入院は修行？

入院しているゆうやに尋ねてみました。
「退院したら何がしたい？」

意外にも「作業所へ通いたい。」という返事が返ってきました。
行くのが嫌だとわめいたり、泣いたりしていた日もあったのに～。

人間は、できなくなる環境になると、嫌々してしまったことを後悔するのでしょうか。
もう一度、きちんと正面から取り組みたいと思うのかもしれません。

入院する直前にはだんだん通うのが楽しくなってきていたので、続きを早くしたいという思いもあるのでしょうか。

「その次にしたいことは何？」
「足こぎ車椅子に乗りたい。」

じっと寝てばかりなので、運動をしたいのですね。
退院したら、いっぱい足こぎ車椅子に乗ろうね。

足こぎ車椅子なら、身体に負担をあまりかけずに筋肉を使うことができます。
自由にあちらこちらに自分の意志で動く楽しみもあるでしょう。

「その次は？」
ようやくゆうやが最も好きなことを答えました。
「電車に乗りたい。」

私は、当然、この返事が最初にくると思っていました。
３番目にやっと電車と答えたことに、本当に驚きました。

入院生活で自我や欲望の部分がそぎ落とされているのかもしれません。
本当にしなければならないことが、ゆうやのしたいことになっています。

入院は、ある意味、座禅や滝に打たれるような修行になっているかもしれませんね。


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