買い物に行った夫が比較的早く帰ってきた。
「これからもう1軒(買い物に)行かんといけん」と言う。
「えっ!また買い物に行くの?」と私。
夫「今、買い物に行ってたら、知らんオバサンが俺に近づいてきて
俺の耳元で言ったんや」
私「なんて言われたの?」
夫「ズボンが破れていますよ」
私は、どこかに小さなほころびでもあるのだろうくらいに思い、
「ちょっと見せて」と言った。
破れている箇所を見つけるつもりでいた。
夫がくるりと背を向けて、見せた。
それを見て驚いた!おお!なんたることか!探さずとも一目瞭然。
あまりに派手な破れよう!
これに気付かぬはずはない。何人もの買い物客がこの光景を目にしただろう。
そして勇気ある女性が夫の耳元でささやいて下さったのだ。
私は可笑しくて大笑いしてなかなか笑いが止まらなかった。
(言い訳)夫、肌触りの良さをとても気にする。洗い古したものが好き。
新しい衣服を買って来ると「要らない」と言って怒る。
プレゼントして喜ばれたことが無い。返しに行ったこともある。
なのでもう私もあきらめて夫の好きなようにさせている。
その結果がこれだ。
ボロボロの野良着で畑仕事をしているが、さすがに外出にこれは恥ずかしすぎる。
着替えてきたズボンをしげしげと見たら、そのズボンもまともとは言えない状態。
「まだ、他にはけるズボンがあるでしょ。無かったら買ってよ」というと
「これで上等!」と夫。困っちゃうな~(山本リンダ)
妻の立場なし。