
米共和党のベテラン議員が19日、米国の後退と受け取れるような、国外での米軍の再編を行わないようドナルド・トランプ大統領に警告したのだそうです。
こうした行動は身を隠すのをやめて姿を見せたという点で称賛に値するし、米国の最高司令官の利益になると、WSJ・社説。
トランプ大統領に警告したのは、米下院軍事委員会の委員長を務めるマイク・ロジャース議員(共和、アラバマ州)と上院軍事委員会の委員長であるロジャー・ウィッカー議員(共和、ミシシッピ州)。
声明で「ホワイトハウスと議会との調整なしに海外に駐留する米兵を大幅に削減するといった主な戦略に関する問題で、国防総省が一方的な変更を検討していると主張する報道について」懸念していると述べたのだそうです。
両議員は「われわれの戦闘構造に対する大幅な変更」が一方的に押し付けられることを議会は「受け入れない」と述べたと、WSJ社説。
声明は今週のメディア報道に言及。経費節減を表向きの理由とした米軍の変革案が浮上しているという内容。
その一つが、11の統合軍の再編成。
特に懸念されるのは、米国が在日米軍の態勢強化を撤回する可能性があることだ。そうなった場合、短期的にも長期的にも中国を利することになるだろうと、WSJ社説。
国防総省はまた、北大西洋条約機構(NATO)欧州連合軍最高司令官のポストを欧州に譲り渡すことも検討しているという。
アイゼンハワー大統領の時代から米国人が務めてきたポストだ。トランプ政権は欧州を退廃的だと見なしており、そんな欧州を米国が防衛することにもううんざりだと主張していると、WSJ社説。
だからといって、なぜ最高司令官のポストを明け渡すのか。フランス人の司令官を相手にすることになれば、トランプ氏は欧州諸国との同盟関係にさらに嫌気がさすことになるだろうとも!
トランプ氏はこうした提案を知ってさえいないかもしれない。だがこれらの提案は、トランプ政権に入り込んだ未熟な戦略家たちがもたらすリスクを如実に示していると、WSJ社説。
共和党議員がはっきりと意見を表明したのは正しい行動だと、WSJ社説。
ウクライナでのロシアの侵略戦争のプーチン大統領との停戦交渉にしても、この海外での米軍再編でも、一期目の躍動的な交渉力の面影は消え、敗勢と言ってもよい後退姿勢のトランプ氏。
加齢のせいなのか、WSJ社説が上述しているように、親トランプを優先で従属するメンバーを多用しレベルダウンし裸の王様化したせいなのか。。
欧州の有志諸国も、脱トランプ依存の動きを始めた様子。
プーチン氏にとっても、習近平氏にとっても、内心ほくそえんでいる気配!
波が高くなる気配の世界の情勢。外交音痴の「岸波政権」の日本。どうなるのでしょう!
# 冒頭の画像は、韓国と合同訓練の米軍

この花の名前は、ダイリントキワソウ
↓よろしかったら、お願いします。

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こうした行動は身を隠すのをやめて姿を見せたという点で称賛に値するし、米国の最高司令官の利益になると、WSJ・社説。
【社説】米軍の後退を懸念する共和党議員 - WSJ
軍の再編案を巡り、共和党ベテラン議員がトランプ氏に警告 By The Editorial Board 2025年3月21日
米共和党のベテラン議員が19日、米国の後退と受け取れるような、国外での米軍の再編を行わないようドナルド・トランプ大統領に警告した。彼らのこうした行動は身を隠すのをやめて姿を見せたという点で称賛に値するし、米国の最高司令官の利益になる。
米下院軍事委員会の委員長を務めるマイク・ロジャース議員(共和、アラバマ州)と上院軍事委員会の委員長であるロジャー・ウィッカー議員(共和、ミシシッピ州)は声明で「ホワイトハウスと議会との調整なしに海外に駐留する米兵を大幅に削減するといった主な戦略に関する問題で、国防総省が一方的な変更を検討していると主張する報道について」懸念していると述べた。
両議員は「われわれの戦闘構造に対する大幅な変更」が一方的に押し付けられることを議会は「受け入れない」と述べた。それは抑止力を低下させ、「米国の敵対勢力との交渉でわれわれの立場」を損なう可能性があると主張した。
この声明は今週のメディア報道に言及している。経費節減を表向きの理由とした米軍の変革案が浮上しているという内容だった。その一つが、11の統合軍の再編成だ。統合軍の多くは世界の各地域をカバーする。統合軍はリソースを得るために競争し、官僚主義を生み出すかもしれないが、トランプ氏の取り巻きがアフリカ軍を欧州軍に統合させたいのであれば、彼らはまず、影響力拡大に向けた中国の取り組みやロシアの雇い兵、イスラム主義テロリストの活動といったアフリカで勢いを増している状況に対応するための計画を説明できるだろう。
特に懸念されるのは、米国が在日米軍の態勢強化を撤回する可能性があることだ。そうなった場合、短期的にも長期的にも中国を利することになるだろう。トランプ氏のアドバイザーの多くは採用選考で、米国は太平洋地域の軍事バランスを改善するために迅速に行動する必要があると主張した。その思いは、どうなってしまったのだろうか。
国防総省はまた、北大西洋条約機構(NATO)欧州連合軍最高司令官のポストを欧州に譲り渡すことも検討しているという。ドワイト・アイゼンハワー大統領の時代から米国人が務めてきたポストだ。トランプ政権は欧州を退廃的だと見なしており、そんな欧州を米国が防衛することにもううんざりだと主張している。だからといって、なぜ最高司令官のポストを明け渡すのか。フランス人の司令官を相手にすることになれば、トランプ氏は欧州諸国との同盟関係にさらに嫌気がさすことになるだろう。
トランプ氏はこうした提案を知ってさえいないかもしれない。だがこれらの提案は、トランプ政権に入り込んだ未熟な戦略家たちがもたらすリスクを如実に示している。共和党議員は鉢植えの植物のような存在になるために選挙で選ばれたのではない。彼らがはっきりと意見を表明したのは正しい行動だ。
軍の再編案を巡り、共和党ベテラン議員がトランプ氏に警告 By The Editorial Board 2025年3月21日
米共和党のベテラン議員が19日、米国の後退と受け取れるような、国外での米軍の再編を行わないようドナルド・トランプ大統領に警告した。彼らのこうした行動は身を隠すのをやめて姿を見せたという点で称賛に値するし、米国の最高司令官の利益になる。
米下院軍事委員会の委員長を務めるマイク・ロジャース議員(共和、アラバマ州)と上院軍事委員会の委員長であるロジャー・ウィッカー議員(共和、ミシシッピ州)は声明で「ホワイトハウスと議会との調整なしに海外に駐留する米兵を大幅に削減するといった主な戦略に関する問題で、国防総省が一方的な変更を検討していると主張する報道について」懸念していると述べた。
両議員は「われわれの戦闘構造に対する大幅な変更」が一方的に押し付けられることを議会は「受け入れない」と述べた。それは抑止力を低下させ、「米国の敵対勢力との交渉でわれわれの立場」を損なう可能性があると主張した。
この声明は今週のメディア報道に言及している。経費節減を表向きの理由とした米軍の変革案が浮上しているという内容だった。その一つが、11の統合軍の再編成だ。統合軍の多くは世界の各地域をカバーする。統合軍はリソースを得るために競争し、官僚主義を生み出すかもしれないが、トランプ氏の取り巻きがアフリカ軍を欧州軍に統合させたいのであれば、彼らはまず、影響力拡大に向けた中国の取り組みやロシアの雇い兵、イスラム主義テロリストの活動といったアフリカで勢いを増している状況に対応するための計画を説明できるだろう。
特に懸念されるのは、米国が在日米軍の態勢強化を撤回する可能性があることだ。そうなった場合、短期的にも長期的にも中国を利することになるだろう。トランプ氏のアドバイザーの多くは採用選考で、米国は太平洋地域の軍事バランスを改善するために迅速に行動する必要があると主張した。その思いは、どうなってしまったのだろうか。
国防総省はまた、北大西洋条約機構(NATO)欧州連合軍最高司令官のポストを欧州に譲り渡すことも検討しているという。ドワイト・アイゼンハワー大統領の時代から米国人が務めてきたポストだ。トランプ政権は欧州を退廃的だと見なしており、そんな欧州を米国が防衛することにもううんざりだと主張している。だからといって、なぜ最高司令官のポストを明け渡すのか。フランス人の司令官を相手にすることになれば、トランプ氏は欧州諸国との同盟関係にさらに嫌気がさすことになるだろう。
トランプ氏はこうした提案を知ってさえいないかもしれない。だがこれらの提案は、トランプ政権に入り込んだ未熟な戦略家たちがもたらすリスクを如実に示している。共和党議員は鉢植えの植物のような存在になるために選挙で選ばれたのではない。彼らがはっきりと意見を表明したのは正しい行動だ。
トランプ大統領に警告したのは、米下院軍事委員会の委員長を務めるマイク・ロジャース議員(共和、アラバマ州)と上院軍事委員会の委員長であるロジャー・ウィッカー議員(共和、ミシシッピ州)。
声明で「ホワイトハウスと議会との調整なしに海外に駐留する米兵を大幅に削減するといった主な戦略に関する問題で、国防総省が一方的な変更を検討していると主張する報道について」懸念していると述べたのだそうです。
両議員は「われわれの戦闘構造に対する大幅な変更」が一方的に押し付けられることを議会は「受け入れない」と述べたと、WSJ社説。
声明は今週のメディア報道に言及。経費節減を表向きの理由とした米軍の変革案が浮上しているという内容。
その一つが、11の統合軍の再編成。
特に懸念されるのは、米国が在日米軍の態勢強化を撤回する可能性があることだ。そうなった場合、短期的にも長期的にも中国を利することになるだろうと、WSJ社説。
国防総省はまた、北大西洋条約機構(NATO)欧州連合軍最高司令官のポストを欧州に譲り渡すことも検討しているという。
アイゼンハワー大統領の時代から米国人が務めてきたポストだ。トランプ政権は欧州を退廃的だと見なしており、そんな欧州を米国が防衛することにもううんざりだと主張していると、WSJ社説。
だからといって、なぜ最高司令官のポストを明け渡すのか。フランス人の司令官を相手にすることになれば、トランプ氏は欧州諸国との同盟関係にさらに嫌気がさすことになるだろうとも!
トランプ氏はこうした提案を知ってさえいないかもしれない。だがこれらの提案は、トランプ政権に入り込んだ未熟な戦略家たちがもたらすリスクを如実に示していると、WSJ社説。
共和党議員がはっきりと意見を表明したのは正しい行動だと、WSJ社説。
ウクライナでのロシアの侵略戦争のプーチン大統領との停戦交渉にしても、この海外での米軍再編でも、一期目の躍動的な交渉力の面影は消え、敗勢と言ってもよい後退姿勢のトランプ氏。
加齢のせいなのか、WSJ社説が上述しているように、親トランプを優先で従属するメンバーを多用しレベルダウンし裸の王様化したせいなのか。。
欧州の有志諸国も、脱トランプ依存の動きを始めた様子。
プーチン氏にとっても、習近平氏にとっても、内心ほくそえんでいる気配!
波が高くなる気配の世界の情勢。外交音痴の「岸波政権」の日本。どうなるのでしょう!
# 冒頭の画像は、韓国と合同訓練の米軍

この花の名前は、ダイリントキワソウ
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