こちらに越してきてしばらくしてから
馴染みと言えるお店が出来ました。
白髭神社のすぐ近くで
琵琶湖に面したレストラン「K」です。
ずうっと昔、スキーや花見の道中で
何度か立ち寄った記憶もあって
そんな事をおじさんと話すと すぐに仲良くなりました。
おじさんと美人で控えめな奥さん
厨房は息子さんふたりが担っていて
家族で頑張っているお店でした。
息子さんたちは行くと必ず厨房から出てきて
「いつもありがとうございます」 と
丁寧に言って下さる好青年達です。
湖北や湖東に写真を撮りに行くときに立ち寄っていたのですが
行く度に 「今日はどこへ行くんや? 」
「あんた 午前中に走っとったやろ 今帰りか 遅いやないか」
口は悪いけど 妙に親しみがあるのですね。
一見、頑固おやじ風でも なつっこい所があって
奥さんとちょっと話をしていたら
「あんた 何話しとんねん。この人はわしのお客さんやで」 と
割り込んできたりするのですね (笑)
月に1度位でしょうか 寄らせてもらったのは。
そのうち おじさんが何だかイラつくようになって
聞くと 体の調子が悪くてままならなくなったらしいのです。
「リユウマチが痛くてな どうにもならんのや」
それでもお店には出たほうが良いらしく
私も行くたびに 「お体 調子はどうですか?」 が
挨拶になりました。
そのうち私も忙しかったり 入院したりしていたので
半年ほど間が空いてしまったのですが
久しぶりに寄ってみると 定休日でもないのに閉まっています。
その後何度通ってみても準備中のままです。
どうしたんだろう・・・
おじさんに何かあったのかな??
いやいや それでも息子さんも奥さんもいるのだから
お店はあけられるだろうし 移転したのかな??
うーん それだと引っ越し先を店頭に書くだろうし・・・
そう言えばおじさんの名前も知らなかった。
店に電話をしても 「現在使われていません」
せっかく顔なじみになって
友人たちやファミリーが来た時には
連れて行って挨拶などしていましたが
うーん 気になって仕方がないけれど
どこにも誰にも聞く手立てがなかったことに気づきました。
おじさん どうしました?
「おじさんやあらへんで お兄さんといい 」の 声が
妙に懐かしかったりすることです。