湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

去年の自分に負けました 2010秋の王滝

2010年09月21日 | MTB
 今年はレースはこれだけと思って申し込んでいた秋の王滝100km。猛暑やなんだで夏のあいだ思っていたよりあまりに乗れなかったので、気持ちはすっかり参加を見送るほうへ傾いていました。でも「乗れなかったから」なんて理由でDNSするのは、やはりどこか気持的にすっきりしなかったのだと思います。もし今からでも宿が確保できたらと、大会4日前に去年泊まった旅館に電話してみたら、ちょうどキャンセルが出たからということでひとりでも泊めてくれるとのこと。よし、だったらやっぱり出よう!ということで、今年も走ってきました。秋の王滝100km。

 夏のあいだ思うように走れなかったといっても、今年の夏はとんでもない暑さだったから、走れなかった僕は逆にこの時期他の人より肉体的な消耗が少ないかもしれない。王滝は経験値がかなり重要と思われるから、去年の経験や反省は乗れなかった分を補って余りあるかもしれない。参加を決めてからは、極力プラス思考で考えるようにしました。最終的に参加を決めた一番の要因は、「成績云々はおいておいてもあのコースは走るに値する」と考えたからでしたが、やはり走るからにはせめて去年の自分には勝ちたいとほとんどすがりつくように思ったりもしましたので(笑)

 で、いきなり結果ですが、残念ながら去年の自分に勝つことはできませんでした。タイムは6時間51分と、去年よりちょうど10分くらい遅かったです。コースが去年と今年は違うし、天候はもちろんのこと(これは去年と大差なく良好)、路面のガレ具合などでもタイムは大きくかわるようなので一概に比較はできませんが、とりあえずタイム的には去年より10分落ち。練習できてなかったくせに、これには本当にがっかりでした。自分にかなり失望しました。

 そんなふうにがっかりしたのは、ペース配分や補給の仕方、それから腰を痛めない走り方については去年よりうまくできていたらでした。去年は何も考えず、アップもしていないのにレース開始直後からかなり心拍をあげて走ってしまい、後半はすっかりバテてペースがガタ落ちでした。腰の痛みも激しく、下りの途中でとまってストレッチをしたり、上りでも痛みで思うようなペダリングができなかったといったことがありました。なので、今年はなるべく一定のペースで走れるように注意したし、腰痛は今年も出はしたものの去年ほどではなかったです。苦手意識ばかりが先行した下りも、今年はそれなりにうまくこなせたと思います。平均心拍数は去年の162より高い166。にもかかわらず、タイムは去年より10分落ち。これは練習してないから当然なんですけれども、地力が10分というタイム分以上に落ちていることに他ならないと思いました。

 もっとも、それはまぁ仕方ないことです。練習しなかったのだから。でも、それより気落ちしたのが、たとえきっちり練習したとしても、目標である6時間ギリなんて到底無理ではないかと思ってしまったからでした。どこで1時間近くもタイムが縮められるのか?そんな余地はないだろう?そう思ってしまったからでした。

 だからレースの後半は、去年ほどの苦しみは感じていなかったにもかかわらず、かなりしっかりした気持ちで「来年はもう出るのはやめよう」と思いながら走っていました。ここらが自分の実力だ、そんなに伸びしろはないと。それはとても残念な気持ちだったけれども、目指す6時間は絶対に無理だなと、走っていることじたいは決して嫌ではなかったのに不思議にクールな気持ちで考えていました。

 ゴールの瞬間はそれでもやはり嬉しかったです。とにかく様々な意味で普通では走れないコースですからね。充実感はやはりかなりありました。結果に関しても、妥当だろうとしっかり受け入れることができました。でも、来年は出るのはやめようという気持ちはかわらなかった。そしてこの気持ちは、今回は絶対にかわらないだろうと思いました。

 でも・・・、われながら本当にアホだと思うし、学ばな過ぎると思うんですが、レース後に出現した身体のあちこちの痛みとともに、来年も出よう!身体の痛みがとれたら練習を開始しようとか思っている自分が翌日にはいるんですよね。おいおい、今回は本当に気持ちの深い部分でもう出ないって思っただろう、ちょっとおかしいだろうと思いつつ、「また走ろうっと」としっかり思っている自分がいるのです。これっていったいなんなんでしょうね?でも王滝という大会にはそれだけの魅力があると確かに思うから、これはもう仕方ないですね。「あぁ今年も全然練習しなかったなぁ」と悩んだり躊躇ったりしながら、きっと来年も出るんだろうなぁと今は思っております。

 そうそう、速報みずに帰ってしまったので詳しい結果はわからないのですが、帰宅後のぞいたいくつかのブログで自分の順位が去年より20位くらいアップしていることを知りました。優勝者のタイムも去年より10分以上落ちていたので、もしかしたらそんなに悪い走りではなかったのかもしれません。ただやっぱり自分的にはしっかり地力もアップさせて、もっと良いタイムで走りたかったというのが本音ではあるけれど。ま、とにかくまた来年頑張ろう!やっぱり王滝は面白い。


高度と心拍数変化のグラフ。上が去年ので下のが今年のです。


前日の受付会場。今回はデジカメは持っていかず携帯にて。去年もそうだったのだけれども、VOGUEのMTBはクロモリ好きな人には結構注目を浴びますね。


走り終えて


スピードの出しすぎで一度下りで転倒。ブレーキ&シフトレバーをぐにゃりと曲げてしまいました。なぜかグリップの両端は吹っ飛び、走り終えて気づいたのだけど、身体のあちこちにも大小たくさんの傷が・・・。でもたいしたケガではなかったので走りには影響なし。
ただ転倒と同時に両足が攣って、陸にあげられた魚みたいに何分かその場所から動けなかったのはちょっとだけ痛かった(と同時に両足攣ったらどうにもならないよなと哀れな自分の姿が少し面白かった)。
ちょうどカーブでふくらみやすいところだったので、後続の方たちには迷惑かけてしまいました。ごめんなさい。

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7 コメント

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良くぞご無事で (yuki3110)
2010-09-23 15:04:04
ブレーキレバーがあれほど変形しているのを見るとゾッとしますね。
擦り傷だけで済んで本当によかったと思います。
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「また走ろう」と思わせるもの (seiya)
2010-09-23 20:50:36
どんなに辛くても苦しくても「また走ろう!」と思い込ませる魅力が王滝にはあるんでしょうね。
セルフディスカバリーのフィールドは女神であり魔女でもあるのでしょう。
来年も頑張ってください!
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来年どうですか? (yuzito)
2010-09-24 06:25:37
□yuki3110さん

ホントたいしたケガしなくて良かったです。
でもレバーいたいなぁ。アルミだから曲げなおし難しそうだし(^^;
王滝ホント楽しいですので、yukiさんも来年いかがですか?

□seiyaさん

あまり向上しないなぁと走りながらがっかりしちゃったので来年はもうやめようと思ったんですが、やっぱり走りたくなっちゃいますね(笑)
ま、ツーリングとして走っても楽しいコースだから仕方ないと思います。天気さえ良ければ景色最高だし、ダートは楽しいし。
もう少し練習して、来年はもっと頑張りたいですね~
seiyaさんもどうですか?
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お疲れさま! (noahpon)
2010-09-24 18:44:40
今年、走っていたんですね(@@;
昨年、私も走るって言ってましたけど、結局ムニョムニョ。。。。

今年もランドナー氏やミニベロ氏はいましたか?
なにはともあれ、無事帰還できおつかれさまでした!
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やめようと思ったんですが、 (yuzito)
2010-09-25 06:42:18
□noahponさん

結局今年も走ってしまいました。
いや~、でも王滝楽しいです。
がれがれの荒れた道を普段は絶対に出さないようなスピードでガラガラ~って下るのはちょっと病みつきになりますよ(笑)
ランドナーは僕は見ませんでしたが、小径はいらっしゃいましたよ。しかし僕が驚いたのは、過去にはランドナーで参加して途中のチェックポイントではコンロでラーメンつくったりしながらしっかり時間内に完走した方がいたということです。すごい人がいたもんですね~
ノアポンさんも参加したときはぜひこんな感じで周囲をびっくりさせて欲しいです!
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すごい! (BABU)
2010-09-26 20:14:32
お疲れ様です。
大きな怪我が無くて なによりです。
100kmですか。すごいですね。
私もいつかは...と、思っているんですが、
舗装路ですら100km越えは
数えるほどしか有りません。

でも、興味津々!
機会があったら ぜひ、お話を聞かせて下さいね。
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来年は (yuzito)
2010-09-28 06:24:27
□BABUさん

ありがとうございます!
国内でダートを連続して100kmなんてそうそうないので、この大会はとても貴重だと思います。42kmの部もあるので、とりあえず来年エントリーしてみるというのはいかがでしょうか?
と終わったから、こんなに清々しく言えるのかもって思ったりもしますが(笑)
でも本当に素晴らしいコースだと思います!
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