遊木民のアトリエ

現在は農業・木工業
                           

マグロのヒレ下

2006-09-18 | 食品加工(魚介)分室
 先日、行きつけの魚屋さんに行くと、ご主人が大きなマグロを解体していました。

 女将さんが「今日は時化で、魚が少なくて・・・・」とこぼしていました。

 「マグロでももってく?」と不定形のサクを見せくれました。

 「スジがあって硬いけどスプーンで”カッツアク”と手巻きに最高だよ」とのこと。

 *カッツアク:掻き出すの意味




 マグロの部位としては、大トロ、中トロ、赤身などに分かれますが、それ以外にヒレに近い部位などスジが多い部位があります。

 スジが多く硬いので刺身にはなりませんが、佃煮などにすると美味しい部位です。





 しかし、一手間かけると刺身でも美味しく頂けます。

 硬いスジに沿って出刃をいれ、スジを一枚一枚剥がします。

 スジに出刃を滑らせ、身を剥がすと握り寿司のネタとしても充分使える身が取れます。

 




 今回は時間もなかったので、スプーンで”カッツアキ”ました。

 かなりの量がとれます。 



 女将が言ったように「手巻き寿司」にしようかとも思いましたが、

 軍艦の方が簡単かな?というわけで「軍艦の寿司」にしました。

 基本的には赤身なのですが、適度な脂ものっている部分もあり、とても美味しいです。

 これを食べると「大トロ」だ、「中トロ」だと言っているのがバカらしくなります。

  過去の中落ち丼の記事です。

遊木民のアトリエ

2006-09-18 | 木工の部屋
  記事のタイトルがブログのタイトルと同じになってしまいました。

 何人かの方から「遊木民のアトリエの中はどうなっているのですか?」とのお問い合わせが有りました。

 いつも散らかっていて、人様にお見せできた物ではありません。

 作業風景の記事「そば打ち坂の脚の作成」などで一端はご覧いただけていると思っていましたが、是非にとのことでしたので、ちょっとだけ(きれいなところだけ、これでもきれいな方です)ご覧下さい。




 工具(手道具)置き場です。

 手前に見えるのが14インチのバンドソー、丸木から板材を切り出したり、板を繊維と平行に切る(リッピング)につかいます。

 丸鋸盤のようにキックバックが無いため安全です。

 壁に掛けてある道具、何に使う物か解りますか?





 こちらは材料置き場です。

 種々の材木があります。

 ブラックウオールナッツ、チェリー、レッドオーク、パイン、ヒノキ、ツガ、ケヤキ、キリ、黒竹などです。

 古い柱なども見えます、床の間の飾り柱だったものです。

 こういった廃材も素晴らしい材料になります。



 会津のアパートにはスパイスラックがなく、カラーボックスに雑然と置いてあり、使いにくいものですから、スパイスラックを作ろうと思っています。

 デザインはシェイカースタイルを変形させようと思っています。

 下の紙のデッサンが典型的なシェイカースタイルです。

 一切の無駄を省いた究極のデザインでしょう。

 こうやってデザインは?工法は?仕組は?と考えているときが木工で一番楽しい時です。

 ラフデッサンが決まったなら、寸法を決め、次は3面の展開図を起こします。

 段ボールで模型を作り、シュミレーションすることもあります。

 これで何度と無く救われています。

 貴重な木材を無駄にしなくて済みました。



 こちらは最初の画像で、バンドソーの陰にあった書棚です。

 「遊木民は木工をどこで習ったのですか?」と良く訊かれます。

 普通は職業訓練校や、師匠に弟子入りして技術を学のが一般的でしょう。

 私は自己流です。

 強いて言えば、この手作り木工辞典が師といえるでしょう。

 婦人生活社の発行でしたが、数年前会社が無くなり廃版となっています。

 この中の記事で「芝地さん」という方が中高年から木工を始めて、手道具でプロと同じ精度を出すのは難しいと仰っています。

 そのとおりだと思います。

 精度が出せるように工夫し、作成した治具を使って、加工機械でプロ並みの精度を確保するのが、アマチュアの道だと思っています。


 追々、アトリエの中をご案内します。

 まずは、掃除しなければ・・・・・・。