『黒幕と言われた男』の著者の戯言

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映画「菊とギロチン」

2018-07-15 12:39:06 | 日記
 瀬々敬久監督が30年構想を温めてきたという3時間を超える大作。

佐々監督は映画通の方ならご存じだろうが「ヘヴンズ・ストーリー」

「感染列島」「ロクヨン」「アントキノイノチ」など社会性の強い問題作を

世に問うている。

 この映画もご多分に漏れず大正時代を背景とするアナーキーな青年や

男や家から逃れて自立しようとする女性たち(女相撲一座)のありようを描いた問題作。

題名からしてひねってある。これはベネデイクト(アメリカの文化人類学者・女性)の

日本文化論である「菊と刀」からもじっている。ギロチンは言うまでもなくフランス革命

においてマリー・アントワネットが処刑された断首機である。ここでは無政府主義者

大杉栄の死刑執行に重ねている。

 見終わっての第一声は「ものすごい!」である。3時間を息もつかせず引き込む迫力

「物凄いものを見せてもらった」というほかない。

 出演している俳優陣に目を向けると主役の花菊はオーデイションで選ばれた木竜麻生・

アナーキーな青年たちの結成したギロチン社の主要人物古田大二郎は寛一郎(三国連太郎・

佐藤浩市の血を引くサラブレッド)父浩市ほどのアクはないが端正な顔立ちと輝く瞳が

眩しい逸物。その仲間に東出昌大。あの爽やかな青年が複雑な心理と泥まみれの暴力を

演じるのもさすが役者だと感心する。特に木竜の場合は必死な演技の前に女相撲取りとして

はげしい四股や取り組みの練習はどんな過酷なことであったろうか。

 日本の近代史に関心のある方には見ごたえのある むしろ見逃せない作品であろう。

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
日本の暗黒時代の映画のようですね。 (masamikeitas)
2018-07-27 19:11:49
黒幕子さん、こんばんわ。

大杉栄さんのことは、詳しく知りません
瀬戸内寂聴さんが伊藤野枝さんと大杉栄 さんのことを東京新聞の連載に書かれていたのを覚えていますが。

>ここでは無政府主義者
大杉栄の死刑執行に重ねている。

日本の暗黒時代の映画のようですね。

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