湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

直江津集合!2011 番外編・集合当日

2011年09月04日 | MTB
 きっちり完走するのは諦めたにもかかわらず、せっかく直江津に向かうのだから少しは自転車で走りたいと思ってしまったのは、自転車乗りとして致し方ないことなのだと思います。DNSしたのにと申しわけない気持ちもありましたが、いつか自転車で巡ってみたいと思っていた場所が近くにあったこともあり、結局準備しておいたツーリング仕様のMTBを持っていくことにしました。

 鎌倉から鈍行列車を乗り継ぎ、僕が降りたのはほくほく線のまつだいという駅。ここらは日本の農村の原風景を想起させるような美しい棚田が数多く残る場所らしく、実は僕は体力が残っていたら“集合翌日”にここらを少しサイクリングしてから帰ろうと思っていたのです。太平洋から日本海に関しては腰痛で結局DNSになってしまったけれども、ハードなサイクリングは無理だからこそ、棚田を巡るゆるいサイクリングを楽しんで、のんびりと直江津を向かおうと思ったりしたのでした。

 でも、結論から言えば、その考えは甘かったです。いやまぁ、当然湘南から直江津まで走るよりは全然楽だったと思いますよ。でも棚田が至る所にあるということは、それだけ傾斜のある土地なわけで、確信犯的に山のなかに迷い込んだこともあり、思いのほか疲れたりしたのでした。正直、太平洋から日本海まで走りきった翌日にここらのサイクリングを楽しむことができたかについてはあまり自信ありません。

 ただ、景色や雰囲気は本当に素晴らしかったです。鈍行でとことことやってきたこともあって、のんびりと思う存分いろんな場所を走れたわけではないのですが、時間をかけて散策できたらどんなに楽しいだろうかと思いました。

 2時間ほどの棚田散策のあとは、直江津・船見公園を目指します。ただ自分が考えたコースとはいえ、国道に出るまでの道のアップダウンのきついこと。そして国道に出てからはずっとゆるい向かい風。おかげで短い距離でしたが、やはり腰の痛みは出ました。う~ん、腰の具合次第では翌日も走ろうと一応思ったりしてましたが、これは無理かもなと思ったりしました。

 この日の走行距離は、結局58km。えっと、想像していたよりは疲れたものの、やはり日本を横断してきたような疲れはありません。だいたい毎年集合時間の18時ぎりぎりくらいに到着していたのですが、今年は16時頃の余裕の到着。そしていつもはぐったりと疲れきっているのに、今年は心も身体も余裕いっぱいです。そんなこともあって、船見公園で皆と過ごす時間がいつも以上に楽しかった気がしました。個人的な達成感のようなものはありませんでしたが、とにかく実に楽しかったです。そして、悩みながらも、こうしてこの船見公園にやってきて本当に良かったと思ったのでした。