僕の細道

整体師

我が家に宿泊していたヨコハマから来た整体師に家族の皆が施してもらう。
彼の見立てによると、私の内臓は飲みすぎでヤラレテイルようだ。
肩の状態なども、前にすべっているらしい。
前日に処置してもらったバイク仲間の某氏も同じ症状らしい。
お酒大好きなのとバイク乗りは共通しているのだろうか?
年齢とともに体のメンテナンスをしなくてはいけないらしいのだが、
そんな時間は無い。妻に時々、マッサージをしてもらうのが関の山だ。

そうそう、我が家には彼を含め、いろんな人間が泊まっていく。
彼も、初対面の人なのだ。
身も知らずの人間だが、仲間の知人を我が家に泊めたりすることが時々ある。
それは信用と信頼の絆の上に基いている。

若い頃、海外放浪したり、バイクで国内を旅し、いろんな人にお世話になった。
やがて、旅することが減り、動けなくなっても、旅人を世話することにより、
自分も旅している感覚に戻れると思っている。

我が家に泊まる彼等に、いつも言っているのは、
宿泊で世話になるからと土産を持って来るな。
その千円、二千円という土産代で何かを経験せよ。
そのネタを肴に酒を酌み交わそう。
そのネタは私以外の他の人にとってもネタとなり、話の種となる。
そして、浮いた宿泊代で、ここ名古屋の美味い物を食べたり、観光して
行って欲しい。その見聞き体験したことを、地元に帰ったら、周囲に
話して欲しい。君が、名古屋の宣伝マンだと。

昔、旅する者たちと語り合う時、名古屋は見るべきものが無い。
だから、通り過ぎるのだと、幾人もの人たちに言われ、悔しい思いをした。
そして、自分にできることから始めてみた。
自宅に十二畳のフローリングを作り、旅人たちに開放した。
布団は出さない。寝袋は貸し出す。朝食はケースバイケース。
日中は、家から追い出し、名古屋の姿を見てきてもらう。

二泊三日していった彼は、栄、大須、セントレアを巡っていった。
ガイドブックに書かれていない自分だけの旅を経験したようだ。
泊めてもらった感謝の思いを私に返すのでなく、その思いを次の旅人の世話する形として繋げていってほしい。
一期一会。
それが人の繋がりだと思っている。

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