ブログ・クロウキョウ

文京の働く愉快な仲間たち

お富さん

2010年05月18日 14時22分35秒 | 思い付き
♪粋な黒塀~ 見越しの松に  仇な姿の 洗い髪~
 死んだはずだよ お富さん~ 生きていたとは お釈迦さまでも
 知らぬ仏の お富さん~   エーサォー げんじだな(玄治店)~♪

 5月13日より最高裁判所隣りの国立劇場で、前進座5月公演「切られお富」が
開演しました。お富さんといえば、最近では氷川きよしが歌っているそうですが
私たちが子どもの頃から大ヒットした春日八郎の流行歌で、お経と同じように
物心ついたときから口ずさんでいて、今になって初めて、その意味の深さが
わかったような次第です。
 春日八郎の歌や市川雷蔵の映画では、「切られの与三郎」が有名ですが
歌舞伎の世界では「切られお富」として書き換えられ、原作以上に
見応えがあるそうです。
 前進座のおかげで私たち労働組合も、歌舞伎を観る機会ができ
1年に1度くらいは、前進座の歌舞伎を楽しむことができます。
 お富と与三郎の恋物語とはいえ、濡れ場、責め場、強請り、立ち回り
み得の切り方など、ふだんの私たちの生活と違う世界の出来事に
引きずり込まれ、しばし時の立つのを忘れました。

 今、区労協の壁には、わらび座「アトム」(6月)青年劇場「島」(9月)の
ポスターも貼ってあり、組合活動と文化活動を一つのものとして
取り組むよう心がけています。
 どちらも趣味的なものでなく、大きく成功させることが大事ですが、
どうしても日々の生活に追われてしまうことが多いようです。