発祥は、ダリ、ミロ、ガウディなどの芸術家を生んだスペインのカタルーニャ地方で、州都のバルセロナは1992年にオリンピックが開かれている。海外放浪時に訪れたことがあり、街の中心に「ドンキホーテとサンチョパンサ」の銅像が立っていたり、活気が溢れ、好きな街の一つだ。
昔、スペインのカタルーニャ地方では、悪い竜が住民を脅していた。住民は若い娘を生贄として竜に捧げた。ところが、とうとう国王の姫が生贄に選ばれてしまい、ローマの騎士、サン・ジョルディが竜を一刀両断にしてしまった。その時、竜から流れ出した血が真っ赤なバラの園となったと言い伝えられている。そこから、女性が男性に『本』を送り、送られた男性は、その女性に『赤いバラ』を返す習慣になったと言われている。
そして、4月23日は「ドン・キホーテ」を書いたセルバンテスの命日に設定されている。
本を贈る習慣が、なかなか広まらないのは、自分にとって面白い本が、他人にも感動を与えるとは限らないからで、自分が大好きな食べ物の味を「不味い」と言われるのが嫌だろうし、選んだ人の好みの押し付けを嫌ったり、教養や嗜好を探られるの嫌うからではないだろうか？
本を贈るためには、相手の読書の好みを熟知していて、自分の選択眼に自信がなければならない。それはお互いの相手を知ることが大事なのだけど、変な本を贈って百年の恋が冷めてもいけないから、難しいよね。サンジョルディの日がバレンタインデーや節分の恵方巻きのように普及しないのも仕方ないのかもしれない。
そういえば、昨日の4月22日はイギリスのエリザベス女王が80歳の誕生日で、今日はイギリスの文豪シェークスピアが1616年に亡くなり、没後390年の日だな。
読みたい本が、部屋の片隅で順番を待っています。（苦笑）
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