日日日記

イラストレーター橋本豊の日常

新田義貞

2011年08月31日 | Weblog

バスに乗ろうと思ったら、ダイヤ改正で15分程待たされるはめに。
どうせだから駅まで歩こうと思いまして、
今まで行ったことのない道を通って散歩がてら歩いていきました。
途中、うっそうとした緑の中に小手指原古戦場跡の碑がありまして、
なんでも新田義貞の軍勢が鎌倉攻めの折、幕府軍と衝突したのがうちの近くの広大な畑地帯だそうで、
数回の衝突の後、ここで幕府群を退け、結果鎌倉に攻め入り、北条氏を滅ぼしたのだそうです。
ははー、義貞。教科書でしか知らなかったのに、近所で合戦していたとはね。

記念碑の近くに、こんもりと盛り上がった塚がありまして、そこにも行ってみました。
白旗塚と呼ばれていて、源氏の末裔であった義貞が陣を張り、
源氏の印である白旗を掲げた場所と伝えられているそうです。
塚のてっぺんに祠がまつられていて、ちょっとゲゲゲな雰囲気でした。

そうそう、だいたいが「小手指」という地名も義貞が鎌倉を指差したからだとか言われていますし、
配下の者を集め、忠誠を誓わせたという「誓詞橋(せいじがばし)」という橋も近所にございます。
なんだかんだ言って、新田義貞ゆかりの地なんですね。
もうすこし彼を調べてみようという気になりました。

諏訪に行ってきました

2011年08月31日 | Weblog

父の生まれ故郷である長野県の諏訪に行って参りました。
上諏訪にはおじさん夫婦が住んでおり、
「泊まりにおいで」というお言葉に甘えて一泊させて頂きました。

子供の頃は毎年のように家族でお世話になっていたのですが、
今回諏訪のおじさんのお宅に伺うのは20年ぶりで、
懐かしいのと同時に、今は無き父の事を思いつつ、感慨もひとしおでありました。

初日は諏訪大社、片倉館(立って入る温泉)、諏訪湖散策、
二日目は霧ケ峰高原、車山、白樺湖と案内して頂きました。
中でも僕が一番の楽しみにしていたのは、
地元の人が入る組合制の温泉でありました。
諏訪は温泉が豊富で、近くにある組合制の温泉に、銭湯のように入りにいく家庭が多いのです。
だから、おじさんのお宅にはお風呂がありません。

洗面器をもって、温泉に歩いていきます。
温泉はお不動さんの一角にあり、近くには火の見やぐらが建っていたりして、
もう、昭和どころか明治時代みたいな雰囲気です。
そして入ってみると、ちっとも変わっていない小さな温泉に感激しました。
硫黄の匂いの立ちこめる浴室内にはシャワーも無く、
僕は手桶で上がり湯を身体にかけていると、
何故かここがアジアである事に気が付いて、
後頭部をガーンとやられた気がしました。

諏訪はやっぱり良い所でした。



許す

2011年08月23日 | Weblog
夢で。

わがままを言う子供を玄関先にほっぽり出す。

ヨータはまだ三歳ぐらいで、

僕は「外に出すだけで、扉を閉めるふりをしよう」と考えている。

玄関を開けると、外は氷雨が降っており、

土間のタイルはチャコールグレー。

そのタイルの上をヨータが小さな素足でぺたぺたと歩いていて、いかにも冷たそうだ。

可哀想だな。と思う。

思った刹那に許しているはずなのに、

僕は引っ込みがつかなくなって、

ヨータを玄関先に追いやる。

どうしてその時許してやらないんだろう?

扉を閉めるふりをする自分。



こんな風に子供を叱りつけていないだろうか?
もう許しているはずなのに、おさまり切らない自分の感情を弱い者にぶっつけているだけじゃないだろうか?
子供を叱るという事は、とりもなおさず自分の未熟さに面と向かう事だと思う。



オーバーホール

2011年08月22日 | Weblog

二十歳のお祝いに母からもらったロンジン。
先日リューズを巻いていたらピチンと音がして、
動かなくなってしまった。
京都にいた時もゼンマイ切れでオーバーホールに出したんだけどなあ。

最近は携帯の時計があるのでちっとも腕時計はしなくなってしまったけど、
ラギッドな男はやっぱ腕時計しないとダメだろか。
修理に出すか否かで思案中。
う~ん。

とろろ

2011年08月19日 | Weblog
ヨータはとろろが好きで、最近「おいしいおいしい」とよく食べる。
そういえば、父方の実家では正月の二日の日に、
お正月料理の〆にみんなでとろろを食べた。
子供心にそのとろろが美味しくて、親戚一同みな笑顔の記憶がある。
母に聞いた所、すり始めといって、二日に書き初めなどをする。
それにあやかって、イモをすり鉢で擦るんじゃないだろうか?との事であった。
ネットで調べると、北関東&東北地方では、
やはり正月にとろろを食べる「三日とろろ」という風習があるそうだ。
(橋本家は新潟、長野の出自)
子供の頃の、おじさんおばさん達の笑顔の記憶が忘れられず、
密かに二日とろろの伝統を復活させようと画策している。