テレビ番組で紹介されていた “鯖缶豆乳カレー“ の美味しさに惹かれて、丁宗鐵 医師の本を買ってみた。
手軽で美味なカレーレシピを期待していたが、いわゆるレシピ本ではなかった。しかし、これまで、がんタイプやグレードで分類されても・・・とぼんやり思っていたので、書かれていた内容にほっとする気持ちになった。どの先生も、このような考えのもと診断されてみえるとは思いつつ。
ー 体の中から出た以上、がんは患者自身の体質を反映します。従って、同じ『がん』と診断されても、その性質には人それぞれ、大きな幅がある。(p15)
ー 患者さんがどの体質かによって、治療方針は全く変わってきます。がんの治療法も、患者さんががんの個性に合わせなければいけません。(p42,43)
漢方では、人の体質を大きく『実証』『中庸』『虚証』に分けて捉えるそうだ。がん治療法もその個性に合わせるべきだということだった。
えっそうなの!ということもいくつかあった。
『虚証』には生野菜はお薦めではないこと。豆製品の皮には毒部が多いこと(納豆は発酵させているのでOK) 換気扇をつけないでの調理は受動喫煙よりも危険。発芽玄米は避けるべき。ペットボトル飲料は避けた方がよい(プラスチックから環境ホルモンが) 他
丁医師は、西洋医学を否定されているわけではなく、西洋医学に基づく強い治療法の隙間を漢方治療が埋めることができると、おしゃっていた。また、単に漢方薬を、という意味ではなく、患者の体質に合わせるという意味合いで、“オーダーメイド“の治療法を、これからは求めるべきとのことだった。
『がんの嫌がる食事』キャッチーなタイトルではないが、なんとなく思ってきたことをこの本の中に見つけて (^-^)/
その他、かつて70年代に日本のガン研究が2つの流れに分かれていたこと、そのひとつ免疫学的アプローチ組のこと、分子標的薬が高額ないきさつ合わせてTPP交渉の行方、さりげなくいろいろ書かれてあった。
さしあたって、食事に関する注意点、実践できそうなことから、試みてみようと思った。ゆっくり読み直して。
検索すると丁医師のクリニックの存在を知ったが、保険外診療のみの模様。すぐに受診する予定はないが、頭の片隅に。