試合結果【鹿島アントラーズ戦】

16日の18時半よりアウェーで行われたJ1第20節鹿島アントラーズ戦ですが、試合結果は0対1でヴァンフォーレは敗れてしまいました。


試合は立ち上がりすぐに動きます。佐々木選手のトラップが大きくなると鹿島にボールを奪われ、その流れから鹿島MF柴崎選手が遠い位置で迷わず右足を振り抜き、カーブのかかった弾道はGK荻選手の手をすり抜けてシュートはゴールに吸い込まれていきます。開始直後あっという間に先制点を奪われたヴァンフォーレ。GK荻選手も開始して間もなかったので、しっかりとしたセーブの準備ができていなかった印象を受けます。意表を突かれたことと柴崎選手の判断力＆技術力がこの得点を生みましたね。

開始間際の失点でゲームプランが崩れたヴァンフォーレ。災難はまだ続きます。相手ボールにチェイジングした際に福田選手が右足を負傷し前半11分で途中交代（盛田選手を起用）。スタート前に考えていたサッカーを出せずにこれまた新たなゲームプランを練らなければならない状況に追いこまれていきます。鹿島は勝ち方を知っているチームで、1点リードを奪えたのなら試合を落ち着かせて時間を経過させる術を持っています。前半は鹿島がボールを保持し、守勢にまわったヴァンフォーレのチャンスといえばジウシーニョ選手のフリーで放ったヘディングシュートくらい。状況打破が厳しい前半でしたね。

後半序盤も同じような展開が続いていきますが、後半15分に下田選手を投入すると流れが徐々に変わっていきます。下田選手はスキルフルな動きでチームを活性化させると、自身もクリスティアーノ選手のクロスに合わせてシュートを放つなど後方の飛び出しから決定的なチャンスを作っていきます。鹿島は前半と同じように慎重な戦い方を演じますが、下田選手などの活躍もあり次第にヴァンフォーレに主導権が渡っていき一転守勢に回ることになります。ヴァンフォーレは後半シュートを積極的に試みる機会が多くなり鹿島ゴールに迫りますが、あと一歩のところで攻撃の迫力が出せませんでしたね。数多く攻めていたのですが、相手の組織的な守備も効いておりうまく抑えこまれた印象です。やはり決定機に決められる選手の台頭が望まれますね。


どうしても無得点敗戦のイメージの方が先に目につくのですが、ポジティブに考えるのなら序盤の混乱に動じずにチームが崩れないで試合の緊張感を最後まで保てたことはプラスに捉えたいですね。その精神的な強さこそ今のヴァンフォーレを支える原動力となっており、チームが誇れる武器と言えます。この長所を最大限に活かしていくためにはやはり先制点＆主導権をヴァンフォーレが先にとっていくことが最も求められると思います。そのためには何をすれば良いのかを第一優先に考えながら今後の練習や試合に取り組んでほしいと思います。中断期間明けから6試合未だに勝利がありませんが、チームはまだ崩れていないと思います。簡単に崩れない精神力を活かして辛抱強く戦っていってほしいですね。




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