楽しまな損やで 股関節専門サロン

固い筋肉をほぐして楽しく過ごしましょう。

最後まで自分の力で歩いたおばあちゃんの話

2014-05-29 10:50:07 | 日記
昨日のお昼3時ぐらいに外を歩いたのですが、その時の強い日差しにびっくりした山中です。

まだ5月なのに…


今回は整骨院勤務時代に出会った
「活動性の低いおばあちゃんの一生」
というお話をしてみたいと思います。

このブログを読んでもらう事によって、いかに人間の体が一定の水準以下に下がりにくいものであるか
と言う事が分かっていただけると思います。


その活動性の低いおばあちゃんは先日94歳で亡くなられたのですが、
初めて来院した時の様子は。

年齢 86才(初めて来院した時)

疾患 変形性足関節症
   腎不全

好きな物 サスペンスドラマ、時代劇

というお方でした。


昼間はベッドで好きなサスペンスドラマや時代劇を見て、必要なものがある時だけ、近所のスーパーに買い物に行く
という生活を送っていました。

運動は嫌いなので特別筋トレや運動はしていませんでした。

「腎臓が悪いので、塩辛いものは食べないけど、あとは好きに生きて行きまっせ~」
というおばあちゃんでした。


疾患の所にある変形性足関節症の、足関節とは足首の関節の事です。

足首を強くひねり捻挫をし、捻挫をした時に軟骨に傷がつき変形性足関節症になってしまったようです。

来院されたときはかなり痛がっていましたが、治療を初めて2年が経つ頃には、ほとんど痛みは無くなっていました。


痛みは無くなっても、このおばあちゃんの生活スタイルは変わることなく、
日中はずっとベッドでサスペンスと時代劇を見て、気の向いた時にだけ近所のスーパーに買い物に行く。
という生活をずっと続けていました。


高齢、活動性の低い生活、変形性足関節症…
寝たきりになりそうな要因ばかりですよね。



おばちゃんはその後どうなったかというと…。


ここ1年ぐらいはスーパーに買い物に行くことは出来なくなり、
亡くなる一月前からは家の外を歩くことは出来なくなっていましたが、
亡くなる当日までご自身の力で家の中を歩き、トイレまで歩いて行くことが出来たそうです。


亡くなった後に娘さんに聞いたのですが、亡くなった原因はがんだったそうです。

ここ一年ぐらいの間に体が弱ってきたのは、筋力低下だけでなく、がんの影響もあったのだと思います。


このおばあちゃんは最後まで寝たきりになる事無く、亡くなりました。


それは低いながらも、活動性のある生活をし続けていた事が一番の要因だと思います。



私は高齢になっても少しの活動性さえあれば、筋力低下が理由で寝たきりになることは無いと思っています。


筋力低下で寝たきりにはならないので、痛い時には思い切って体を休めてあげましょう。