中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

『かたちーー人は日々』創刊と「現代工芸論講義」お知らせ

2018年05月08日 | かたち塾、アート鑑賞いろは塾
笹山央『現代工芸論講義』第1講が音声投稿サイトで聴くことができるようになりました。
こちらからご覧ください。 →  5月18日追記


諸事情でブログ更新ができないでいましたが、ようやくなぜか丹沢山系の山並みや新緑を眺めながらPCに向かっております。。。(^_^;)

今日は工芸評論家かたち主幹の笹山央さん(紬塾の発案者)が創刊しました『かたち―人は日々』のご案内と「現代工芸論講義」のお知らせです。

笹山さんは美術記者時代から工芸、美術評論、陶100、陶21などの執筆編集に関わり、多摩美術大学でも現代工芸の講師なども勤め、評論活動40年になるようですが、この冊子を自身の日々精進の集大成のような気持ちで発行されるようです。どれだけ多くの方の仕事を見てきたのでしょう。。。
つくり手やその周辺で関わってきた方、ベテランから若手まで、日々精進が認められる方々を論評、紹介していきます。

ジャンルは問いません。3年間の発行を予定しています。
また、19年は若干名、20年は記事掲載の余裕がありますので笹山さんの評論を希望する方は初めての方も含め、かたちのサイトからお問い合わせください。
購読希望の方はできれば年間購読でということです。
因みに私は20年に掲載予定です。

「かたち」の題字はかたちを立ち上げた若い頃に書家の井上有一さんに書いてもらったそうです。その後生け花の中川幸夫さんの字にかわりますが、初心に戻るということでしょうか。
このお二人からも数々の教えを受けてきたのだと思います。

創刊号の挨拶文の一部を抜粋させてもらいます。工芸評論という難しいジャンルにおいて、今の時代に語り続ける決意表明と受け止めます。

[禅宗の修行でも茶の湯の稽古でも、日々の精進こそが肝要だとされている。
スポーツでも足腰を鍛えるための基本的な身体訓練は、たとえ技の頂点を極めていても、それで止めるということはないようである。
アートにも、ものを見る力をつけるための日々の訓練を死ぬまで続ける人もいる。
基礎的な訓練の日々の積み重ねこそが人を遠くまで導いていくのである。
してみれば、日々精進がその人を育てていくのであり、どのような果実を稔らすかということは、その人の日々の精進にかかっているのである。
かくして、理念やコンセプトに基づく価値観のヒエラルキーがすべてノイズ化して漂流するこの時代に、一人一人の個別性に即しての「日々精進」を見ていくことにした。

この人(作る人、観る人)はこれまでに自分をどのように創ってきたのか、今ここで何を創ろうとしているのか、そしてものづくりというメディアを通して自分をどのように育てていこうとしているのか、私の身辺近くに見えている人について、そういったあたりにまなざしを向けてなにがしかの言葉を紡ぎだしていく、それを私自身の「日々精進」としていきたいと思っている。]

先日プロフェッショナルな訓練を受けた方々を間近で見る機会がありました。
心身ともにブレない軸が有り訓練を受けた上での日々の精進のたまものなのだろうと思うことがありました。相手にいい意味での程良い緊張感を与えつつ穏やかな冷静な対応。

多くの方がそれぞれの日々精進をされていますが、私も染織の道を淡々と日々精進していきたいと思いました。

この冊子がジャンルを超えて何らかの刺激となり相乗効果をもたらす内容になって欲しいと期待します。

ぜひ読んでいただきたいです。
お申し込みはこちら。 

「現代工芸論講義」の方は第1回目は今週11日(金)5時から6時半です。
昼間の時間帯の日もありますので、都合の良い時だけでもぜひ参加してください。

毎回参加できない場合は音声の投稿サイトに投稿するとのことですからそちらで前半の話だけ聴くことができます(有料)。
どの内容も現代工芸の基本的なことですのでつくる人、使う人、観る人、どなたでも関心のある方は聴講してください。
笹山さんの話はテーマを投げかけてくれ考えさせてくれるのでそれぞれの人なりの理解があるように思います。ひとつのテーマは15分くらいにコンパクトにまとめて話れるということで聴きやすいと思います。とてもいい話を聴けると思います。
私は初回は残念ながら参加できませんが以後を楽しみにしています。

会場は都内元麻布の狩野グラススタジオです。

概要は下記の通りです。

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<冊子「人は日々」>

この冊子は、基本的には1979年の季刊工芸評論誌『かたち』創刊以来、今日まで断続的に継続してまいりましたプリントメディア「かたち」のシリーズの最新版として発行するものです。
今回はサブタイトルを“人は日々”として、「かたち」主幹の笹山が、工芸・アートの創作とその周辺で活動する方々を個別的に紹介・論評させていただくという編集方針をとっています。

1.誌名・サブタイトル――――「かたち――人は日々」

2.体裁―――――――――――B5版16頁または24頁、4色刷

3. 発行回数―――――――――年間2回(春季・秋季 2020年まで)

4.販売価格―――――――――1冊1,100~1,300円(税込)

5. 主な内容

•作品紹介と評論―――「日々精進の結実としての創作」というところに主眼を置きます。
•一人3頁で構成
•1冊4人(16頁の場合)~6人(24頁の場合)
バックナンバー(冊子ご購読のお申し込みはこのサイトからできます。)

ものづくりの活動を、”日々精進”の観点から、個人別に紹介・論評していきます。

「人は日々」という言葉は、笹山が禅語の「柳は緑、花は紅」の後にくっつけてみたら、と思って造語したものです。


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<「現代工芸論」講義 (全10回)>

『現代工芸論』の著者、笹山央による公開講座です。

投稿サイトに上げることを目的としますので、音声収録を兼ねます。
今年度は、基礎編として、現代工芸についての基本的な知識や考え方について講義します。
どなたにもわかりやすい内容です。

会場 ●狩野グラススタジオ 東京都港区元麻布2-5-17  地下鉄南北線・大江戸線「麻布十番」駅

聴講料 ●1000円/回   ※予約お申し込みは必要ありません。

講義のLIVEに全回参加していただくに越したことはありませんが、1回ごとの参加も可です。LIVEに参加できなかった場合には投稿サイトをご利用ください(5月12日以降)。

LIVE講義スケジュール(日程・時間が変更される場合がありますので、ご来場の際は前もってご確認ください。)

第1回 5月11日 (金) 5:00~6:30p.m. 工芸と工業(決定的な違い)

①生産量の観点から   工業は大量生産、需要者は不特定多数。工芸は一品または少量生産。需要者は限定的。

②規格性の観点から  工業は規格が定められて均一的、消費期限を明示。工芸は限定されない。
(※その他―――工業製品は市場を伴い、他の製品との競争を免れない。工芸には価格競争はない。

第2回 5月25日 (金) 5:00~6:30p.m. 工芸と美術(決定的な違い)

③ コンセプチュアリズム  美術は概念性、思想性が求められる。工芸は求められない。
④ オリジナリティ  美術はオリジナリィを重視する。工芸は重視しない。「写し」が認められる。

第3回 6月15日 (金) 5:00~6:30p.m. 「伝統工芸」とは? 

⑥ 西洋志向とナショナリズム   民族的・国家的アイデンティティの拠り所としての「伝統」

⑦ 伝統工芸展と伝産  日本工芸会主催の「日本伝統工芸展」と「伝統的伝統的工芸品産業振興協会」の定義。

(以上かたちのサイトから転載)

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4回目以降、詳細はかたちのサイトからご覧下さい。
かたちHP 



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芸術
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