東京大学系べンチャー企業「ジーンクエスト」が、唾液に含まれる遺伝子を調べて、病気の発症リスクや体質を判定するビジネスを、来年1月から始めるという記事が掲載されていた。費用は5万円ほど、結果は約1ヶ月後にネットで確認できるとのことだった。
将来、医療現場で遺伝子検査が治療方針決定のひとつのツールとなる、その期待は大きい。
しかし、200項目以上の判定その検査結果の信頼性はまだ不十分なもの、という指摘もあるとのこと。
この段階で、どんな人がどんな目的で利用するのだろうか?と思ってしまった。
生活習慣の見直しで予防できる病気に限定とのこと。
遺伝的リスクがあると判定された人は、生活習慣の見直しに励むようになる?逆に判定されたら、励む必要はそれほどないと思える? 検査結果は、ああやっぱりねとか、そうなんだ~と、捉える程度に受け止めればよいのだろうか?
さらに、誤判定があった場合を配慮して、遺伝性乳がんは検査対象としないとのこと。
必要のない乳房予防切除手術がなされないように、という配慮は勿論わかるが、何だか違和感を抱いてしまった。
本人以外の人が勝手に検査を申し込むことがあったら・・・検査結果の提示を求められることがあったら・・・ あれこれ考えてしまう。
どうか、要らない心配でありますように。