勇足中学校だより ( Yutari Junior High School News )

日々の学校生活をご紹介しながら開かれた学校づくりをめざします

先生方のコラム 「拓道」5月号より

2009年05月27日 | 学校だより
 学校だより「拓道」より、先生方のコラムをご紹介します。

   ばったり逢う

 街を歩いていると、「先生!」と声をかけられることがある。
 教師になって8年目になると、1番最初の生徒は今年で22歳になる。もう成人式を済ませ、立派に大人になっている。女の子は化粧をしていることが多いから、中学生の頃とは全く違う雰囲気になっていたりする。(男の子の方が、すぐに解ることが多いかも・・・?!)
 先日も、20歳になる女の子2人に逢った。すぐに「○○先生!」と声をかけてくれたのに、面影を探す間の一瞬 「・・・」 という空気が流れ、申し訳ないことをしてしまった。
 話を聞くと、今はもう立派に就職して自立しているとのこと。しっかりした口調で自分のことを話す姿にすっかり感動してしまった。少しの時間お話をしたが、別れた後も後ろ姿を見送っている自分に気付き、「同じ月日を過ごしても、私はあの頃からどれだけ成長できたのだろう?」なんて考えてしまった。
 昨年の9月、誕生日を機会に腕時計を買った。
 偶然そのお店で働いていたのは、部活動で2年間指導した女の子だった。その子は部長だったこともあってとても良く覚えていたが、そうでなくても笑顔は当時のまま、その笑顔を武器に看板娘(?)になっているようだった。商品の説明をする口調も、腕にぴったりになるよう金具を調整する手つきも、すごく大人っぽく落ち着いていて、またまた感動してしまった。
 つい先日、何となくそのお店の近くを通ったので、久しぶりに覗いてみた。
 「○○さん、いますか?」と聞くと、「あぁ、昨年結婚を機に退職しましたよ。」という返事。
 「・・・!?」 予想外のことに、おめでとうと思う気持ちと、どんどん大人になっているんだな・・・と思う気持ちで胸が熱くなった。
 私たちは中学校3年間しか関わらない仕事だが、卒業後も一人ひとりしっかりと歩んでいく。
 3年間・・・長い人生の中で本当に少しの時間だ。
 今担任している3年生17人も、同じようにどんどん大人になっていく。何年か後にばったりどこかで逢ったとき、すごく成長した姿を見せてくれるのだろう。私自身も負けないように頑張らなければ・・・そんなことを考えることができて、ほんの少しだけ成長できたのかも?!  
 ぜひ、たくさん声をかけて欲しい。

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