湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

ずるずると先週に引き続き191km

2008年03月15日 | 自転車生活
 前の晩に考えていたこの日の予定。

 5時頃起きて秦野峠と三国峠を越えて山伏峠でブルベの皆さんを待ち伏せして、そこから道志道をご一緒させて頂いて、裏ヤビツより帰宅。
 
 でも結局目が覚めたのは7時少し前。さらに頭と体がやたらだるい。というわけで、前の晩考えた計画は諦めてとりあえず二度寝。と言ってもほとんど眠れずに8時半頃に再び起きる。もちろん、体調は回復せず。でも今日は少しでもいいから走っておきたいんだよなぁ、そろそろ足をつくっておかないと不安なんだよなぁと9時半頃に部屋を出る。

 そうして目指したのは秦野峠。ブルベ合流は諦めたけれども、とりあえずは秦野峠までは走ってみよう。久し振りにあの開放感のある景色を見たいのだ。

 というわけで、とりあえずR134を西に走る。でも体のキレがあまりにないので無理はしません。巡航25~27kmくらいです。といっても、これってツーリングペースとしては僕は充分な速度だと思うのだけど、これくらいのスピードだと見事にバンバン抜かされます。この日は土曜日ということもあって、かなりの台数に抜かされたので少しだけ寂しい気持ちになりました。

 花水川橋から金目川を遡って246にのっかるつもりだったのだけど、東海大学のあたりでUCくんとバッタリと出会い、秦野峠に行くならばこちらのほうが車が少なくていいですよ、と土屋橋を左折していくコースを教えてくれる。ただ僕はここらの土地勘が全然ないので、「やっぱり普段どおりのコースで今日は行くね」と言って別れたのだけど、別れてすぐに「でも今日は全然先を急ぐツーリングじゃないんだよなぁ、こういうときこそ知らない道を走っておいたほうがいいよなぁ」と思い直し、すぐにあらわれた土屋橋の交差点を結局左折してみることにした。そうしたら、その道がなかなか素晴らしい道で・・・

 今まで走っていた道より確かに車が少ないうえに、



 道沿いにはたくさんのきれいな白梅紅梅が咲いていた。丘陵地を走るのでアップダウンがきついけど(多分練習で走ったら本当にきついと思う)、



 ふと道の横を見ると、こんな里山っぽい風景があったりする。サイクリングペースで走る分には本当に楽しめる道だった。震生湖のあたりもとても良い雰囲気で、今度ランドナーでも走りに来たいと思った。UCくん、良い道を教えてくれてありがとう!

 さてそのあとはちょろっと246を走ったあと、



 中山峠。 



 そして、予定通り秦野峠林道に入ったんですけど、さすがに今の時期は寒々しい風景ですね。でも車の入ってこない林道をひとりでのんびりと走るのってやはりすごく気持ち良い。



 去年、Fさんに借りた山の本のカバーに「寂しい山へ、黙って登って下さい」という一文があったのだけれども、どちらかというと自転車でも僕はそんな感じのツーリングが好きなのだと思う。もちろん、それだけではないけれど。



 ゆっくりと少しずつ高度をあげていって、



 秦野峠に着いたのが12時40分頃。この日は気温が高かったので、峠に着いたときはかなり体が汗ばんでいた。体が汗ばむという感覚は久し振りなせいか、なんだかとても気色悪かった。



 そんな汗ばんであたたまった体を短いダウンヒルで少し冷やしてから、



 日影山の鞍部までもうひと上り。晴れた日は絶景なんだけどなぁ。



 丹沢湖もこんなふうに薄ぼんやりとしか見えない。でも走っているのは本当に楽しかった。部屋でうだうだせず、ちゃんと走り出して良かった。



 さて秦野峠の次は足柄峠。正直体調悪かったから秦野峠ピストンでも良いと思っていたのだけど、ついUCくんに「秦野峠と足柄峠を走って帰ってこようと思ってるんだよね~」なんて言ってしまったのだ。まぁゆっくりであればなんとかなりそうだったし、元々少しでもたくさん走りたかったわけだから、あとから考えればあそこで「足柄峠も」と言っておいて良かったのだかもしれない。



 駿河小山での昼食休憩をへて足柄峠に着いたのが15時頃。のんびりだからそんなにはきつくなかったけど、足には結構きた。というわけで、ここからはちゃんとまっすぐ部屋に戻ろうと思った。



 ・・・のだけど、下りはじめたら急に気持ちが大きくなる。すぐにあらわれる短い距離の上り返しをダンシングでグイグイ踏み込んでみたら、これが実に気持ち良くてさらに気持ちが大きくなって、このまま帰っちゃもったいないよなぁという気になってしまった。



 というわけで、下りの途中からまた別の林道に入り込む。えっと、つまり神奈川グランフォンドで走ったあの林道ですね。



 あのときはかなりのきつさを感じながらこの林道を走ったのだけど、今日はそれほどでもない。なんだか足柄峠を越えたら気持ちだけでなく体のほうも本当に元気になったようだ。



 というわけで、この日は結構あっさりと峠のトンネルに着いた。



 ならば!とあの日諦めた千石原から芦ノ湖に向かって走り出したのだけど、ここがきつかった。時間的な余裕がなくなってきていることにたいする焦りがあるうえに、千石原から元箱根って実は結構距離があるんですね。道はずっとアップダウンだし。千石原の交差点の少し先に「芦ノ湖まで6km」って標識があったのだけど、芦ノ湖に着いたらさらに元箱根までは9kmあるのを知ってかなりがっくりきてしまった。

 でもここまで来たら、やっぱり元箱根から旧道を下るのではなく、大観山まで行って椿ラインを下りたいということで、写真も撮らず黙々と走る。元箱根のセブンイレブンで簡単な補給をしたけど、すぐにまた自転車にまたがった。



 そうしてようやく17時30頃に大観山に到着。富士山どころではなく、霧だらけだったけれども、結局こんなところまで走って来れたので気持ち的にはとても満足。



 霧で視界があまりないのと、少しずつ暗くなりはじめていたので、椿ラインはかなり慎重に下った。ずっとブレーキをひいていたので、下りきったときは手がかなり痛かった。湯河原に下りてきたときは本当にほっとした。



 湯河原ではすき屋で再び補給。本当は隣の回転寿司に入りたかったのだけど、20人くらい並んでいたので諦めた。

 豚汁牛皿定食なるものを食べ終えたあとは、まぁこちらもせっかくだからと真鶴旧道をいく。走り慣れない場所のナイトランが恐ろしい。



 結局、江ノ島に戻ってきたのは21時頃。甘いものが食べたくて入ったマクドナルドですすったシェイクがやたら美味かった。

 サイクリング程度でいいから少しでも走っておきたいと思って部屋を出たのだけれども、結局戻ってきてみれば先週とほとんど変わらない191.56kmを走っていた。こんなコースになるなら神奈川グランフォンドにチャレンジすれば良かったと少し思ったけれども、それはやっぱり無理だったと思う。まぁ神奈川グランフォンドは新緑の頃にちゃんと早起きしてチャレンジすることしよう。まぁなんにせよ、2週連続これくらいの距離を走れて良かった。コース的にも楽しめたし、結果オーライな土曜日でございました。