6月11日 退院当日 夜
ロ社の肝疾患用フードを少しだけ(数えられる程度)食べる。
水は飲まない。
薬を三粒飲ませなくてはならない。
朝と晩の一日2回あげることになっている。
薬を飲ませる(口を開けさせる)自信は初めから無かったので、医者に薬の順位を聞いておいた。
3粒のうち、必ず飲ませたいのはコレ、次はコレ、その次がコレ、という具合だ。
医者は「どれも必ず飲ませたいのだけれど…」と前置きをしながらも順位を教えてくれた。
ワタシもオットもゆずの頭をつかみ口を開ける事ができない。
その行為自体がとてもできない。
薬に鰹節をまぶしてあげたら食べてくれた。
今日の分の薬はなんとかクリアしホットする。
寝る時間になってもリビングにあるいつもの自分のベッドには来ず、違う部屋の片隅の、荷物と荷物の間のような所でうずくまっている。
調子が悪そうなかんじではないので、そのままにしてワタシたちは別室で就寝。
しかし、ゆずの事が気になり眠れない。
目をつぶってもゆずのことばかり考えてしまう。
病気はよくなるのだろうか…
ゆずの心の傷は癒えるだろうか…
***
翌日6月12日(退院一日目) 朝
目覚めるとゆずがいた。寝ているワタシの事を見ている。
ゆずは穏やかな目をしている。
しっぽを小刻みに揺らす。甘えのサインだ。
普段のゆずに戻ったようでうれしい。
回復してきているのだろうか。
今朝は何とか1位の薬は鰹節作戦で飲ませられたが、他はもう鰹節をまぶしても飲んでくれなかった。
ヒ社のサンプル食をあげてみる。
少し食べる。
毎日点滴に通わなければならないのだが、この日はワタシも一日仕事のため、病院に行くことができない。
医者に事前にこの事を伝えたところ、13日は休診日だが休日診療してくれるということに。
夜
比較的落ち着いた様子で、ごはんは半日分くらいを一日かけて食べた。
薬はまったく飲んでくれない。
自分のベッドで寝た。
***
6月13日(退院二日目)
朝、病院へ点滴に行く。
比較的調子はよさそうな事、ごはんは少しだが食べている事、トイレは小を一回、大はしていないこと、今朝の薬は一粒しか飲ませられなかった事などを伝える。
医者からおしっこの色を聞かれた。次から気を付けて見るようにする。
リンゲルという液を皮下点滴する。
血管に点滴するのと違い、皮下に薬を溜めるやり方なので、液が落ちる速度が速くても大丈夫なのだそうだ。
ゆずは大人しく診察台の上でうずくまり点滴されている。
ワタシもゆずを撫でながら声をかける。
15分ほどで終了。
リンゲルが溜まっているのだろうか、体がタプタプしているようだ。
医者が「薬をのませられなければ連れてきて」と言ってくれた。
夜
鰹節の効果はなくなり、オットと二人、薬を飲ませるために奮闘。
ワタシがゆずを抑え口を開け、その一瞬にオットが薬を投げ込む。
1粒成功。
だが、そう長いことゆずを捕まえていることができずに、結局断念。
明日にでも鰹節に代わる物を買ってくることにする。
薬の飲ませ方は医者に教えられたり本で見たりして知識としては知っているが、入院中のあの状況を体験したばかりのワタシには
どうしても積極的に行動できない。
ゆずに精神的負担をかけたくない、ゆずにイヤな思いをさせたくない、と思ってしまう。
薬を飲ませなければ病気はよくならないのは分かっている。けれど上手にのませられない。
とても悩む。
ロ社の肝疾患用フードを少しだけ(数えられる程度)食べる。
水は飲まない。
薬を三粒飲ませなくてはならない。
朝と晩の一日2回あげることになっている。
薬を飲ませる(口を開けさせる)自信は初めから無かったので、医者に薬の順位を聞いておいた。
3粒のうち、必ず飲ませたいのはコレ、次はコレ、その次がコレ、という具合だ。
医者は「どれも必ず飲ませたいのだけれど…」と前置きをしながらも順位を教えてくれた。
ワタシもオットもゆずの頭をつかみ口を開ける事ができない。
その行為自体がとてもできない。
薬に鰹節をまぶしてあげたら食べてくれた。
今日の分の薬はなんとかクリアしホットする。
寝る時間になってもリビングにあるいつもの自分のベッドには来ず、違う部屋の片隅の、荷物と荷物の間のような所でうずくまっている。
調子が悪そうなかんじではないので、そのままにしてワタシたちは別室で就寝。
しかし、ゆずの事が気になり眠れない。
目をつぶってもゆずのことばかり考えてしまう。
病気はよくなるのだろうか…
ゆずの心の傷は癒えるだろうか…
***
翌日6月12日(退院一日目) 朝
目覚めるとゆずがいた。寝ているワタシの事を見ている。
ゆずは穏やかな目をしている。
しっぽを小刻みに揺らす。甘えのサインだ。
普段のゆずに戻ったようでうれしい。
回復してきているのだろうか。
今朝は何とか1位の薬は鰹節作戦で飲ませられたが、他はもう鰹節をまぶしても飲んでくれなかった。
ヒ社のサンプル食をあげてみる。
少し食べる。
毎日点滴に通わなければならないのだが、この日はワタシも一日仕事のため、病院に行くことができない。
医者に事前にこの事を伝えたところ、13日は休診日だが休日診療してくれるということに。
夜
比較的落ち着いた様子で、ごはんは半日分くらいを一日かけて食べた。
薬はまったく飲んでくれない。
自分のベッドで寝た。
***
6月13日(退院二日目)
朝、病院へ点滴に行く。
比較的調子はよさそうな事、ごはんは少しだが食べている事、トイレは小を一回、大はしていないこと、今朝の薬は一粒しか飲ませられなかった事などを伝える。
医者からおしっこの色を聞かれた。次から気を付けて見るようにする。
リンゲルという液を皮下点滴する。
血管に点滴するのと違い、皮下に薬を溜めるやり方なので、液が落ちる速度が速くても大丈夫なのだそうだ。
ゆずは大人しく診察台の上でうずくまり点滴されている。
ワタシもゆずを撫でながら声をかける。
15分ほどで終了。
リンゲルが溜まっているのだろうか、体がタプタプしているようだ。
医者が「薬をのませられなければ連れてきて」と言ってくれた。
夜
鰹節の効果はなくなり、オットと二人、薬を飲ませるために奮闘。
ワタシがゆずを抑え口を開け、その一瞬にオットが薬を投げ込む。
1粒成功。
だが、そう長いことゆずを捕まえていることができずに、結局断念。
明日にでも鰹節に代わる物を買ってくることにする。
薬の飲ませ方は医者に教えられたり本で見たりして知識としては知っているが、入院中のあの状況を体験したばかりのワタシには
どうしても積極的に行動できない。
ゆずに精神的負担をかけたくない、ゆずにイヤな思いをさせたくない、と思ってしまう。
薬を飲ませなければ病気はよくならないのは分かっている。けれど上手にのませられない。
とても悩む。