スケッチ仲間で記念の冊子を作ることになったので、載せる絵とコメントをこんな感じで思案中。
スケッチは、その場の空気が持つ不思議な力に誘われて、偶然何かに出会えるチャンスのように思えます。描こうとして初めて見えてくるもの、描いた後に初めて気が付くこともあります。また、時折無心になれることや集中力を手繰り寄せる感覚は、日常他では味わえない心地良さです。
写真の絵は、2年前、屋外スケッチを始めて程ないにもかかわらず、ポルトガルスケッチ旅行に参加した時のもの。正確には、ポルトガルへ同行したい一心で、小学生の写生大会以来のスケッチにえいっと挑戦した。
この拙い絵に思い入れがあるのは、ポルトガルへ出発2週間程前の乳腺外科受診で、おそらく乳がんだろうと覚悟したことが大きい。初めて会った先生を前に、まずポルトガル行きはキャンセルだと思ったところ、検査予約が数日後になるだけですから行ったがいいですよ、の言葉に支えられてのスケッチ旅行だった。
ポルトガル南東部の小さな村モンサラージュで宿泊したホテルを描いた。その時のことを想うと、あれから2年たったこと、一段と感慨深い。
私も、左側の乳がんだと診断された翌週に、
予定変更することなく、
タイに出かけました。
右側の診断結果は旅行後に聞くことになっていました。
(しっかり、こっちも悪性でしたが(^^;))。
この絵は、ゆらゆらさんが辿ってきた乳がんの歴史を、
ずっと一緒に見守ってくれた絵なのですね。
見ている私も感慨深いです。
似た経験をお持ちだったのですね。
今では、飴と鞭だった?なんて言えますが、当時は、平静を装おうとしながらも、胸がざわざわしていました。
こんな絵ですが、確かに見守られて気がします。
優しいコメントありがとうございます。