遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

中国空母「遼寧」 宮古海峡を通過して西太平洋に進出

2016-12-27 23:58:58 | 東シナ海尖閣諸島
 中国の空母「遼寧」が、宮古海峡を通過して、西太平洋に進出しましたね。太平洋への進出は初とされ、着実に訓練が積み重ねられていることがうかがわれます。
 伊藤俊幸・元海上自衛隊呉地方総監(元海将)は、「米国への挑発と言える。トランプ氏に『1つの中国』を否定されたことへの意趣返しとみられ、示威的に力を見せ、出方を見たいのだろう」とコメントされているのだそうですね。
 
トランプ氏、中国空母に鉄槌! 米国への挑発に猛反発必至 海上民兵の尖閣上陸もあり得る - ZAKZAK
 
中国 遠洋で米に対抗 空母 太平洋に 海洋軍事戦略拡大 (12/27 読売朝刊)

 【北京=蒔田一彦、台北=向井ゆう子】台湾国防部によると、中国海軍の空母「遼寧」は26日午前、西太平洋から台湾とフィリピンの間のバシー海峡を抜けて南シナ海に入った。2012年就役の遼寧の西太平洋への航行は初めてとみられ、習近平政権は米軍と対抗可能な「空母戦闘群」の運用に向けた取り組みを1段階進展させた。台湾や南シナ海問題を巡り対中強硬発言が目立つドナルド・トランプ米次期大統領をけん制する思惑
もあるようだ。

 日本の防衛省や台湾の国防部によると、遼寧はミサイル駆逐艦やフリゲート艦などと艦隊を組み、26日午後時点で南シナ海・東沙諸島の周辺海域を南西に航行していた。中国がウクライナから購入した船体を改修して就役させた遼寧はこれまで、黄海など近海での訓練が主体で、13年11月に台湾海峡を通って南シナ海に展開したほかは、遠洋航行は確認されていなかった。
 26日付の中国紙・環球時報は「中国の空母艦隊が既に戦闘能力を形成したことを示すものだ」と、中国の軍事専門家の言葉を引用して今回の遠洋訓練の意義を強調した。「海洋強国」を目指す
習政権は、空母を潜水艦や巡航・弾道ミサイルとともに米軍に対抗する「A2AD」戦略を担う主戦力として位置付けており、空母を中心とする「空母戦闘群」を複数編成し、西太平洋や南シナ海に展開するのを目標としている。訓練用空母とはいえ、遼寧が太平洋の海域に入ったことは政権の海洋軍事戦略にとって大きな一歩
となる。
 習政権は、遼寧のほかに、遼寧省大連で国産空母の建造を進めており、来年前半にも進水するとみられる。上海では別に1隻も建造中との情報もあり、中国の軍事専門家からは「最低3隻必要で、5~6隻が適当だ」との指摘も出ている。今回の訓練は、国産空母の実戦配備に向けた布石ともみられており、今後も西太平洋や南シナ海で訓練を繰り返し、周辺国や米国との緊張が高まる可能性がある。
 この時期の空母の太平洋への派遣は、
「力の空白」が生まれやすくなる米国の政権交代期を突いた行動
だった可能性がある。中国は、南シナ海での米軍による「航行の自由」作戦や偵察行動に神経をとがらせており、今月15日にはフィリピン沖で米軍の無人潜水機を持ち去る事件があった。
 ただ、
中国軍の空母は米軍の原子力空母とは性能や運用面で依然大きな差がある。大連で建造中の空母は遼寧と同じ通常動力で、甲板の傾斜を利用して艦載機が発艦するスキージャンプ台方式を採用した。米空母のカタパルト方式と比べ、艦載機の数や重量が制限される。4月には遼寧の艦載機パイロットの死亡事故が起きるなど、人材育成も課題となっている。

 遼寧は、練習艦の位置づけで、戦力としての評価は低いのですが、太平洋への進出が出来るまでになったことは、それなりに進歩している証で、局面は一段階進んだと考えるべきですね。
 搭載している、「殲15」については、戦闘装備をつけての発艦が出来ないと言われていますが、今回、発着艦したかは不明です。
 空母の本格配備には、複数艦とその艦隊艦が必要とされ、中国の軍事専門家は「最低3隻必要で、5~6隻が適当だ」と言っているのだそうで、中国産の新造艦の建造が進められていることは、衆知のことですね。

 トランプ次期大統領が、真意は不明ですが、現状の言動では、中国との対立姿勢を打ち出しています。習近平は、「中華の夢」を政策にかかげ、軍事力の強化を進め、力による現状変更での覇権拡大を進めてきています。
 

トランプ氏、中国空母に鉄槌! 米国への挑発に猛反発必至 海上民兵の尖閣上陸もあり得る - ZAKZAK

<前略>
 
トランプ氏は台湾の蔡英文総統との電話会談に踏み切り、FOXテレビのインタビューで、「なぜ、『一つの中国』政策に縛られる必要があるのか分からない」と発言した。中国が「核心的利益」と位置付ける台湾問題で、「一つの中国」政策を見直す考えを示したのだ。

 完全に
中国は追い込まれ、習氏は大恥をかかされた

 中国には「死不認錯」(=死んでも間違いを認めない)という言葉がある。自分に非があっても謝らないし、勝てない相手にも弱みを見せない。
 冒頭の「スクープ最前線」でも指摘したが、
事実上、「死に体」状態であるオバマ政権の間に、中国が軍事的暴発に踏み切る危険性がある
のだ。

 前出のナバロ氏の著書『米中もし戦わば』(文芸春秋)には、
米中戦争の「引き金となるのはどこか?」という分析が各章に分けて行われている。「台湾」「北朝鮮」に続き、3番目に「尖閣諸島の危機」
がある。「ベトナムの西沙諸島」「南シナ海の『九段線』」より前であり、「危険度が高い」とみているようだ。

 
今後、習氏はどう動き、トランプ氏はどう対抗するのか

 国際政治学者の
藤井厳喜氏は「ナバロ氏が国家通商会議のトップに決まったことで、トランプ政権は『経済と安保の両面で中国を追い込む方針』だと明白になった。断末魔にある中国は、オバマ政権の間に、できる限り、既成事実を積み重ねるつもりだろう。海上民兵の尖閣上陸も十分あり得る。トランプ氏は就任前は『許し難い暴挙』などと言葉でけん制しながら、就任直後から一気に動くはずだ。伝家の宝刀は大統領令による『在米資産の凍結』だが、その前に特定個人や企業への制裁を科すのではないか。台湾との関係強化も進めるだろう」と語っている。

 習近平・中国の暴挙には、日米同盟の他に、ASEANの有志諸国、オーストラリア、インドなどと連携した抑止力が求められますが、インドでは、対中抑止の軍備増強が勧められているのですね。
 

印長距離ミサイル成功 核搭載可能 中国全土を射程に 4回目実験 (12/27 読売朝刊)

 【ニューデリー=田尾茂樹】インド国防省は26日、核弾頭を搭載でき、中国全土を射程に収める長距離弾道ミサイル「アグニ5」(射程5500~5800キロ)の4回目の発射実験に成功したと発表した。インドメディアによると、同省関係者は「最終試射」としており、今後、実戦配備
への準備が本格化し、中国の反発を招く可能性がある。
 実験は東部オリッサ州で行われた。アグニ5は複数の核弾頭を装備し、異なる目標を攻撃できる「各個誘導多核弾頭」の技術を採用しており、最大1.5トンまでの核弾頭を搭載することが可能という。インドはさらに性能を強化し、射程が6000~8000キロとされる新型ミサイル「アグニ6」の開発も進めている。


 来年のチャイナセブンの改選に向けて、激しさを増す中国国内の政局争い。「強い中国」を標榜し権力の集中と独裁化を進める習近平。
 日本には、万一への備えとなる、米国へのおんぶにだっこの抑止力から脱却した強化策の構築が急がれます。



 # 冒頭の画像は、「遼寧」から発艦する、「殲15」 (今回の航行とは関係ありません。)




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