『黒幕と言われた男』の著者の戯言

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ
政治や社会的関心事ならびに身辺雑記

狂言風オペラ ドン・ジョヴァンニ

2014-05-01 11:16:44 | 日記
 過日の山折哲雄氏の「オペラをもどく」の記事(4月5日)に誘われて観ました。観ました!
こんな面白い舞台は観たことないといっていいほど楽しいものでした。
 
 概略はモーツアルトのオペラ(女たらしジョバンニの物語)を狂言師茂山一家の面々が、ドイツ・カンマーフイルハーモニー・ブレーメン管楽ゾリステンと中村寿慶の鼓の演奏をバックに演ずるというもの。このオペラを観ていないのに失礼ながら、こっちのほうが面白いと思う。

 演者茂山一家はこの道で知らぬものはない。ゾリステンもそれぞれがソリストとして優秀な演奏家だという。中村寿慶氏は京都生まれだそうだが観世流の舞台ではまだお目にかかったことはない。40歳になったばかりの年頃で精力的にいろいろなコラボで活躍しているそうだ。
したがってそれぞれが自分の分野で優れた舞台を勤めているわけだが、とりわけ狂言役者の戯画化された演技のしたたかさが、本来の狂言の制約から飛び出してのびのびと存分に発揮されていると思った。
 この演目以外にすでに「フィガロの結婚」「魔笛」が上演されているとのこと、「フイガロ結婚」もさぞ面白かろう。

ところで、プロデユーサー白神克敏氏については初めて知ったのだが、「澄み渡る透明な響きを得るため、厳選された天然素材を使用することにより自然音を取り戻すという発想を製品化するための研究開発をする」会社の社長だという。こんな分野があることも知らなかった。

 ついでに余談ながら、スピリチユアリストとしてよくTVに和服姿で出ている江原啓之はなんと本来作家であり声楽家であった!! 同姓同名の他人ではないかとYou Tubeで聴いてみたら紛れもなく彼がオペラの中の1曲を歌っている。あの体型だから堂々たる声量であった。