ヴァンフォーレ甲府熱血サポーターへの道!!

山梨に住むユタカのブログ。地元ヴァンフォーレを応援してこのブログもなんと19年目を迎えました。ACL効果でJ1昇格だ!

ファビアン ゴンザレス選手が大宮アルディージャへ完全移籍

2024-07-21 | Weblog
ヴァンフォーレ甲府はチームに在籍しているコロンビア人FWファビアン ゴンザレス選手がJ3大宮アルディージャに完全移籍することを発表しました。


◇ファビアン ゴンザレス◇



2023年12月29日過去記事

ファビアン ゴンザレス選手はコロンビア国籍1992年生まれの現在31歳。コロンビアのデポルティーボ・パストでプロデビューを飾ると、ラ・エキダというクラブを経て2016年にペルーのスポーツ・アンカシュに移籍。その後在籍したアカデミア・カントラオでは39試合に出場し21得点というペルーリーグで驚異的な成績を残します。2019年にコロンビアに戻り、2020年に在籍したアトレティコ・ナシオナルで活躍したことがJリーグクラブの目に止まり、2021年からジュビロ磐田に移籍することが決まります。磐田では2021年シーズンは新型コロナウイルス流行の入国規制の影響もあってチーム合流が出遅れ、19試合に出場し1得点と結果を残せず。2年目の2022年シーズンはジョーカー役として主に途中出場でJ1で18試合6得点と存在感を示すものの、アトレティコ・ナシオナル退団後にタイのクラブと契約していたことが明るみに出たことで磐田には罰金処分と次の2023年シーズンの補強禁止処分がFIFAから下ります。そして本人には2022年シーズン残りの公式戦と2023年シーズン前半戦(5月11日)まで計120日の公式戦出場停止処分が決定。2023年は出場停止期間が明けた5月13日J2第15節群馬戦で戦線復帰を果たし、そこからシーズン終了まで主にベンチから得点を狙う切り札として起用されます。結局シーズン後半戦で15試合3得点という結果に終わった2023年。この磐田で過ごした3シーズンはスタメン定着には至らなかったものの、チームが得点を狙いに行く際の強力な武器として期待されていたと思います。シーズン終了後磐田との契約満了が発表され、FWに新たな得点力を求めていたヴァンフォーレが彼に興味を持ち交渉。来シーズンの戦力としてチームに迎え入れることが決定しました。

ファビアン ゴンザレス選手(ファビアン・アンドレス・ゴンザレス・ラッソで愛称は ‘ラッソ’ )は187cm・80kgでポジションはFW。187cmの長身でサイボーグのように体も引き締まっており、フィジカルが強く競り合いに強いタイプのCF。ポストプレーが得意でクロスボールを合わせることも上手なのでヘディングシュートでゴールを狙うことができます。また長身ながらスリムな体格をしているので足も速くゴールに突進していくようなプレーが魅力的。速攻からのゴールにも期待できると思います。攻撃面の他に守備意識もしっかりありますが、前線でがむしゃらにボールを追いかけていく癖があり相手を引っかけてイエローカードを貰うこともしばしば。そして難しい体勢からスーパーゴールを決めたりドリブルで相手をかわす技術がある一方で、逆に簡単にゴールを決められそうな場面で決め切れなかったりPKを力んだりとどこか憎めない一面もある選手のようですね。

新シーズンに臨むヴァンフォーレで勝負していくポジションはもちろん1トップになるでしょう。篠田監督が推し進める戦術は堅守速攻型なので、足が速く高さも使える彼はFWのレギュラーファーストチョイスとなりそう。あとはしっかりとコンディションを整えてもらい、シーズン通して活躍してくれることを期待しています。また非常に明るく陽気な性格のようで、磐田の選手やサポーターから愛されてきたラッソ選手。ヴァンフォーレでも明るい性格を前面に出していって三平選手に並ぶクラブの人気者になってほしいですね。ラッソ選手これからよろしくお願いします!

ここまでが過去記事。


ヴァンフォーレに加入してデビュー戦となったのが2月15日と21日に開催されたACLノックアウトステージラウンド16の蔚山現代戦。両試合ともに先発で出場しますが、相手の高い守備力にあって容易に前を向いてプレーできずに苦しみます。しかし決定機は少なかったものの前線で体を張り攻撃の起点になろうと努力はみられていたので、ACLの舞台は敗退しましたがファビアン ゴンザレス選手にはチームが本気になって高みに挑戦したこの試合の経験を活かして、これから始まるリーグ戦での活躍が期待されました。今シーズンのJ2リーグがスタートし開幕戦では順当に先発起用。第5節までスタメン出場を続け、途中2試合は途中出場があったものの第8節から第10節まで再び先発に復帰しチームの攻撃を支えます。しかし思うようにゴールという結果が挙げられないでいると次第に出場時間が減少。第14節秋田戦で4試合ぶりスタートから試合に出て2得点を挙げる活躍を残したのがファビアン ゴンザレス選手にとってヴァンフォーレでのピークの時期となり、その後はウタカ選手の復調などもあり試合メンバーからも外れる機会も多くなっていきました。リーグ戦でのスタメン復帰をかけて天皇杯2回戦のHonda FC戦では調整とアピールの場になりましたが、PKを失敗するなど思ったような成果が得られず。直近ではリーグ戦で2試合ベンチ外となっていたところで今回の大宮移籍が発表されました。突然の発表でサポーターも驚いたとは思いますが、7月2日に篠田監督から大塚監督率いる新体制となってからは試合のメンバーに一度も選ばれていないことも含め、そのままチームに残っていても状況が改善されなそうな雰囲気が漂っていたことなどから致し方ない移籍なのかなと個人的には思いますね。今シーズンのヴァンフォーレでの成績はリーグ戦18試合出場2得点。

ヴァンフォーレでのファビアン ゴンザレス選手の印象は、前線で体を張り精力的に組織的なチェイシングに参加していたイメージがあります。シーズン序盤こそ彼を経由して1.5列目や2列目の選手が飛び出していくスピーディーな攻撃を仕掛けることができていましたが、出場時間が減っていくごとにその連携もうまく噛み合わなくなっていった感じがしました。それと足元の技術がそれほどないため、相手に密集された状態から個の力で抜け出す術を見いだせなかったのは痛かったですね。そこを力強く突破してくれたらチームとしてもさらに攻撃へとパワーを入れられるために助かったのですが、相手を剥がせない場面にもどかしさを感じたサポーターも多かったと思います。そして長身でリーチが長いことが逆に足の回転率の悪さへと繋がっており、加速した状態ならスピードが速いのですが動き始めの初速が遅いのも気になりましたね。彼がスピードに乗る前に相手からプレスを受ける機会が多々あり、また味方のクロスボールにも反応が間に合わずに合わせられないシーンが見られました。ファビアン ゴンザレス選手がこれから結果を残していくためには鋭い瞬発性も見せていかなければいけないと思います。

…色々と言ってしまいましたが、FWの選手として187cmの長身とストライドの大きいドリブルは魅力的だと思います。開幕前のTMでの豪快なオーバーヘッドシュートなど時折飛び出すダイナミックなプレーにも度肝を抜かれます。外国籍選手では珍しい精力的にチームプレーに参加する献身性も備えています。ヴァンフォーレは彼をうまく使いこなせませんでしたが、チームの環境が変わればまた化けそうな潜在能力を秘めていると思います。相手が全体的に攻め込んできた際にできるDFラインの裏の広大なスペースに走り込むなど、分かりやすい攻撃方法を続けていけば彼は再び輝けると思うので、移籍しても彼らしいプレーをみせてほしいですね。大宮には杉本選手という絶対的なFWがいます。彼が疲れてきた後に攻撃の推進力をストップさせない切り札的な存在としてファビアン ゴンザレス選手にスポットライトが当たっているので、ゴールを奪ってチームの勝利に貢献しJ2昇格の立役者になってほしいと思います。大宮でも頑張れファビアン ゴンザレス選手!





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