空を見上げて

事務所猫チャコと家猫ごん太 2ニャンと楽しい日々

上司

2008-03-06 17:10:30 | つぶやき
昨日書いた初出勤の会社で、私の初めての上司となったT女史。
確かな年齢はわからなかったが、私と一回りくらい違っていたと思う。
そのT女史が妊娠して、産休に入る為に私が採用されたようだ。

この人がなかなかの人物で、
頭のいい社長も頼るほどの人だった。
気もきくし、やさしいし、仕事もきっちり出来た。
私の仕事に関する人物形成は、この人によるものだと言えるだろう。

入社して次の春、T女史も産休からまだ復帰しなかったので、
新たに新入社員を迎えて、私はその子の上司となった。
美人で聡明で、その子はたちまち会社の人気者に。
いつもいつも比べられていて、
何もかも劣る私には、この時期はつらい我慢の時期だったかもしれない。
その子は2年半余りで寿退社をしたが、
私の方が辞めれば良かったのにっていう空気を感じていた。
立場として私はその子の上司ではあったが、
頼られていたのは、一目瞭然、その子であった。

T女史は子供が小さいこともあって、パートとして勤めていた。
会社にとってT女史は、なくてはならない存在なのだ。
そんなわけで、私はまたしても新しい新入社員を迎えることとなった。
美人を尊重する男性を目の当たりにしてきたし、
それに対処する気持ちのもっていきようも、
この2年半で十分すぎるほど学んだ私は、
どんな人間が来ても大丈夫だという変な自信があった。
そして、これで私もこの会社を辞められるんだっていう気持ちもあった。

T女史の仕事は完璧だった。
事務をとりながらも耳はダンボ。
社長の質問に答えられないなんてことは、なかったように思う。
憧れていた。
でも、ある日、やっぱり私ではダメなんだ~って思う出来事があってから、
その憧れは薄らいでいった気がする。
そして、頼ることもなくなったような・・・。
ある意味、変な意地を張っていたのかもしれない。

T女史にとって、私は扱いにくい新入社員だったかも。
この年になれば右から左へ受け流すことが出来ても、
あの頃は出来なかったからねぇ・・・。
コメント
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