中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

暑さ対策(4)ーヘンプ手拭いで作る貫頭衣

2018年08月25日 | 自然環境・脱原発


夏休みは毎日縫い物や繕い、リメークなどをしていました。夢中で楽しい時間でした。

綿麻素材の少し長めの手拭い2枚で仕事着として貫頭衣を並縫いだけで縫ってみました。
胸のところだけ裏打ちをしてこれ一枚で着れるようにしています。
開いた袖口、裾、Vの襟元から風が抜けてとても涼しいです。
切り込みは入ってませんので解けばまた2本の手拭いになります。

肩にタックを2本寄せたのがポイントです!

来年運針だけで貫頭衣を縫う講座もできればいいなぁと思っています。。

酷暑をエアコンだけに頼らず(必要なときは使うべきですが)着るもので工夫することも大切です。
私が子供の頃は夏にTシャツなどを着ている人はいませんでした。
麻の開襟シャツやサッカー、リップル、縮みなどの生地に凹凸のある服を着ていました。
下着も夏は編地ではなく織地のものを着ていました。
いつのころからか(50~60年前)カットソー素材が中心になりインナーは伸び縮みのするものに変わりました。しかし、編地のものはループを作るように編まれています。それだけ糸を多く使っていますので放湿、発散性には劣ります。
盛夏にもエアコンを使わない暮らしでは編地は向きません。

日本人は通風ということを考えることで、着るものはもちろん、住居にあっても、日本の高温多湿を凌いできたのです。
私は大学でたまたま被服学概論の講義も受けたのですが、繊維の特性や衣服の形による身体に与える影響なども学びました。

夏には体温を逃がす煙突効果のある衣類、逆に冬は襟元を締め、ズボンの裾ももんぺのようにゆったりして(体温を溜める)裾はすぼまっているものが一番体温を逃さず温かいです。
被服学の立場からの熱中症対策がメディアで語られないのは残念なことです。

人は本来自然に本能的に身を護る術を知っていると思いますが、あまりにまずエアコンが当たり前なことに疑問を感じます。
もう少し賢く暮らさないと地球は終わってしまうのではないかと危惧の念を抱かざるを得ません。

今年は異常な暑さと気象庁も言ってますが、この酷暑、集中豪雨が例外的とはもう思えません。
地球温暖化を食い止めるために世界中で様々な取り組みがありますが、個人もできることから始めたいです。
電気も再生可能な自然エネルギーを基本とした生活クラブの電気の共同購入をしていますが、まずは無駄な電気は使わないことが一番です。
CO2削減のためのたくさんの工夫を日々していますが、明日の紬塾でたっぷりお話します。

お粗末ながら、一句ひねってみました。^^;

風来たる木の葉をくぐり葦簀(よしず)抜け  

涼しさが届きますでしょうか? 


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