遊爺雑記帳

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リニア新幹線静岡県工区 ダム取水抑制 水巡る攻防、最終段階へ

2023-03-01 01:23:56 | my notice
 リニア中央新幹線の静岡県の工区について、川勝知事が環境への影響を懸念、着工を認めず、全線の開通目途が立っていないことは衆知のことですが、JR東海と知事との間の交渉が断続的に続けてこられていましたね。
 主要論点の大井川の流量維持問題で、JR東海が上流部のダムの取水抑制という〝離れ業〟を提案。
 当初は一蹴していた川勝氏も「喫緊の検討テーマ」と反応に変化が出てきた。水を巡る攻防は最終段階に移りつつあると、産経・福田氏。
 
【経済インサイド】川勝知事への包囲網狭まる、ダム取水抑制 水巡る攻防、最終段階へ - 産経ニュース 2023/2/28 福田 涼太郎

 環境への影響を懸念する静岡県の川勝平太知事が県内工区の着工を認めないリニア中央新幹線を巡り、主要論点の大井川の流量維持問題で同氏に対する包囲網が狭まってきた。水源地帯の地下工事で生じた湧き水を「一滴も残さず」川に戻すよう求める同氏の無理難題に、JR東海が上流部のダムの取水抑制という〝離れ業〟を提案。金子慎社長が「流域から期待の声が多く寄せられた」とする同案について、当初は一蹴していた川勝氏も「喫緊の検討テーマ」と反応に変化が出てきた。水を巡る攻防は最終段階に移りつつある

 
「差しあたって検討しなくてはならない喫緊のテーマは、(ダムの)取水抑制案は本当に現実性があるのかということ」

 川勝氏は1月4日の定例記者会見で、JR東海の提案についてそう言及した


 当初は大井川の流量維持を求めていたが、要求はそれにとどまらず、トンネル工事中に湧き出た水を川に「全量」戻すこと、さらに「全量」には一部の工事期間に隣県側に流出する分も含めることなど、徐々にハードルを上げていった。

 昨年4月にJR東海が取水抑制案を提示した直後は「工事で出る水と関係がないところから水を持ってくるのは乱暴だ」と主張。掘削中に出た水そのものを戻すよう求めていた。

■「喫緊のテーマ」発言の真意に関心集まる
 それだけに
「喫緊のテーマ」発言の真意に関心が集まり、金子社長も2月16日の定例会見で「(同案が)理解を得られれば」と期待する。だが、国土交通省幹部は「これまでの議論の経緯を考えると、(同案をもって)理解を得るというのは難しい」と慎重だ。

 
取水抑制案は令和元年8月、静岡県設置の専門部会で有識者委員が言及。対象の田代ダム(静岡市)は、水利権を持つ東京電力が水力発電のため、最大毎秒4・99立方メートルを取水し、山梨県側に流しているこの取水量を減らし、大井川に還元するというわけだ。

 
田代ダムの取水は以前から、大井川の水枯れ問題の一因とされ、過去には流域住民の「水返せ運動」も勃発。平成17年に当時の知事が東電本社に赴き、直談判したという経緯もある

 だが、「命の水」をアピールする
川勝氏は27年の水利権更新時に水の「返還」を東電側に求めていない。令和7年の次回更新に向けても現時点で働きかける予定はなく、県の担当者は理由を「流域市町からの要望がない」と説明する。

■「JR東海は全くの第三者」と牽制
 一方、
川勝氏は元年9月の会見で、田代ダムの発電施設がある山梨県早川町にとって「電源立地交付金が入る不可欠な施設」とし、返還要請は難しいとの見方を示した。また、水利権を巡る協議で「JR東海は全くの第三者」と牽制(けんせい)した。

 中流域の島田市で「水返せ運動」を牽引(けんいん)した元市長の桜井勝郎県議は「『命の水』と言うなら田代ダムの水だって大井川の水なのだから同じ。東電に返還を求めないのはダブルスタンダードだ」と批判する。

 
取水抑制案については、JR東海が東電の内諾を得た上で公表した。議論の俎上に載った後は流域市町の大半や山梨県知事のほか、川勝氏が同案を困難とする理由に挙げた早川町も前向きな姿勢を示した。流域自治体の担当者は「水源が同じ水の話なので水質にも影響がない」と話す。

 
静岡県の専門部会が懸念した同案の法律的な妥当性も、国交省は「問題なし」との政府見解を示すと、専門部会の委員からも肯定的な意見が出てきた。

 「地域貢献になる」とリニア問題とは別に同案を進めることを提案するなど、挑発的な発言をしていた
川勝氏も、一度矛を収めざるを得なかったとみられる

 
ただ、同氏は県境付近の山梨県側で進められている地中調査すら「水抜き工事だ」と批判するなど相変わらずの姿勢だ。取水抑制案が突破口になるのか関心が高まる中、ある政府関係者は「ここまでゴールポストを動かされると、リニア問題を何か政治利用していると疑わざるを得ない」と厳しい視線を送っている。

 「差しあたって検討しなくてはならない喫緊のテーマは、(ダムの)取水抑制案は本当に現実性があるのかということ」
 川勝氏は1月4日の定例記者会見で、JR東海の提案についてそう言及したと、福田氏。

 取水抑制案は令和元年 8月、静岡県設置の専門部会で有識者委員が言及。対象の田代ダム(静岡市)は、水利権を持つ東京電力が水力発電のため、最大毎秒4.99立方メートルを取水し、山梨県側に流している。この取水量を減らし、大井川に還元するという案。

 田代ダムの取水は以前から、大井川の水枯れ問題の一因とされ、過去には流域住民の「水返せ運動」も勃発。平成17年に当時の知事が東電本社に赴き、直談判したという経緯もある。
 だが、「命の水」をアピールする川勝氏は27年の水利権更新時に水の「返還」を東電側に求めていない。令和 7年の次回更新に向けても、住民からの要求が無く、現時点で働きかける予定はないとのこと。

 取水抑制案については、JR東海が東電の内諾を得た上で公表。議論の俎上に載った後は流域市町の大半や山梨県知事のほか、川勝氏が同案を困難とする理由に挙げた早川町も前向きな姿勢を示した。流域自治体の担当者は「水源が同じ水の話なので水質にも影響がない」と話すと、福田氏。

 静岡県の専門部会が懸念した同案の法律的な妥当性も、国交省は「問題なし」との政府見解を示すと、専門部会の委員からも肯定的な意見が出てきたのだそうです。

 川勝氏も、一度矛を収めざるを得なかったとみられると、福田氏。
 しかし、川勝氏は、県境付近の山梨県側で進められている地中調査すら「水抜き工事だ」と批判するなど相変わらずの姿勢も。

 ある政府関係者は「ここまでゴールポストを動かされると、リニア問題を何か政治利用していると疑わざるを得ない」と厳しい視線を送っていると、福田氏。
 
 日本の交通の大動脈の東海道。安全に高速化を実現するリニア新幹線。静岡県はその一部をトンネルで通過するだけでなんの恩恵もなく、逆に大井川の水量への悪影響が懸念される。
 知事として、県民への恩恵が無く弊害が懸念されるからには、懸念払拭対策を要求するのは、もっともな話。

 ところが、従来からあった、大井川の水量確保対策が、実現されるとなれば、知事として反対する理由がなくなるのですね。
 東電も、山梨県も、早川町も、県の専門委員会も理解をしめしていると、福田氏。
 工事着工に向け進展するといいですね。



 # 冒頭の画像は、JR東海が示した、田代ダムの取水抑制案



  寒桜

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