
3シーズン対応できる単衣紬は6/10以降ご覧いただけます。(6/6追記)
青葉の美しい季節となりました。
工房の片隅に生きる山紫陽花も咲き始めました。
さて、先日60歳前後のお客様から、紫ががった茶の崩し縞の紬(単衣仕立て/中野作)を5月に着るにはどんな取り合わせが良いか、工房にて相談を受けました。

お手持ちの帯や小物も数点お持ちいただき取り合わせをしてみました。
どの帯ともよく合っていましたが、新緑の5月となると爽やかさを取り合わせたいですので、その中のベージュ系の帯と藍の型染め帯を選びました。

いろいろ帯揚げや帯締めを合わせたのですが、お手持ちの帯揚げは色の合うものは袷向けの縮緬でしたので、染めたばかりの絽縮緬の柿染めの淡いクールグレーを添えてみました。着物との繋がりもとてもきれいで、帯と同調し過ぎず、涼し気になりました。
あとは帯締めは青磁色やレモンイエローのような爽やかな寒色系、着物と被らない色が良いのではないかとアドヴァイスさせてもらいました。
一枚の紬を3シーズン着るためには、帯や小物を変え、季節と馴染ませることが大事ですが、それは着物の醍醐味でもあります。
さて、銀座の花邑さんで、明日27日から6月下旬位まで、帯と帯揚げを展示販売します。

帯は単衣、盛夏に使えるもの、帯揚げは絽縮緬はじめ単衣にも使える縮緬以外の生地をセレクトしました。上の画像の少し濃いめのものは白地や薄地の着物のアクセントになります。また涼し気にするオフホワイト系も染材、部位、染め回数を違えて、微妙な色を染めました。画像で判断できるものではないので店頭でご確認ください。
また、先に述べた3シーズン対応できる紬着尺を数点花邑さんにお預けしてます(6/6以降でしたが6/10以降になります)。
展示はしませんので興味のある方は花邑さんへお声がけください。全て手紬糸、座繰り糸、草木染のものです。着心地は保証いたします!(^^)/
真綿紬なら何でもいいではなく、3シーズン着られる単衣に相応しいタイプというものがあります。
甘撚りの真綿紬糸は保温性と通気性両方の良さを兼ねているのです。
拙著「『樹の滴』ー染め織り着るー」にも単衣の装いについて触れてますのでお読みいただければと思います。
裾さばきが悪いと気にされる方も多いですが、仕立ての注意点もあります。裏地がない分滑りが悪いので、身幅の調整も必要です。工房でも仕立てのご相談も承ります。
またお手持ちの着物や帯ご持参でも構いませんので帯揚げも取り合わせてご覧下さい。実際に合せて見るのが一番ですので。
花邑さんの帯とも合わせてご覧ください。
花邑さんでは6月4日から夏の帯展も始まります。是非お出かけください。
作品集も花邑さんで扱ってもらってます。手に取ってご覧ください。