【半休中】Beyond talk to oneself

子どもや日常、スポーツ回顧、時事の疑問に世の声の1人として触れていきます。競馬予想はあくまで履歴と仲間向けです。

なでしこジャパン:ロンドン五輪アジア最終予選総括

2011年09月13日 20時22分00秒 | サッカー日本代表
まず何よりも前に、日程のほうが先だったとはいえ、
松田が亡くなって間もないのに、サッカーで中1日って何!?
最低でも中2日は全ての試合で取らないとダメだろ!?殺す気か!?
しかも女の子達なのに。そこはなでしこに限らず心配だった。
ただの予選なのに、何かの大会のような過密日程はありえない。
そんなもん半年程度掛けてホームアンドアウェーでやるのが普通。
それをセントラル方式でやるならやるでいい。
でもなんで中国なんだ!?
日本はこの予選に手を挙げなかったらしい。
それもW杯の前のことだから、金にならないと思っているから。
ところがW杯で優勝したもんだから、相当な収益が見込めたのを
開催を獲得できなかったことでみすみす逃した。
でも仮にそうだったとしてもおかしい。セントラルではない。
中立的な第三国でやるのが正しい。
サッカーほどホームとアウェーの差が大きい競技はない。
ホームの中国が1点のビハインドから始まるということでもない。
実際それほど大きなアドバンテージがあるのに4位で終わった中国は
少し前なら確実に通過できていたのに、今は完全に戦力ダウン。
詳しくは判らないが世代交代失敗か?
北と中国はアジアでは抜けて強かった。
ホームでなくても勝ちぬけて当然の強さだった。
その手ぬるさに救われた感はある。
でも今後は出場国で開催するならホームアンドアウェーで、
セントラルなら間違いない第三国でやって欲しい。
この2つにおいては大きな不満。
そして脂ぎった食事、謎の頭痛、ピンポンダッシュなど
かなりの頻度で戦っている慣れた中国であるけど、
そんなこともあったようで、ピッチも悪いし万全ではない。
だけどそれは中国以外どこも同じ目に遭って居そうなので、
なでしこだけでもないといえる。
でもとはいえ、どれもあってならないことで、
そういう環境整備もきちんと指導して管理しないと、
自国に有利なことをしょうもない国はやりだすよ。
そこは協会の力でやってもらいたいところだ。
こういう全てがフラットに整ってないと、
純粋に試合だけでの総括なんてできない。
でもこれを置いといて、総括したいと思う。

まずタイ戦。
この過密日程なら真ん中辺で当たりたかったが初戦。
ある意味初戦は浮き足立ったりするので、そういう意味では良かった。
でもサブメンバーで固めたら前半は0-0で折り返す。
5-0以上で勝つだろうという相手。
そんなに弱い相手でもないが、出場国ではどの国よりも
かなり差がある。その相手に点が取れないとは…。
もはや拮抗した場合の得失点差を懸念した。
何がって凄まじいプレスでもないのにパスが縦に出ない。
それは下手なのではなく、見えてないのだと思った。
サブはあくまでサブというピッチに出なさ過ぎもあったか。
さらにはパスコースを作るのにスペースに顔を出す動きがない。
だからサブなんだよといわれても仕方ない動きだった。
特に経験上一番期待した宇津木が良くなく、
監督の佐々木もそれを感じたかアンカー的に下がれと指示していた。
縦の攻撃がないとやはり永里姉はくさびなのか役割がなかった。
川澄も一人ではどうにも出来ない。
後半に入り、宮間と大野が入る。
両サイドから早い突破や仕掛けという明確なビジョンがあった。
宮間から縦へのパスが供給されだすとリズムが生まれた。
その結果川澄がトウで当てて流し込むスライディングシュートが
生まれたわけで、さらには大野の早いクロスでオウンも生んだ。
オウンも攻めているからこそ生まれるもの。守っていて発生しない。
収穫は田中明日菜が宮間のCKを決めたこと。
佐々木もそこには目を細め、使えると感じていた。
でも3-0とやや寂しい点差。以降の試合取りこぼしが致命的に。

2戦目は韓国だった。
韓国はこれまではタイと大して変わらない位置づけ。
男子とは違い、女子は相手にならないレベルだった。
ところが今年からプロ化したらしく、予算もふんだんに投入された。
そんな話で、国家が金を出せばそれは本気の証だし、
無条件で強くなるのは当然。今後は韓国は常に要注意となる。
既にその片鱗は見せていて、まだまだ勝てる相手だが、
舐めてかかれば簡単に足元を掬われる相手になっている。
それも判っているからか、ベストメンバーで挑む。
でも主力メンバーが固いというか重いというか、
中国では傲慢といわれ、国内でもテレビにでずっぱりで
浮き足立ってるとか言われていて、それを払拭しないといけないのに、
まるで精彩を欠いていた。
前半10分に阪口が1点とって、そんな様子になろうとは
全く思えなかったので特に驚いた。
それでも前半をロスタイムに川澄の粘りとそのパスから
大野が決めて加点して終われたのは凄く良かった。
リードしてとしないでの折り返しはかなり違う。
だが早く同点に追いつきたい韓国の攻撃に後半はグダグダ。
どっちが格上かわからなかった。
完全に中盤は支配されていたが、最後の精度などの部分で
決められることなく何とかしのぎきった。
実際開催前は5勝や4勝は出来るけど、1勝4敗も十分ありうると
知人に話をしていた。
当然1勝はタイだが、やはりW杯後の準備というか、
代表としての戦闘モードへのオンのスイッチは、
初めてもてはやされる経験から浮いた足が着地せぬままに
ここに来てしまったという印象が少なからずあったから。
でもなんとか2勝したが、ここでこんな苦戦しては、
この先の3戦はお先真っ暗の印象も否めなかった。

3戦目は豪州。
一部では最大のライバルといわれていた。
何でだろうと思うと、素人報道番組がランキングで言っていた。
なるほどなでしこの4位の次は豪州の9位が上位だった。
私はそんなことではなく、やはり徐々に力をつけてきた豪州女子。
それがアジアに入ってきて随分慣れてきた。
しかも2010年のアジア杯において準決勝でなでしこを破ったのは
この豪州で、決勝で北をPKの末破って初タイトルを得てから、
上昇気流に乗っているのだった。そこを警戒していたのからだ。
ここは1点をあらそう試合になると思ったし、事実そうなった。
でもこれまでの2戦を思うと、アジア杯の二の舞や
さらに悪い0-2での敗戦もありうるとも思ったのだ。
でもW杯では酷評をしまくった永里姉がこの試合では光った。
相変わらず決めることは出来ないのだが、
虎の子の1点を得意のくさびで受けて、反転して反応して
走りこむ川澄にラストパス。それを受けた川澄がGKと1対1を
落ち着いて脇をすり抜けさせて確実に決めたのだった。
この試合での永里姉は7.5点を挙げてもいい。
ともかく1戦目に出ていなかった主力もエンジンがかかったというか
油が効いてよく動くようになった感じがした。少し光明が見えた。
ただ一つ嫌なことが…。
相手は一発ある豪州で、ロスタイムに入る前だったと思うが
佐々木はキープを指示した。2点差以上あるならそれもいい。
でもそれは少し早い。監督が気持ちが焦っていることが伺えた。
確かに虎の子の1点は守りたい。でも攻撃は最大の防御という
昔からの格言もある。
しかも守りたいと思う割には、交代メンバーはFW陣の2名だけ。
終盤やDFを投入して固めることもしていないのだ。
そこがどうしても解せなかった。
これはリアルタイムで思ったことだが、その場で書かなかったので
後出しにはなってしまったが、それみたことかということが起きる…。

4戦目は北朝鮮。
長いことアジア女王を演じてきた強豪。
でも近年他国の成長の波に押されランクを下げている。
さらにはドーピング問題や審判への暴力沙汰などで
主力を要すことが出来ずに、16歳などを入れた急造チーム。
・・・なのにもかかわらず意外と骨のあるいいチームに。
やはりサッカーは貧しい国ほど強い。
豊かな国の子どもはやれゲームだなんだとやっているが、
貧困だと遊ぶものがない。ボール1個で出来るサッカーは
うってつけで、世界のスターはスラム街の出身も結構多い。
貧しい地域の子どもが夢をかなえられるのは格闘技かサッカー。
そう思うと北が強いことはなんとなくわかる。
男子はさすがに各国の層が厚すぎるのだが、女子はアジア王者で
世界ランクも一桁以内にはずっと居たのだ。
豪州にはリベンジしたいから勝って欲しかったので、
欲目で勝ちも想定していたが、この北は前評判もメンバー問題の
割にはまとまりがあると良かったし、負けかドロー濃厚に思った。
それも豪州にリベンジの勝利の後だとすると、
単純に3戦した疲れもあるし、一息ついてしまうのではないかと、
そこを突かれてやられることを懸念していた。
それが想定したとおりで当たりが強く、
柔道なんかでは平気で目潰しをしてくるような指導を受けている
国家だから(あのときの上野の目は本当に酷かったな)
他国にはない凄まじいものをぶつけてくる。
澤の顔面に相手のヘッドがモロに入った画像もネットで見た。
佐々木も最後に言っていたが「無事でよかった」
この言葉に尽きる試合だった。壊されたらたまったもんじゃない。
選手としてもだけど、人が人を意図的に壊すなんてありえない。
とにかく試合は我慢だった。北らしい力強さは当たりの強さだけでなく
試合運びやプレスなども急造チームということを疑うほど良く、
またドーピングしてんじゃないのかと思うほどに
凄いスタミナで走り回っていたそれは確実に格上のそれだった。
そんな防戦一方だったのに、なんとか数少ないチャンスに
カウンター一発で岩清水がロングパスをくさびの永里姉に。
それはくさびになるものではなくもはやクロスで、
ダイレクトにシュートを放つ。しかしGKがセーブして弾いたが
それが北のDFに当たってオウンとなった。
これは永里がシュートしたから生まれたこと。
この最終予選2つ目のオウンだが、それはそれで良かった。
ある意味永里はまだシュート決まらんのかと呪われてでも
居るかのような決まらなさに気の毒さを感じるほどだ。
でもこれは永里の得点だと思ってあげたい。
ところが豪州戦の最後に書いたことが起きた。
後半40分過ぎ程度なのに、またもやキープを佐々木は指示。
テレビで宮間が「えー!?キープ!?・・・・・・」と言ったのは
モロに映し出されていて、私も同じ気持ちだった。
でも選手はコマだから、監督の指示に従わないとならない。
なので丸山と宮間でキープをしだした。
完全に違うとテレビに向かって怒鳴った。
だってそこまでの王者の風格で試合を支配していたわけじゃない。
確実に支配していたのは誰が見ても北。
それをラッキーなオウンで得点は得ただけの話。
そんなチームがキープなんて絶対違う。
ここは2店目を狙うことが当たり前だった。
解説のハワイさんこと川上も言っていたが、
得点を取っただけでこうも動きが違ってくるんですね。と、
その通りにそれまでと違い、なでしこらしいパスが繋がるサッカーを
しだしていたのだった。それなのにキープ。
するならばそのいい流れでと動きで2点目をとらせて、
とった後にキープなら後半42分ごろからしてもいいと思う。
そこは佐々木が完全に間違ったと言い切れる。
こんな指示で五輪もやるなら困るぞ!!!
W杯王者はもう終わった話で、ぶっちゃけラッキーだったんだから、
その初心の気持ち同様に、ただのチャレンジャーで行けばいいだけ。
王者でも何でもない。たまたま優勝できただけの話なのは
佐々木も選手もわかってる。判ってないのは素人の日本人だけ。
そういうわけで北に見事なまでにロスタイムも後1分というところで
しのぎきることが出来ずに同点にされたのだった。
北はそりゃキープのボール奪ったら一気に点取りに来るがね。
やはりペナルティエリア内から、正面に小さいクリアは危ない。
男子のW杯で闘莉王のクリアが小さく、エリア付近に居たスナイデルに
決勝ゴールを決められたオランダ戦を思い出した。
結果として同点にされてよかった。
あんな間違った指示はこういうことになると
佐々木には頭を冷やしてもらうには。攻撃は最大の防御なのだ!!

最終戦、ホームの中国戦。
中国も体も大きくずっと日本より上位だった。
北と常に好勝負を演じていた。
でも近年勢いがない。
世代交代の失敗があるとすれば、それはなでしこにも言える。
澤が抜けた後、澤頼みでは歯抜けになる。
宮間や阪口もいるが、その絶対的存在にはまだまだだ。
それには初戦でやったサブメンバーがここで活躍しないと
単純に生き残りにも影響するし、代表としてよくない。
誰が出ても戦力が変わらないのが理想でそう作らないといけない。
でもやはり試合を支配していたのは中国。
初戦ほど悪くはないが、どうしても最後のところまで行かない。
高瀬が最後泣いていたように、希望するTOPに入れたのに
そのTOPとしての得点もくさびなどの役割もウマくできなかった。
惜しいシュートが1本あっただけ。それでは納得出来ないだろう。
そんな状況が続き、それは相手もなのでスコアレス状態。
しかも後半から宮間も下がり、中盤の組み立てはサブメンバーのみ。
それでも岩清水が宮間が居ないので川澄が蹴ったCKを
ヘッドでバー直撃弾を放ったが、嫌われたか…と思ったところの
こぼれ球を初戦で得点した田中明日菜がここも決めた。
田中は五輪メンバーに必ず選ばれるだろう。
なんとかその1点を今度は意味不明なキープなどせず、
しっかりと守りきり最終戦を勝利して1位通過した。
最終的な予想では、北と中国と豪州のいずれかに1敗1分で
2位通過するのではと思っていたが、馬鹿にするなと言わんばかりに
1位通過してくれた。でも内容的には全て1位の試合ではなかった。
それよりもここも解説の川上が心配していたが、
丸山がテーピングなんかしてなかったのに、
膝にテーピングしていると言っていたが、
交代して入ったんだから大丈夫なんだろうと思ったら、
終了直前にピッチに座り込んだ。
これはそんなけが人を使った佐々木はここも改めて欲しい。
ドクターもドクターで、もっときちんとした診断が出来る人に
変えたほうがいいと思うが、当日ひねって怪我をした選手を
大したことなさそうに見えても使うことはない。
しかも1-0になってからの交代だし、
もう1点欲しかったにしても、痛めたのなら大野か阪口を入れるか
交代無しで最後まででよかったと思う。
この辺は今後もずっと続いていくので、選手の状況の見極めも
もっときちんとしてもらいたい。
事実丸山は十字じん帯を負傷し全治6ヶ月。
五輪の本番に居るかどうかも18名になるので病み上がりだから
判らなくなってしまった。
後10ヶ月で五輪が始まる。いい準備をして欲しい。

そして女子は五輪もA代表だが、男子はU-23(現U-22)だ。
こっちももうじき最終予選が始まる。
バーレーン、マレーシア、シリア。
こっちはシリアはそのまま対戦するのか?
無資格選手の件でだったが、内戦も凄いのでね…。

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