素人さん。
これは1発目だということ。米国は出鼻くじかれた。
逆に日本の1本目の選手は非常に気が楽。
PKはどんな選手でも嫌なもの。あの澤ですらトラウマがあることもあり
(自身のミスPKで負けた過去がある)非常に嫌がる。
試合中はミスはつき物だし、流れの中での自分のミスは
自分だけのミスにはなり難いが、PKのミスは完全に自分。
新しい記憶では、昔の城のように空港で水掛けられる様なことは
なかったが、それでも敗戦を決めたミスPKだったので駒野は
相当に凹んで、国民の反応が怖かったのだと思う。あれがあったばかり。
余計に蹴りたくはないものだ。
だからこそポリのセーブは凄まじく意味があったのだ。

日本の1本目は当然止まったボールを扱わせたら日本一の宮間。
最初は確実が肝心だから絶対この人。
これも実況にもあったように、ヤットに近いようなゆるいボール。
GKソロは逆にわずかに反応した分、全くボールに反応できず。
お父さんがサッカーの指導者らしいが、何の指導もしてないそうで
兄の影響で始めたらしいサッカーだが、ベースが出来上がっていたのが
宮間あやをこういう選手に育てられた布石なのだろう。
宮間にはポリが止めたことは追い風だが、仮に決められていても
この人はこのように入れたはずで、そこには大きな意味はなかったが、
この後に大きな意味がある。

これで米国はさらにプレッシャーがかかる。
日本は成功。米国はミス。次の私が絶対決めなければと。
これがもはや既に成功なのだ。この精神的な追い込み。
だから米国の2人目であるロイドはミスったのだ。
あれも単発ではない。ポリのセーブと宮間の成功が効いていたのだ。
おそらくビビッてはいけないので思いきって。
きっと海堀は左右どちらかに飛ぶから、ど真ん中に蹴ってやるわ。
仲間を勇気付けるためにも思い切り突き刺さるようにね!!!
これが不要な力みを生んで、余分に引っ掛けて上に行ったんだよ。
これで米国は2連続失敗。日本優勝確立70%に一気に加速した。

そして日本の2人目はなんと永里だ!
佐々木よ!永里こそ沢の前辺りでいいよ!
ツキを1試合目で使い果たしてしまった(多分婚約したから)
この女は凄く効きのいいブレーキ踏んでしまうぞ!!
そう思って「 工エエェェ(゚Д゚;)ェェエエ工工」と私は言っていた。
でも最初に仕事した分、最後もするかも?PKそんな難しくないし。
こう思いなおして期待して見守った。
…蹴った。蹴る直前ソロが左に反応した。永里わかってるのか?
足が蹴りに行くが、どう見ても右に蹴る雰囲気じゃない。
それが読まれたと思ったからなのか、逆を付いた自信があったのか、
とにかく丁寧に蹴ろうと思ったからなのか、誰も聞かないので解らんが
中途半端な強さのボールはソロに読みきられ見事にセーブされた。
「お前は何しに出てんだよっっ!!!」こんな言葉を言っていた。
もちろん本人に聞こえていないし、遠く離れた日本でなので
そこまで感情むき出しに言わせてもらえたわけだが、
それでもこの大会中、永里のいいところが全く見えない。
ちょくちょくヤナギを引き合いに出して悪いが、
FW登録されていて究極のラストパサーになられていては、
そんなもんのためにお前は呼ばれてんじゃないだろう!!と
多くの国民に思われたように、永里にも近い感情があったのは
多くの人が感じていることだと思う。
今思うと永里は婚約で85%のツキを使い果たし、
残りの15%を初戦のニュージーランド戦で使い果たしたか、
95%を使って、メキシコ戦のアシストで使い果たしたのだろう。
人間のツキなんて一定量決まっていて、使えばなくなり、
またじわじわ溜まっていくものらしい。常に満タンの人など居ないのだ。
非科学的な話だが、妙に頷く感じがしないか?
ともかく優勝確立70%引っ張ったのに、
このミスキックで55%に減ってしまった。
後出しだが米国もうちのソロも止められる。
次も止めてくれる。私らはネットを揺らすだけ。
大丈夫私たちはランク1位の長年の王者。
大震災で国民に後押しされ、パワーを貰って与え返す日本は
いつも以上に手ごわいけど、私たちは長年の王者。
そんな思いがふつふつとよみがえっていたに違いない。
なのでミスでも気持ちのいいミス。思いきってやって読まれた。
これなら諦めも付くが中途半端なものはもやもやが残る。
それが一番嫌だった。



ところがポリは持っていた。
なでしこは澤を別格として日替わりヒロインが登場していた。
今日はこれという選手が居ないと思ってPK戦になったので、
ポリがヒロインになる日なんだと思っていたが、
それを現実とするセーブをもう1本決めてくれた。
これは情報バラエティでも言っていた様に、
味方の蹴るのを見てないからだ。信じているので自分のすることに
集中するのに終始した。そんなことだったがそれが良かった。
ミスはわかっただろうが、中途半端な蹴りだったことを見てない。
ガッツリ行って外したとか止められたのだと思うことが出来た。
それだったら闘争心の火は消えない。
気が抜けるようなプレーは火を消してしまう。
永里が気を抜いていたわけではないが、中途半端なプレーとは
そういうように見えるものだから。
だからこそポリは自分自身1本目を技ありで止めて、
2本目を自分が止めたことによるミスを誘発して止めたのだから、
凄く気分が良く、全部止めてやる!という炎に
微塵の火消し要素がなかったので、集中して止めたのだ。
米国は少し盛り返したのに、このヒースが止められて3連続ミス。
もはや日本の優勝が85%まで盛り返した。

そして日本の3人目は阪口。
愛嬌があるキャラっぽく、男子の今野のような立ち位置に思うが、
この子は神童と呼ばれるほどのサッカーセンスがあって、
高校のころだったか、GKが別に居るのにPK戦で阪口が
キーパーをまかされて3連続セーブしたような話があるほどで、
澤が抜けたら同じボランチだから後継者…ということではなく、
視野が広くユーティリティで器用にいろいろこなす期待の次世代。
そんな片鱗も感じさせない阪口の愛嬌ある表情だが、
それとは違うえぐいネットの揺らし方してみぃ!と思ったら、
さすがに最優秀GKのソロはまたも読みきった。
こっちのキーパーも切れていた。
でもやたら強くはなかったが、中途半端な蹴りではなかったので、
永里の再現にならずに、触られたがその手を弾いてネットを揺らした。
サッカーの神様は迷いがあるものには微笑まない。
迷いがある分、興味を向けないのだ。
その迷いがなければないほどに、気持ちがよく興味を持つ。
そして「こっちに勝たせたい」と思うのだ。
永里にはそれがなく、阪口にはそんな強くなかったがあったのだ。
その迷わせたのはやはり永里のミス。
海堀もまた止めたし、永里はミスしたけど私はミスできない。
若いGKが3つも止めてるのに、2つ目のミスなんて絶対ダメ!
こう思わせていたのだと思う。永里は本当にA級戦犯だ。
優勝できて本当に良かったと思うよ。実際戦犯扱いしたくないし。
でも負ければ何か原因を確定して消化しないと、
こっちも具合悪いからね。だから。
ともかくこれで95%優勝となった。

そして米国はワンバック。
助走もとらずに、さっと蹴りこむ。
2人目のロイドがやろうとしたど真ん中に。
これはさすがの貫禄だった。さすが以外に言いようがなかった。
これで日本の確立は下がっても90%だ。
それは米国がワンバックを見て落ち着けば入ると思っただろうから。
でも日本はもう次が入れてしまえば優勝。
なのでここで見事決められても、積み上げた3つのセーブは大きい。



日本の4人目は経験が浅い20歳の熊谷。
正直魚類顔で安藤ミキティにやや似ている。
その蹴る前の表情は迷いに目が泳いで、憂いで居るような、
小動物が怯えているような、でも何か可愛い。そんな表情に見えた。
これは精神的には2回までミスが許されている中で、
自分が決めないととか、どこに蹴ったらいいんだろうみたいな、
迷いに迷っているようにしか見えなかった。
確実にミスるな。大方思い切り引っ掛けて枠の大きく左に
しかもボールも揚がらずグラウンダーに行くんだろう。そう思った。
だがそのボールはまず届かないだろう比較的隅のほうの高いところに。
それが見事突き刺さって、この瞬間なでしこJAPANの優勝が決まった。
後に聞けば、多分これが決まればとは思ったけど、自信がなかった。
本当にこの1発で決まってしまうのか解ってなかったといっていた。
…あの表情はそれを考えていたのか!?
それはともかく、若さで何も考えず、思い切り行ったのが良かった。
これこそが迷いがない中途半端ではないものだよ。
男子の駒野がさほど責められなかったのは、思い切り良く行って、
とんでもないボールでもなく、バー直撃だったからだ。
運動会のリレーだって、一生懸命走ってビリなら誰も責めない。
それを適当にとか全力ではない走りでビリになれば誰からも責められる。
そういうこと。しつこいが永里はそれをわかるべきで、次回以降修正を。
今日は澤と宮間という核である選手の2得点と、
若手で初抜擢のGK海堀と20歳の長身新CB熊谷がニューヒロインという
新旧揃い踏みの豪華版で締めくくった。
4番手に熊谷にしたのは、背番号が4番だからという佐々木監督だが、
次世代への期待と怖いもの知らずの代名詞である若さに期待した
4番手だったのだと思う。守備の中心若手2名が自信をつけたのは大きい。



この瞬間、メンバーはこのように一斉に駆け寄ったが、
宮間は出遅れていた。ベンチを見ていた。
彼女は最後までベンチを大切にしていた。
控え選手の思いも背負ってピッチに立ち続けていたのだろう。
澤とワンバックの握手も映されたり、日米入り乱れての
この激闘のねぎらいの握手や抱擁が行われた。
一応男女であるにもかかわらず、澤は監督の佐々木に
正面から思い切り飛びついて抱きついた。
佐々木もそれをしかと受け止め、満面の笑顔で抱き合っていた。
これが辺にギクシャクもなく、いやらしさも全くなく、
これこそが監督と選手たちが信頼しあってひとつになっていたと
間違いなく証明できる絵面だったと見えた。



表彰式が始まりキャプテン澤がカップならぬ
W杯トロフィーを受け取った。
男子と同じなら、これはプレゼンター以外は優勝チームしか触れない。
それ以外は絶対に触ってはいけない神聖なものなのだ。
それを弄り倒せるのだから、こんな幸せなことはない。



↑で掲げた数秒後に、男子のとき同様にキラキラが吹き出た。
この絵は、アズーリやレ・ブルーで見慣れているからか
初めてなのにそんなに違和感がなかった。
なでしこはピンク色の花だが、黄金のなでしこが咲き乱れたようだ。



澤が一番高く掲げたとき、メンバーが掴もうとばかりに
みんながそこに手を伸ばす。
見ようによっては、誰にも触らせたくないと意地悪しているようにも
見えなくもないが、私には宗教家ではないのだけど、
何か神々しいものがあって、その慈悲を受けたいと多くの民が
手を差し伸べてその神々しいものに少しでも振れてみたいという
そんな感じに見えた。



その後チャンピオンチームの撮影が行われた。
まさかチャンピオンがわが日本だとは想像したことがない。
女子はTOP3に入ることは男子ほどは難しくないとは感じていたが、
時代錯誤のパワーサッカーでも米独は別次元の強さなので
そこに割って入ることすら不可能だと思っていたので、
自分が生きているうちは男女問わずW杯の優勝は見ることはないと
変な自信まであったぐらいだからだ。
だから何かのエキシビジョンで架空の出来事なんではないかと、
今大会なでしこの全ての試合も見てきたくせに今も信じられない。



MVPと得点王は澤。
これはMVPと優秀選手賞のワンバックが受賞し、
ワンバックが「ホマ、こっちよ」と言わんばかりに
自分の横に澤を手繰り寄せて(?)写った2ショットだ。
ワンバックも同世代で米国リーグでチームメイトだった澤を
よく知っていて認めている存在だけに、
本来逆ならよかったのだろうが、ホマレに持っていかれるなら
本望だという表情にも見える。認め合えるよきライバル。
この写真は両者の表情が凄くいい。
ワンバックの笑顔の中にも悔しさが見え隠れしているし。



こっちは最優秀美人…ではなくGK賞のホープ・ソロ。
美人もその特徴である笑顔がなくイマイチだが、
それもこの結果ではへらへらもしていられない。
彼女もアイドルでもモデルでもなくアスリートである証だった。
海堀かとも思ったが、この人でも納得。PKの反応はしてたし。



その後澤は自分のスパイクを脱いで右手に持ち、
左手にトロフィーを持ってキスするかのように顔を近づけた。
なかなかピッチ上には違いないが、試合中には見せない女の子の
柔和な表情が良く撮れていると思う。
五輪での金をなでしことしては目指すといっていたが、
早く結婚と出産もしたいらしい。
永里がこの表彰台でそれを宣言したことで、
帰国時には結婚騒動も起こり、すぽるとでは旦那も映っていたが、
その刺激からか、出演した全員がプライベートのしたいことに
結婚と書いていたのが、結婚に憧れる年齢の女の子たちなんだと
改めてその女性としての立ち位置に気づかされた。
そして日本独自のものだと思うのだが、
チャンピオンTシャツが配られて、選手や関係者みんなこれをまとった。



そして改めて日本選手団で記念撮影。
そこには震災でいろんな形で心が折れたりなど被災した人たちへの
メッセージや頑張ろう日本という国全体へのもの、
そこまではないが政府への啓発なんかも実際あったかと思う。
この中に居る小倉会長は興奮を抑えきれず澤のMVPトロフィーと、
佐々木監督への金メダルをかけたときも印象的だった。



最後に全ての試合で掲げられたこれが、
試合以外でのメインの存在だった日本からのメッセージフラッグ。
「To Our Friends Around the World, Thank You for Your Support」
(世界中の友人たちへ、サポートをありがとう)
これは本来日本国が各国要人や各国のテレビ放送などを通じて、
各国の協力者全てに感謝を述べないとならないと思う。
でもそんな政治の発信力なんかよりも、よっぽどWARMで、Coolで、
Heartfullで…英語でなくてもいいか。
とにかく凄まじい発信力で、多くの世界中の人々、しかも個々に
届けられたかと思う。これは国のやる仕事をしてくれたことで、
特別ボーナスは一気に10倍増でもいいと思う。
元々男子の1/10程度だし。

とにかくなでしこは大震災のつらさを力に変え、
国内には興奮と勇気と負けない心と感動や歓喜の涙を届け、
国外にはここまでの感謝の意とこれからの支援のお願いと、
とにかく日本は負けずに元気だということを一気に発信した。
その結果、優勝までしてそれらを証明して成し遂げた。
大災害があれば、力が出せるのかというと違う。
無い時はこういう結果がなくて、あったほうがこういう結果が
生まれるとは、皮肉を通り越して不幸なほうがいいのかという
よくわからないことも考えてしまうが、
たまたま国内に未曾有の大きな不幸な天災がおき、
それに引き起こされた最大級の人災も収拾がつかぬまま。
人は太古から起きる大災害を乗り越えてここまで繋がっている。
ここでもみんなで乗り越えないとならない。
そのためのそれぞれが出来る役割。
それをなでしこらはパワーに変えて、普段以上のストームを起こした。
そういうことだったのだと思う。
でもこれもその単発に終わらず、常にこういう試合が出来て欲しい。
この日から女子サッカーもパワーサッカーの時代は幕を下ろし、
男子同様の新たなる華麗なパスサッカーの幕があけたのだ。
その旋風を西欧勢となでしこらで作りあげて行って欲しい。

おかげさまで、非常に生活のバランスが崩れてしまい、
今日などは日中台風の影響で気圧も低いせいもあって、
久々にめまいが出てしまった。
でもそのせいで具合悪くなったなんて思わない。
いい試合を見せてもらってありがとうといいたい。
厳しい言葉を書いた選手も、期待があったからのこと。
ビッグマウスで結果出せないなんて一番かっこ悪いので、
今後は見返すほどの活躍を見せて欲しい。
また、現在17歳で面白い選手が居た。
U-17でメッシ張りの5人抜きをしてくれた選手が。
岩渕ももう少し怪我が軽くて今回ピッチに立てれば良かったが、
その同世代組も意外と面白い存在かも知れず今後A入り期待している。

【画像:毎日JP・産経MSN】

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